寒さと強い風の一日でした。
あと数日で、あの福島を襲った大地震から三年が経ちます。
生き残る事が大変だったあの日、2011.3.11。
3年経った今でも、この日が近づいてくるだけで緊張と息苦しさを覚えます。
佐渡に住んでいて、どうして?‥、と思われるでしょうが‥。
あの大震災と福島の原発事故によって、大切な身近な人達が、生き方を変えざるをえなくなってしまいました。
生活の場を福島に残す人の苦労と、別の土地へ移り住むことを選んだ人の苦労がまだまだ続いています。
馴染んだ土地を離れることで、友達との別れ、家族が離れ、仕事が変わり‥。
そうしたくて自分が進んで選んだのではないというところに、どうしようもない、やりきれなさがあります。自分で選んだ生き方だけれど、ご苦労と寂しさにくじけそうな思いをされているのではないか‥。
勇気をもって、身ひとつで、新転地で生きることを選んだ人達が、ゆっくりと生活の穏やかさを取り戻せますように‥願っております。
佐渡に福島から避難移住をされた何組かのご夫婦がおられ、友達になりました。
先に佐渡に移住した者として、少しのお手伝いとして、
住まいを探すこと、生活に必要な店、スーパー、病院、人と人を紹介して縁を広げて佐渡に定着できるように。日常の暮らしをする中での道案内などをその都度、一緒に歩いたり、案内したりしてきました。
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これは、手伝いの参考になればと譲りうけた、岡山での移住支援をまとめた冊子。
移住された方達が、何を必要としているか‥体験を踏まえての実例ですのでよくわかります。
子ども未来・愛ネットワーク 福島から母子避難された ( 代表? 大塚 愛さん )
目次 土地の紹介、避難者の交流会、子育て情報、医療、
食、行政、住居、仲間とシェア・サポートなど、情報ぎっしり
食べ物からはじめよう
お店・農家との顔の見える 食と農の手引き
それにつけても、あの、原発事故がなかったら・・・、と叶わぬ思いを巡らしながら、さりとて、現実を受け入れるしかありません。
未来に希望を見つけて、前に進むことが大切(^-^)
それぞれ切実な問題を抱えながらの生活の筈なのに、移住者の本音が聞こえてきません。
新しいお仲間が、移住した土地でしっかり根を張るには、馴染もうとする努力やその土地の文化や気風などを知ろうという積極性と、地元の方のキメ細かいサポートが支えとなります。
それぞれの土地で穏やかな気分で、桜を眺められる春を迎えられますように。
「重い」、と言葉にするには重すぎる問題ですが、そう願うばかりです。
寒い、寒い。
春はそこまで来ていると、気を緩めたばかりでしたので今日の寒さが余計に応えました。
ブログに書き込むのが遅くなってしまいましたが、
寒い時季に仕込みをしておきたい作業が、味噌作りの他にもう一つあります。
。。。。。。。。 塩糀作り 。。。。。。。。。
佐渡産 糀(塚本糀屋) 佐渡の塩
一升の餅米(こがね餅)を蒸して
( 餅米 一升 塩 800g 糀 800g )
始めは少し固くて混ぜにくいですが、毎日かき混ぜます。
そのうちに糀が塩と馴染み、もち米を分解しはじめ柔らかさが出てきます。
寒の内に仕込むと雑菌が少なく、失敗しないと教えていただきました。
完成すると、この塩糀は野菜を漬けたり、肉や魚の下味を付けたり柔らかくしたり。
もち米が旨みと自然な甘さを醸して、風味豊かで重宝な万能な調味料となります。
今年は 2 月16日に仕込み終了しましたので、今は馴染んできてイイ具合です(^-^)
明るい陽ざしに海がキラキラ。 銀色に輝いていました。
国道350号線沿いの西三川、丘の上の郵便局のあたりは、大きな海の広がりと日ごとに異なる海の色が美しい所。通るのが楽しみな、絶好のビューポイントです。
冬の中にこんな日が、時々あるようになりました。 春はそこまできています (^。^)
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民話の里・赤泊では、冬の楽しみとして毎年創作民話劇が上演されてきました。
23回目を迎えた今年の民話劇は、「嫁の水分け」
3月2日、午後3時と6時の2回。 於:赤泊地区公民館 入場無料
/sadoinaka/%e5%ab%81%e3%81%ae%e6%b0%b4%e5%88%86%e3%81%91/
地元に伝わる、悲しいお嫁さんのお話です。
以前にブログに紹介したことがありますので、詳しくはご参照下さい。
今までは、ムジナに化かされる強欲者のお話や、陽気なお百姓さんや和尚さんが登場する素朴で観客が楽しい気分になれるような、喜劇仕立ての演目が多く演じられてきました。
‥が、「今回は、シリアスな演技が求められてね‥。」と、主演女優の母役の方の談です。
毎晩、稽古が重ねられているとのこと。 小道具、衣装、効果音楽など手作りの劇です。
出演者は、3歳から80歳まで。 裏方を含めると100名が参加します。
プログラムには、出演者の住む集落名・屋号・小学校の〇年生・△才とかまで紹介されています。公演の後には全員が舞台に並び、一人ずつ紹介される地元ならではの手作り感。
稽古に時間をかけ、みんなでお話を作っていく演劇の緊張感と楽しさ。
子供達にとって、大きな声でセリフをしゃべる事や、メイクをして一段高い舞台に立つこの経験が、将来への財産になることでしょう (^O^)
さて、さて。 当日の公演はいかに?
たくさんの拍手を送って、子供たちや黒子さんの努力を祝い、晴れやかな笑顔をみたいもの (^O^)/
もう、ひとつの芸能祭は、
3月8日、AM 11:30~ 於: 羽茂・大崎活性化センター
昼食として限定50名様に、500円で大崎蕎麦が用意されます。
南佐渡には、特有の軽妙な珍らしい芸能が守られ、伝えられています。
公演されるのが少ない貴重な演芸ですので、ぜひお出かけ下さい (^-^)
大雪のため関東地方は、二週連続で混乱しているようです。
雪のために孤立したり、停電の所があるそうで、寒さの中心配です。
今日の状況では、佐渡の方が雪は少ないかも。
非常用のストックも多少は準備しているので、数日は家に籠もってもなんとかなる田舎暮らし。
ストーブ用の灯油と、車のガソリンの補充には気をつけています。
ところで、今日は介護のこと・・・・・
自分がそれなりに年をとり、親がもっと年をとり、この数年はどう介護をしたらいいのかを考え続けています。
こんな時はどう対応したらいいのか‥? 言葉がけは? 体にどう接したらいいのか?
その都度、状況が違い、体調が違い、気分が違います。
穏やかに接したいとは思えども、つい声が大きくなっていたりして‥反省することばかりです。
NHK 介護百人一首
?介護をとおして、同じような思いをされた方の詠まれた短歌が集められた冊子
このように考えれば介護する人も、される人も、気持ちを伝えあうことができるのか。
なるほど、共感、共感。 状況が想像できる歌が、たくさん収められています。
介護で守ってあげたいと熱心になるあまり、お互いが息がつまるような苦しさになることも。
短歌でも川柳でも詩でも、気持ちを自由に表現したら肩の力が抜けて、気分がリセットできるかも知れないですね。
花を眺めるもよし、音楽もよし、甘いお菓子を食べるもよし、眠るもよし‥。
数年前の歌に、だんだんと菩薩か仏のようになっていく夫と、夜叉か鬼のようになっている自分を詠われた一首があったように思います。
そうなってしまいそうな自分が‥介護する誰にもありそうで。
ヘルパーに言葉荒げし夫(つま)なれど詫びてくれよと吾に呟く
東京都 大阿久 雅子
ニコニコと孫と妻との長電話トイレ行きたし続けさせたし
埼玉県 齊藤 善次郎
またしても白寿の母に声荒げ外に出て己が頬ビシリ打つ
静岡県 藤田 一男
他にも、グッとくる歌がいっぱい。
自由律で、五 七 五 七 七 を詠んでみると、素直な気持ちになれるかな(*^_^*)
佐渡に積もった今回の雪は、意外と早く溶け始めています。
陽ざしが明るくて、寒さはあっても春に季節が向かっていることを感じます。
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現役で働く方は、先ず本業の顔合わせや、義理あるお付き合いの会を消化してから‥ 。 趣味やボランティアの集まりの新年会は‥‥2月になってしまいます。
遅まきながらの新年会にいくつか参加し、パワー全開の魅力ある方と知り合えました。
自由な集まりでは、思いがけない繋がりを発見したり、豊かな別の才能をお持ちの面を知ったりします。楽しむ為の時間を別に準備して、暮らせるなんてなんと贅沢なこと(^。^)
GSHクラブ 発足記念のつどい
「幸せの国」といわれるブータンを参考に、
国民総幸福量 GNH ( Gross?? National? Happiness? ) の略。
佐渡では、それをもじって
G ross
S ado
?H appiness
( 誰でもクラブ活動に参加できる、ゆるやかな会 ) です。
GSHクラブの趣意書の中に、「成長幻想にとらわれたまま、金融資本主義という実態のない怪物に振り回されている」 現代に対して、「人間同士が共に生きる」 「連帯経済や相互扶助の仕組み、地域コミュニティの再生を図る」ことによって幸せを実感できる社会を実現する・・・とあります。
そんな社会が実現できたらいいな・・・。
そして、第2部では、地元の芸能「のろま人形芝居」を堪能しました。
のろま人形芝居
地元の 新青座 により、のろま人形が上演されました。
新穂の方言をしゃべりながら、人形を一人使いするのろま人形は、庶民の生活の中の、うふっというおかしみやおおらかな幸せ気分を醸しだしてくれます。
人口の激減や高齢化、観光の衰退‥目先の問題は?あれこれきりない現状ですが、
自然に恵まれた佐渡で、誰もが幸福満足度 ( 幸せの実感 ) を、もてるようなあたたかい地域社会の実現につながっていきますよう‥に。
では、幸福は、どう測るの?
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。