昭和の布

バックは、いろいろ持っているでしょうけれど
「これ、よかったら使ってみてね」

軽くて、お洒落な手提げをいただきました。

日常使いの手提げは、
ついつい丈夫で、何でも詰め込める大き目サイズになりがちです。

こんなに素敵な色の、バックを持てるなんて嬉しい(^^)v

わ~、昭和の色。

深みがあって、懐かしくて
さらさらとした手触り。

親しみのある色に出会いました。

母の世代が、ここぞという集まりの時など
大切にしていた着物だったような‥。

少しの布で、この着物の絵柄を生かし、大胆な手提げに変身。


リメイクされた古布が、思い出の時間へと
いっきに、引き戻してくれました。

絣の表地から、ちょっぴりだけ覗く赤の色づかい。

トートバックと呼ぶのか?
昭和の布は、手提げと呼ぶのが相応しいような。
裂き織りの布と組み合わせて、リバーシブルの作り。
取っ手は、朱に近い赤の皮。

派手なようでいて、落ち着いた赤色。
皮のしなやかな手触りは、遊び心たっぷりです。

古布の端切れを集めた、スマホケース。
絣の組み合わせや、針目が美しい布。

いつも、
肩からぶら下げて、一緒にお出かけしています。

麻の葉模様の古布。
模様に沿って、ちくちく丁寧に糸を刺してあります。

やわらかくて楽しい、使いやすいミトン。
藍色のニュアンスが好き。
縁取りの少しの朱と白がアクセント。
近所のお母さん作 
小銭入れは、佐渡に伝わる裂き織り。 

自分で古布を裂いて、織った布ですので
小さくなった端切れまで生かして作品に。


その昔
裂き織りの始めは、古くなった日常着を細く裂き
横糸(緯糸)の代わりに、布に織り込んだものでした。

農閑期、女の冬仕事として
「寒い北側の書縁で、織ったものだった」

「嫁の手は、休めてはならない‥なんて
厳しい時代だったからね~」
と、話してくれました。


終戦後、平和な時代となり、
佐度の“裂き織り”が途絶えようとした頃がありました。

暮らしの中の布文化を、
残そうと取り組まれた方が、近所のお母さんでした。

今では90歳を越えられて、
家の中は、素晴らしいギャラリーとなっています。

いつも生活と共にあった布を
愛おしみを込めて、
縫われているようです。


若い世代は、流行りのバッグを持ちますが、
昭和の世代は、懐かしい色を組み合わせて
デザインを考え、古布ならではの木綿の手ざわりを楽しんでいます。

身近な古布で、
小物を作って楽しみ
使って楽しむ。
古布を使った、お洒落なワンピースや壁掛けなどは値が張り
たやすく手を出せない、趣味の世界のものになっています。


布に詳しい先輩にお聞きすると
母たちが大切にし、箪笥に仕舞われたままの絹の着物は
糸を引くと、生地が破れてしまうのだそう。
  

かたや、
日常着や作業着として使われてきた《木綿》は
擦り切れても、染めがあせても
味わいと品格、魅力と風情が増してくるようです。

使い込んでこそ古布。

デザインを工夫し、遊び心を加えて
昭和の《木綿》、おしゃれに変身し大活躍しています。

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佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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