歌集 風の音 水の音

大先輩の歌人、佐々木伸彦さんから
第2歌集となる「風の音」を、いただきました。
「私の終活としてね」
第 1 歌集「水の音」以降の、500首をまとめられた記念の歌集。

中学生の頃に、短歌と出合い
歌と共に暮らしてこられたそうです。

生活の中の喜び、家族への穏やかな眼ざし
公の仕事の中での、役割の重さと誇り 

故郷への愛着と
季節ごとの自然の豊かさ、 厳しさ、 美しさを詠われています。


農業を営みつつ、長く郵便局勤務を続け、
南佐渡中学校の生徒に、歌作の指導をしてこられました。

世の中の、いろんなことに対して
自分の感性を信じ、表現することの喜びを
若者たちに伝え、育んでこられたように感じます。

普段は、老人クラブや
高齢者が生き生きと暮らす、地域のリーダーとして活動されています。


その実践に対して、内閣府から
「エイジレス章」を受章されました。


地域の “ 身近な伯父さん” として
気楽にお話しする方です。

‥ですが、
本当はすごい方。

難しい言葉を使わないし、おだやかな話しぶりからは
権威の気ぶりさえ感じさせません。

ありのままに‥が、
伝わってくる生き方をされています。

新潟日報・佐度面「島の文芸」短歌欄の選者として

投稿者の歌に対しての、あたたかいコメントと励ましは
お人柄を表わして、いつも穏やか。

知人の短歌が紹介されることが多いので
紙面の「島の文芸」欄を、楽しみに開く土曜日。


第 1 歌集「水の音」は、平成 20 年に出版されたもので

佐々木さんが、短歌の発表を続けてこられた《歌と評論》の中から
自選された176 編が収められたもの。


ふだんの生活の中での歌作は
苦しんだり、救われたり‥のことがあったそう。

家族や子どもの成長を見守る喜び。
ここは私達も同じ‥と、共感する歌が幾首も。

飾らない言葉と、わかりやすい表現で
思いが伝わってきます。


歌集「水の音」は、自分の生きてきた証しの足跡を
纏められた一冊だそうです。


ひとつのことを、楽しみながら続けること。

「あなたも、歌を詠んでみないかね」と
誘って下さるのですが、自分の思いを歌にするって
容易なようで、容易ならざることであります。


最近では、“ 大人の遠足 ” の仲間からも
「佐々木さんに影響されてね、オレも一首詠んだんだ」

聞いてくれ、と

楽しい一日を振り返り、披露された歌に
みなさんも共感の笑顔。

短歌の輪が広がっています。


五七五 七七 の世界で、言葉を紡むぐ
楽しみを持ちながら暮らせば

故郷の風景も、世の中の動きも、新鮮に目に映り
また新しい一首が生まれるのでしょうか。


☆。。。。。。☆。。。。。。☆

歌集の根底にあるのは、平和を願い、守ろうとしてきた日常の生活。

戦争によって、シベリヤ抑留を余儀なくされたお父様を
若くして亡くされました。

それ故に
家庭をもたれてからは、奥様と共に
家長として、父親として
長く、きちんと生きることを大切にされてこられたよう。

「世界中が戦争のない、平和な日が続かない限り、個人の幸せはありません」


歌集「風の音」で紹介されている、長野県・上田市にある「無言館」は

自分の表現である「絵を描く」夢を
戦争によって果たせなかった
画学生達が残した絵を収蔵した美術館。

短歌の一首 
画学生の残した一枚の絵 に、託す相通ずる思い。

止むことない、自然の音や風のように
淡々と、誠実に、自分を貫いてこられました。

誰にも、多少の山や谷の時代がありますが
続けていれば、どこかに繋がる足跡が残ります。

佐々木さんや、両親の生き方を道標に
普通に暮らす毎日の中に、幸せを見つけていこうと思います。


無言館を訪 れたことがあり、ブログに記録しました

長野へ 善光寺 白骨温泉 無言館 | 佐渡の柿餅本舗


☆。。。。。。☆。。。。。。☆

秋の 花 実り

ダリアの明るい色がカラフル
栃の実 丹波栗 しば栗
林檎の季節がきました
先ず、紅玉でジャムやアップルパイ作りから始めます。
私はやっぱり、食い気の道に励みます。



先日の大雨で、倒れてしまいましたが
コスモスは上を向いて咲き続けています。

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佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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