佐渡の豊富な竹の子のシーズンも、いよいよ終盤。
地場野菜を集めて、人気のあるホームセンターの入口の売り場に“真竹”が並んでいました。
真竹が出てくると、お母さん達は「今年も竹の子を、ぎょうさん食べた。もうこれが最後だね」
そう言いながらも、また、真竹を買っていきます。
昔から、竹の子と身欠きニシンと昆布で煮物を作ってきました。
身欠きニシンは、臭みを抜く為に米糠で煮て、よく水洗いし、油分を落としておきます。
昆布は、煮物用の巻いたもの。
竹の子も軽く米糠であく抜きして、準備しておきます。
後は、ゆっくり煮て、
地酒と少量の砂糖を加え、醤油で味付けするだけ(^^)/
先輩のお母さんに、「佐渡では、何と呼ばれている料理ですか」
と、お聞きすると
「名前の有るほどのものでは‥ないねぇ~」と、あっさりしたご返事。
昆布が、少しクタクタになる位まで煮込むと、
竹の子に、身欠きにしんと昆布の旨味がたっぷり染み込みます。
佐渡の家庭の味、素朴な竹の子の煮物。
畑では、夏野菜が次々と実り始めていて、
「お宅にはまだ無いようだから、よかったら、ど~ぞ」
やわらかく、歯切れよく、つやつやの夏野菜たちで、
サラダも天ぷらも煮物も、美味しい仕上がりに。
野菜作りのプロの畑から、我が家は、ありがたく頂きもの生活です。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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