1. おけさ柿日記

佐渡の、花の季節が始まりました。

4月になると、まず一番初めに梅が咲き、やぶ椿、水仙、レンギョウが次々と咲き出します。

 

いくつかの集落では4月2日から春祭りが行われ、村人は急に活気づいてきます。

 

集落ごとの祭りは昔からの習わしのとおりに、神社の入り口に幟が立てられ、風を大きく含んだ幟がバタバタと威勢よく音をたてます。

やっと、春がきた!! と実感する時 \(^o^)/

 

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佐渡には、椿(つばき)・生椿(はえつばき)・椿尾(つばきお)など、椿があちこちに群生する島ならではの地名が点在。

両津・椿地区では、地名にちなんだ椿を植えて、椿の実を集め椿油を絞る活動を数年前から始められています。

やぶ椿  やぶ椿

椿の実を和紙に包んで  椿の実を和紙に包んで

 

圧縮機で絞る  圧縮機で絞る

 

搾りたて椿油  搾りたて椿油

 

昨年の秋に、椿の木から実を採り保存。

2月23日に、集落センターで椿油を絞ることになり、見学させていただきました。

椿油は実の重量の10%程を絞れるそうで、薄いみどり色。

サラリとした味わいで、かすかに皮のナッツ香がしました。

 

佐渡のおけさ柿とこがね餅米で柿餅を作り、餅をよく干し、植物油で揚げてお菓子にしたのが『佐渡の柿もち揚げ』です。

この揚げ油を、『佐渡の椿油』でできたらなら、ぜ~んぶ佐渡産? (^_^)v? に。

いつか、椿油で作れたらと思っていましたので、関心を持っていたのです。

実際に椿油を絞る場に立ち会う機会をいただき、実現できる日はそう遠くない‥‥希望が芽生えてきました。楽しみです (^O^)

 

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絞った椿油は仲間うちで食べるだけでしたら、そのままを味わうことができます。

…が、食用油として商品化するには、精製することが必要となってきます。

 

3月30日には、椿集落のみなさんと、精製され商品として戻ってきた椿油を味わう会が開かれ、ご馳走になることができました。

 

067  精製された椿油 ゴールド

  試食会で

066  側の海から 捕りたて刺身

捕りたての魚と、お母さん達の手作りのご馳走 (^-^)

 

お漬物 いごねり

 

本物の素材で、経験豊かな主婦が作る素朴なお料理は、心を豊かにしてくれる穏やかなお味。

保存山菜でお漬物、野菜で歯応えのいいカラフルお漬け物、地元の海藻で絶品のいごねり。

 

創作料理に椿オイル  創作料理に ( 尾崎シェフ )

地元野菜で  地元の野菜とあなご

鯛の椿オイルのカルパッチョ  鯛のカルパッチョに 椿オイル

 

椿というの名の集落で、地域活性を願っての椿オイル作り活動。

15年前に植林をはじめた椿が、5年前から実が取れるようになったそうです。

まだまだ収量は僅かですが、集落のみなさんは食の素材としての椿油の魅力と、地区の名産となる日を楽しみに、椿の花を眺めていらっしゃるようです (*^_^*)

 

 

柿加工品を持ち寄って勉強

柿加工品を持ち寄って勉強

 

おけさ柿、平核無柿は、佐渡が島の特産品。

私達は、このおけさ柿を使ってお餅やお菓子を作っています。

 

おけさ柿のほとんどは、生柿やあんぽ柿として出荷されますが、加工品として活用されることはまだまだ・・・・。

というわけで、柿加工については、最近注目されるようになってきました。

 

3月25日、新潟県地域振興局から案内があり、島内の生産者が集まり柿加工についての勉強会に参加しました。

 

柿加工品いろいろ

柿加工品いろいろ

 

 

福くる巻きログタイプ

福くる巻きログタイプ

これは、我が柿餅本舗のお勧め品

 

勉強会案内

勉強会案内

 

西巻由香講師から指導を受けて

西巻由香講師から指導を受けて

 

毎度のことながら、パッケージのデザインについては貴重なアドバイスをいただきました。

なかなか難しいことですが、もう少しスマートにおしゃれに‥改良の余地あり‥(^-^)

 

おけさ柿の特性を生かしながら、オリジナルの美味しい新製品を作りたいという意欲的なお仲間との交流は、勇気がわく出会いの場となりました。

勉強会を企画してくださった県佐渡地域振興局のみなさん、ありがとうございました。

 

佐渡の春にお雛さまが公開され、めぐって歩くお祭りが定着してきています。

両津・小木・相川などの地区で、家に伝えられてきた由緒あるお雛さまたちを拝見できます。

 

地図付きの案内 

丁寧な地図つきの案内を見ながら、思い思いの家を訪ねてみました。 ( 3/23 )

 

その前に、まずは楽しみなランチを。

クラムチャウダー 

クラムチャウダー入りのパン。たっぷりのサラダ付き

 

柿もち粉パン

柿もち粉パン

 

昼食は相川やまきホテルで。おかみが焼いてくれた柿もち粉入りパンをいただきました。

わが柿餅本舗の柿もちの粉を使っていただいています。

ほんのりやさしい柿の甘さが、後口にやんわりと伝わってきます。 絶品です (^_^)v

 

京町茶屋で

京町茶屋で

さりげなく、お店の一角に置かれていました。

 

春日神社で

春日神社  能舞台の松の前で

 

 

松栄家 享保雛

松栄家 享保雛 250年もお二人並んで

 

能舞台

能舞台のお雛さま

 

昔むかし、金山と北前船で栄えた時代の雅なお雛さまたちが、わたしたちの目を楽しませてくれます。

一日中、氷点下の佐渡でした。

冷えが厳しいので用心のために、水道は水を流していたので凍結せずにセーフでしたが、トイレの水は凍ったまま、流れませんでした‥。

外は寒いけれど、薄く雪化粧で覆われて、いつもと違った美しさ。

 

フェイスブックでも、あちこちで見つけた美しい景色がUPされ??『?いいね!!?』

雪の金北山、朱鷺が餌を探しに来る田んぼ、五重塔の妙宣寺、真野湾もまたよし(^。^)

 

冬の柿畑では、枝の剪定の作業が進んでいます。

畑の主

畑の主 古木

 

畑の主

剪定された枝

ごつごつと太く逞しい枝ぶりは、風格さえ感じます。

 

80歳を越えた伯母さんが、お嫁にきた時にはそこにあった柿の木。

家のすぐ側にあるので、いつでも目をかけ手をかけ大切に守ってきた古木です。

伯母さんを紹介したいと、何度もお願いしてみたのですが‥。「いえいえ」と、遠慮されて。おだやかな声で話しをされる、やさしい笑顔の伯母さんの登場とはなりませんでした。

 

真冬は木がほぼ休眠状態で、今こそが剪定作業の適期。

剪定は上を向いてする作業が多い為に、雨さえ降らなければ毎日手入れが続きます。

農家の人の時を惜しんでの姿が、圃場に見られる季節です。

 

佐渡、羽茂地区、おけさ柿の干し柿だけを作っているおばさんちの干し場で。

11月下旬から、樹上で完熟した渋柿を1個1個丁寧にむき始めます・・・・・・。

そして12月初旬  美味しい干し柿への第一歩。

干し柿作りの始まり始まり

干し柿作りの始まり

 

12月の半ば  むいた柿同士がくっつかないように吊して、2週間あまり・・・。

寒風にあてながら

寒風にあてながら

 

12月の終わり~1月の初め  寒風をあてたり、揉みほぐしたり・・・。

少しずつ色付き始めました

少しずつ色づき始めました

 

1月の終わり  次第にきれいに干せてきました。

干し柿 干し場で

干し柿 干し場で

 

さあて、いよいよ。 美味しい干し柿の出来上がりです (^_^)/

ようやく収穫です

ようやく完成へ

ご覧のとおりです

全体に白い粉がふいて

 

干し始めてから 1/3 程の大きさに。 じっくりと時間をかけてよく乾きました。

皮はシコシコとした歯ごたえがあり、中身はしっとりとした上品な甘みがあります。

第一級品の “ 佐渡の干し柿 ” の完成です。 (^O^) \(^o^)/

 

 

 

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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