1. 佐渡の田舎暮らし日記
景色がぼんやりと、霞んで見えます。

タクマラカン砂漠かゴビ砂漠から
大量の《黄砂》が押し寄せて、空を覆ってしまいました。

毎年の、春特有の気象現象なのですが‥。

なんとも
もどかしく、少しの不安をおぼえるほどに
周りの風景が見えませんでした。

☆。。。。。。☆。。。。。。☆

3月に入ると、あちらこちらに
軽トラックが並んでいる風景が、見られるようになります。

春の農作業の開始に備えて
先ず、水路の掃除をします。

水路に落ちて積もった、枯葉や泥を掻き上げて
水の流れを確保するための共同作業。

農作業の始まりの、第一歩。

働くみなさんが、生き生きとし
明るい笑い声も聞こえてきます。

無事に冬を越せた喜びを感じながら、
今年も米づくりが始まります。


米作りには、
農業者の体力も、経費のことも、後継者不足などの
いろいろな問題はありますけれども‥

先ずは、動いて、
安全で安心な美味しい食料を作ること。

《食を守る》ことに、意義をもって取り組んでおられます。


願わくば、自国で生産したお米で
食糧の自給率が上がるといいのですが。

世界の情勢が不安定な時ゆえに、
島国、日本の行く方向が心配です。

稲作は損得抜きの、大切なお仕事。

収入の多寡だけを、良し悪しの判断とする風潮に逆行するようですが
大切な農業で、豊かな暮らしができるように願います。


お百姓の仕事は
世の中で一番に尊いと、思うようになっています。

春のおだやかな陽ざしを浴びながら
畦道を動き回っている
農家さんのヤル気を感じています。
今日は彼岸の入り。
昨日のおだやかさが嘘のような、寒さの戻りです。

暑さ寒さも彼岸まで‥の言葉のとおりですね。

昔の人の季節の捉え方は、なんと的を得ているのでしょう。

風光る‥空気は爽やかな春。

屋根が光を受けて、ピカピカと美しい季節でもあります。

お日さまの角度なのか、屋根が輝いて見えます。

彼岸を待って、
玄関に入れていた鉢を、外に出しました。
金のなる木
葉がパラパラと落ち、赤みが多くなって‥心配でした。

寒さに順応して、葉が赤くなることがあるのだそうです。
ふきのとう
土手の陽だまりに、いっぱい生えていました。
今夜は、フキ味噌と天ぷらに。
ほろ苦は、春の味わい。
春の香り 
たんぽぽ つくし
オオイヌノフグリ
清楚な青なのに、名前が‥ねぇ。

まだ寒い早春から、一面に広がる可憐な花。

花言葉は
忠実 信頼 清らか とか。

ひたすら自分を信じて咲く、花たちの春。


今日は
お墓参りをし、
車の冬タイヤを、ノーマルのタイヤに交換して

さあ、春だ。
春だぞ~(^O^)

春先の楽しみ、葉わさびを
地場の野菜売り場で見つけました。

根っこも、茎と緑の葉っぱも新鮮。

刻んで軽く揉み、熱湯を注ぎます。

それから
急速に氷水で冷やすのが、コツと教わりました(^O^)
ツン ツン 鼻にツ~ン

ホンのひと口、ホンの数回ですが
春の味を楽しみます。

生ワカメも、出回ってきました。

香りがよく、生若布ならではの歯ごたえ。

よく洗ってから、
味噌汁用サイズに切りました。
鍋で、短い時間茹でます。
サァ~とフレッシュな緑色に変わります。
軽く水気を絞り、小分けしました。
味噌汁の完成直前に投入すれば、簡単で美味し。

タコやイカを添えて、酢のものでも(^O^)

生若布は、何回でも出番が多く

冷凍保存しておくと、とても便利です。

小木産 板岩のり。
焼き海苔とは、見るからに違いますし
食感も香りも、別の海苔。
軽く炙って、のり巻や、おむすびに。

早春の味、岩のり。
熱々の味噌汁や熱い蕎麦・うどんに添えたり、佃煮にも。

香りも、シャキッとした歯ごたえが嬉しい春の味です。
旬の一瞬を逃さないよう、せっせと食べ
しっかり保存します(^^)v

毎年の、おいしい春が来た(^^)/
春の陽ざしがぽかぽかです。
青空がまぶしく、うれしい気分。

昨日、納品の途中、真野・倉谷を通り過ぎた時でした
何やら、取材をされているようでした。

地域の無病息災を願って、
集落に吊り下げられている《大わらじ》があります。

珍しい風習が、守られている倉谷地区。
「こんな、草鞋を履く大男がいては、この地域で悪さは出来ない」
 ‥‥と‥‥、なりますように願い

外から“盗賊”や疫病などが、入り込まないよう、
集落の出入り口の境めに、道祖神として
《大わらじ》を、祀ってきました。

3月の初めの日曜日は、
藁を編んで草鞋を作り、備え付けをする共同作業日。

長さ2.2m 幅1.4m 重さ 50㎏
地区の若者が、神事に参加していました。

今日の夕方、ニュースで、
紹介されていました(^^)v


国道沿いで目にする《倉谷の大わらじ》は、
道行く誰をも災いから守り、
村人や子供を守ってくれているそう。

おだやかな生活が過ごせますよう‥

素朴な願いが伝わってきて、
なぜか
ほんわか温かい気持ちにしてくれる、大きな草鞋の守り神さま。

今朝は、
ホ~ホケキョの鳴き声が聞こえてきました( ^^)

先日は、高校の卒業式も行われたそうです。

佐度の若者たちも、次へのステップを踏み出す時になりました。

すっきりとした青空と空気が、
心も背筋も、伸び伸びと開放してくれる感じです。

雪が白く輝き、
青空に美しい春の山なみ。

寒さの緊張が少し解けて
春の兆しを感じる頃は、佐渡の好きな季節のひとつ。

1,000mを越える山を持つ離島は、
利尻島(1,721m)と屋久島(1,935m)と佐渡(1,172m)だけだそうです。

山の雪が伏流水となって、
佐度の平野を潤し、豊かな田んぼの風景を作ります。

☆。。。。。☆。。。。。☆。。。。。☆

3月3日からは
相川・ひなまつりが
開かれていますので、訪ねてみました。

月遅れで、お雛さまを飾る風習の佐渡です。

ホテル 万長さんにて
3年ぶりの開催となった
佐渡國 相川ひなまつり。
ひなまつりの再開は、やはり嬉しい。

やわらかい桃の色に、和みます。  

めでたいを集めて、つるし雛。

雅な姿  百人一首
佐度の小木箪笥 

赤みが強く、重量感のある欅材の美しい木目に漆塗りが施されています。

箪笥の前板に厚みのある金具が使われて、
繊細さと強固さが特徴です。

船の手提げ金庫としての「懸硯」は、
船での海難事故にあった際には
海に浮かぶことが知られています。


実用性を重視した箪笥と、
これ程にないと思われるほどの
豪華に飾りたてられた、美しい民藝箪笥があります。

重厚な船箪笥 大皿

大皿のいわくについては、
説明ができないのですが‥

北前船での交易が盛んな頃
佐度は、ちょうどよい中継地の位置にあり、

大阪・江戸・蝦夷までの、
農作物や文化が行き交った時代がありましたので、
きっと、ストーリーがある逸品なのでしょう。

船箪笥の飾り金具
手の込んだ細工とデザイン。

依頼主が、楽しんでいるのが伝わってきます。

伊藤家の大きな、享保雛さま。
二~人 並んで~ 🎎
素朴な民芸 締め張り馬


畑には季節の花、菜の花が
次々と咲いてきました。

花が少ない季節ですので、
我が家が、お雛様へ飾るのはこの菜の花。

沈丁花の香りも、ただよってきました。
一番最初に咲き出す、水仙。
畑の周りに、植えられた水仙たち。

藪椿の赤と緑も、春の色。
ふきのとう
ふき味噌にして、早速いただきました。

庶民は、まず見て
そして、味わう(^O^)
畑の福寿草
つやつやの花びら。
鉢植えにして、テーブルの上に。
家の中に、春を取り込んで楽しんでいます。
大佐渡の山の雪も、畑のフチの水仙も
まぶしさを増してきました。

光や温もりも、
待ち焦がれた、春そのものです。

いくつもの
小さな春を見つけた一日でした。

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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