天狗塚の大天狗

いよいよ、紅葉が里まで下りてきました。
ふんわりした森の色が、やさしく包むよう。
今日は、11月22日。
語呂合わせで、いい夫婦の日とか。

二十四節気では、小雪。
そろそろ雪の降り始める頃‥ですが、
温もりのある、小春日和でした。

陽ざしに誘われて、足腰を鍛えようと
少し寄り道をして天狗塚へ。

赤泊線のバス停 “戦道 タタカイドウ”を、山に向かって進むと、
大天狗の棲む山、天狗塚へたどり着きます。

その昔、天狗は
神通力を持ち、人の心も操る
神とも妖怪とも信じられていた
深い山奥に住む、伝説上の生きものでした。

ヤツデの団扇を振りかざし、
一本歯の高下駄を履いた
高い鼻の天狗は、
《民話の里・赤泊》の住人でした。


その民話を、超~端折って説明しますと‥

村祭りの日に、上州から大天狗が空から飛んで来て呼びかけました。

「天狗修業の弟子にならんと思う者は、我のもとに来るがよい」と。


弟子達が集まり

冬には、
滝に打たれ、水をくぐり魚を獲り、

夏には、
火炎の中 “心頭滅却すれば火もまた涼し”
‥と、ばかりに火を渡る。

時には、
身に修めた空を飛ぶ術を使って
佐渡一高い金北山までも、ひとッ飛びしたそうな。


弟子達は、修業にいそしみ
水遁の術 火遁の術 空遁の術‥

天狗道の免状を授けられるまでに、幾年も精進を重ねました。

標高 404 メートルの山頂
海を見下ろす正面に、天狗がド~ンと座っています。

民話によれば、
大天狗は、弟子の小天狗達に
世のため人のために技を使えよ。

「夢々 技を鼻にかけるでないぞ。
てんぐ👺は芸の行き止まりじゃからな」
‥の、
戒めの言葉を添えての、免状式だったそうな。

天狗のうちわ。

日本原産のヤツデは、庭の傍らに植えると
お金を招き入れるという、
縁起のいい植物とされているそうです。

そう言えば、ヤツデを
庭に植えているお宅が多いことに気づきます。

今は、白く丸い珠の花が盛りの時。

冬の海とは思えないくらい、おだやかな海原。

対岸には、ひらり ひらりと
天狗たちが飛び交ったであろう
日本海を挟んで
角田山 越後弥彦山が望めます。

眼下には、
集落の暮らしが見え、港の風景も光っています。


特別には、何もない公園ですが、
私たちと同じように
山を登って来られた人がいて
ゆっくり、目礼を(^O^)

赤泊に伝わる民話の主人公、
天狗塚の大天狗👺に会ってきました。

個性的な魅力の主人公が活躍する民話は、
その他にも数話が伝わっています。

地域の中では
民話の語り部が活動され、親しまれています。

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佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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