佐渡にも遅い春がやってきました。 我が家から20mのところにある真野、吉岡の1本桜。毎年、優しく春を告げてくれます。
友人達との花見会の会場となったのは、畑野、熊野神社の桜たち。 桜の神社が佐渡にあったこと初めて知った、感激の出会い (^。^) 地域の人たちが大切にする、美しく静かな自慢の境内でした。
羽茂の町から山の方に上って大崎地区を目指すと、法乗坊に着く少し手前に、長く続く桜のトンネルがあります。ここも、私たちのお気に入りの花見どころ(^v^)
そして、昨今、佐渡を代表する桜になってきた、羽茂大崎の法乗坊の種蒔き桜。 萱ぶき屋根のお堂と、樹齢300年の姿が風情ゆたかな桜です。
4月15日は、佐渡の多くの地域で春祭りが集中する日。あちらこちらで鬼が舞います。 大慶寺の門前市は、満開の桜並木の中で催される春と秋の定例市です。
大慶寺のお隣の保育園に、今年も鬼さん達がやってきました。 小さい子どもは泣き出し、保育士さんはベストショットを撮ろうと奮闘中でした。
年長さん達は、慣れたもの。鬼さん達はやさしいってことを知っています。
数日後には、招待を受け料理を持ち寄ってのお花見会に参加しました。 愉快なのは、お隣からせり出してきた枝を眺めての乾杯。 左のお宅からは、淡い八重桜。 右のお宅からは御衣黄桜の薄い緑色。 主の家のは山桜。 少雨決行でした (^_^)v
4月になると、まず一番初めに梅が咲き、やぶ椿、水仙、レンギョウが次々と咲き出します。
いくつかの集落では4月2日から春祭りが行われ、村人は急に活気づいてきます。
集落ごとの祭りは昔からの習わしのとおりに、神社の入り口に幟が立てられ、風を大きく含んだ幟がバタバタと威勢よく音をたてます。
やっと、春がきた!! と実感する時 \(^o^)/
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佐渡には、椿(つばき)・生椿(はえつばき)・椿尾(つばきお)など、椿があちこちに群生する島ならではの地名が点在。
両津・椿地区では、地名にちなんだ椿を植えて、椿の実を集め椿油を絞る活動を数年前から始められています。
やぶ椿
椿の実を和紙に包んで
圧縮機で絞る
搾りたて椿油
昨年の秋に、椿の木から実を採り保存。
2月23日に、集落センターで椿油を絞ることになり、見学させていただきました。
椿油は実の重量の10%程を絞れるそうで、薄いみどり色。
サラリとした味わいで、かすかに皮のナッツ香がしました。
佐渡のおけさ柿とこがね餅米で柿餅を作り、餅をよく干し、植物油で揚げてお菓子にしたのが『佐渡の柿もち揚げ』です。
この揚げ油を、『佐渡の椿油』でできたらなら、ぜ~んぶ佐渡産? (^_^)v? に。
いつか、椿油で作れたらと思っていましたので、関心を持っていたのです。
実際に椿油を絞る場に立ち会う機会をいただき、実現できる日はそう遠くない‥‥希望が芽生えてきました。楽しみです (^O^)
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絞った椿油は仲間うちで食べるだけでしたら、そのままを味わうことができます。
…が、食用油として商品化するには、精製することが必要となってきます。
3月30日には、椿集落のみなさんと、精製され商品として戻ってきた椿油を味わう会が開かれ、ご馳走になることができました。
精製された椿油 ゴールド
試食会で
側の海から 捕りたて刺身
捕りたての魚と、お母さん達の手作りのご馳走 (^-^)
本物の素材で、経験豊かな主婦が作る素朴なお料理は、心を豊かにしてくれる穏やかなお味。
保存山菜でお漬物、野菜で歯応えのいいカラフルお漬け物、地元の海藻で絶品のいごねり。
創作料理に ( 尾崎シェフ )
地元の野菜とあなご
鯛のカルパッチョに 椿オイル
椿というの名の集落で、地域活性を願っての椿オイル作り活動。
15年前に植林をはじめた椿が、5年前から実が取れるようになったそうです。
まだまだ収量は僅かですが、集落のみなさんは食の素材としての椿油の魅力と、地区の名産となる日を楽しみに、椿の花を眺めていらっしゃるようです (*^_^*)
おけさ柿、平核無柿は、佐渡が島の特産品。
私達は、このおけさ柿を使ってお餅やお菓子を作っています。
おけさ柿のほとんどは、生柿やあんぽ柿として出荷されますが、加工品として活用されることはまだまだ・・・・。
というわけで、柿加工については、最近注目されるようになってきました。
3月25日、新潟県地域振興局から案内があり、島内の生産者が集まり柿加工についての勉強会に参加しました。
これは、我が柿餅本舗のお勧め品
毎度のことながら、パッケージのデザインについては貴重なアドバイスをいただきました。
なかなか難しいことですが、もう少しスマートにおしゃれに‥改良の余地あり‥(^-^)
おけさ柿の特性を生かしながら、オリジナルの美味しい新製品を作りたいという意欲的なお仲間との交流は、勇気がわく出会いの場となりました。
勉強会を企画してくださった県佐渡地域振興局のみなさん、ありがとうございました。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。