十月にしては、暖かい日が続いています。
佐渡の稲刈りは順調に進み、おおよそ終了に近づいてきました。
刈り取り作業が済んだ、国仲平野。
稲の切り株跡がまだ新しい、田んぼ風景です。
つがいのトンボたちが、あちらから、こちらから飛び交い、
国仲の、あたたかくて静かな平野の広がりを見渡せます。
この日は雨降りで、稲刈りはお休みでした。
コンバインが動く田んぼの上を旋回する、トンビがなんと六羽。
「ピーヒョロ・ロ」と、鳴き声がしますので、たぶんトンビ。
トンビは雑食なのだそうですが、
稲刈りで、田んぼから飛び出してくるネズミやカエルなどを
捕食するために待っているのだそう。
私たちのお手伝い作業は、コンバインが動きやすいように
田んぼの四隅の稲を刈り、準備すること。
早春の苗起こしから、田植え、草刈り‥ 八十八もの手をかけた、
今年の、《佐渡産コシヒカリ》の収穫の日。
黄金色の稲を鎌で刈り取ると、強くしっかりとした茎の手ごたえを感じます。
何と呼ぶのか知らない装置なのですが、象さんの鼻のように筒を伸ばして
刈り取った米粒を、軽トラックに積み込みます。
稲刈りの作業での、コンバインの活躍は目覚ましく、
一株ずつ手刈りし、重い稲藁をハザ木に干したのは‥その昔のこととなりました。
近所の 3 歳さんは、この働くコンバインが大好き。
子どもの気持ちをくすぐる、コンバイン。
ママさんが、ネットで取り寄せてくれたという
“僕”の大切なコンバインの模型を抱えて、見学に来てくれました(*^^)v
豊作の年も、気候が不順で不作に見舞われた年も、
この田んぼのお米を毎日いただき、家族と過ごした時間。
この田んぼからの収穫で、教育を受けさせてもらいました。
ただただ、感謝しかありません。
お米離れとか、農業経営の厳しい現状は、見たり聞いたりしていますが
佐渡の米作りの尊さは、生活の大切な基本であることに変わりありません。
私たちも秋の陽ざしの下、収穫の喜びの作業をお手伝いできました。
佐渡の稲刈り風景、あれこれ。
収穫を終えた静かな風景は美しく、ホッと安堵の思いです。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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