あと二日で9月。
青い空に、白い雲がくっきりと高~く広がって、さわやかな一日でした。
お盆に帰省した家族や、旅行のお客さまがそれぞれのホームへ戻り
島外からの大勢のお客さまで盛り上がった、夏の祝祭アースセレブレーション が終わり・・
夏休みにあちこちで聞こえた子供達の声が、学校の中に収まり・・
そして、静かな、いつもの佐渡の暮らしのペースになりました。
☆。。。。。。。。。。。。。。。。。☆。。。。。。。。。。。。。。☆。。。。。。。。。。。。。。。☆
さて、今日は、佐渡のお茶のこと。
お茶の初摘みと、加工所を見学をさせていただいたのが六月でした。
佐渡でお茶を栽培している友人に、教えてもらったのが、< 茶粥 >
地元では < 茶げぇ~> と呼ばれています。
お茶の生産地では、前の夜に茶袋で番茶を煮出しておき、そのお茶で米を炊き
茶粥を毎日作る習慣があるそうです。
さっぱりしていて、うまみと香りがよくて、実に美味しいのだとか。
今でも、朝に食べる家庭と、晩は茶粥という家庭があるのだとか。
お茶は主に両津地区の、上横山、潟端、吉井で栽培されています。
「 茶粥は消化がいいから、食べ盛りの中学生頃には3時間目くらいになると、腹が減ってね~。 だから、おふくろが茶粥に餅を入れてくれてね。それがまた旨かったんだなぁ。」
「 私は、朝は茶粥の家庭で育ったの。嫁に行った先が、朝からしっかりご飯の家でね。 慣れるまでは胸やけがして、しばらくは戸惑ったものよ。」
‥ 茶粥談義のおりに、「 懐かしいなぁ 」 と、いろいろな方からの思い出話をお聞きしました、
佐渡のお茶摘みは、6月・8月・10月の一年に三回。
25軒の生産農家が、化学肥料や農薬を一切使わないで “ 有機 ” 栽培しています。
摘み取られたお茶は、お茶組合の共同加工所に集められ、≪荒茶≫ といわれる状態で保存されます。
≪ 荒茶 ≫ は、注文があると焙じて ≪ 佐渡番茶 ≫ として加工され、店頭に並びます。
番茶のほとんどは島内で消費されていますが、佐渡でお茶が栽培されていることを知らない人も多いそうです。
飲んでみると、ほろ苦さの後に豊かな甘さが追ってきて、とても香ばしい魅力あるお番茶です。
柿餅本舗では、佐渡に伝わる この<茶粥 > の食文化を、お餅にして味わって欲しい‥
そんな思いから 「 番茶のお餅 」 を作り始めました.。
あれやこれや試行と錯誤を繰り返して、ようやく番茶の香りと、あと味がすっきりとした
≪ 佐渡の番茶餅 ≫ が誕生しました。
佐渡の新しいお餅として
みなさまに、味わっていただけたら嬉しいのですが、いかがでしょうか?
時おりですが、土・日曜日の “ しままるしぇ ” で ご試食をお願いしています。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
コメントをどうぞ