昔からの 佐渡ご飯 

佐渡で、昔から食べられてきた食事や行事食。

家庭での 毎日の食事
家族の祝いごと 誕生 入学 成人 
神への 願い と 感謝 
行事の食事 結婚 葬祭 地域の祭り 農作業の区切りを祝ったり

その時々の食について、
記録した本を図書館で見つけました。

昭和の時代の記録が主ですが、

同じ佐渡でも
北部の海沿いの地域と
南部の山里の暮らしの違いに、驚くばかりです。

自然の恵みを、上手に、丁寧に食卓にのせる。

つつましく、季節の食を楽しんだ生活ぶりなど。

当時の食品保存の多くは、

塩に漬ける
野菜や山菜は干す
味噌や酒粕に漬けるなど‥工夫して。

冷蔵庫・冷凍庫の便利な機材が無かった時代は、
その季節に採れる食材で、作って食べる。

季節ごとの食材を、保存することは、
どんなに忙しく、努力を要したことでしょう。
想像するだけでも、大変そう。

主婦の知識や技量で、家族の食と健康とを守り、
楽しませてくれた味の記録。

《四季折々の、郷土の味》を伝えよう。

地区ごとの、
健康推進員の方々がレシピを提供し、料理を再現し、
佐渡市がまとめた「さどごはん」

祭りの準備 
新年を迎える準備 
神さまに収穫を感謝しての、お供えした品々。

みんなで食べた、特別な日のご馳走など。
賑やかな場面が、よみがえります。

~昔の良さを今へつなげる~
~未来を担う子供たちへ伝える~

この本は、山漁村会が
全国に伝わる
「米のおやつ と 餅」を紹介した冊子。

昭和35年~45年頃の、家庭の食文化の特集です。

やはりというか、当然というか
「柿餅」は、登場しておりません。
柿餅 の材料は
こがね餅米、おけさ柿の干し柿、 佐渡の塩 のみ。

写真は、
 京阪百貨店 ECモール
《よろずをつなぐもの 島の幸々》
に紹介されたものです。

新潟県佐渡島 おけさ柿をつかった伝統の生切り餅 島の幸々 | よろずを継ぐもの|継ぐべきものをよろず集めたモール (yorozutsugu.jp)



昔から我が家で冬に食べてきた《柿餅》が、
まさか、佐渡の一部の地域だけの特殊な餅 だったとは!(^^)!


「柿餅」を、手土産に持参する度に、
珍らしがられ、作り方をたずねられる‥ことが続きました。

同じ佐渡なのに、
知らない、作らない地域があるなんて‥ビックリでした。

それほどに、廃れる寸前の食文化であるならば
郷土の味を伝えたい…との思いから
「佐渡の柿餅本舗」として、柿餅作りを始めました。


そういうふうに、知られていない食の文化は、
全国のあちらこちらに
まだまだ、きっとあることでしょう。


一度でも作ったり、味わったりした経験があれば
味を再現することは、可能と思います。


地域の味を次の世代につなげていく
家庭の味を次の世代に伝えていく

そして
食べることは、守ること



素朴な家庭の味と
毎日の料理を楽しみながら
続けていきたいと思うのです。

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佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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