週末毎に嵐が襲ってきいます。
先日、国指定の重要無形民俗文化財である、文弥人形、のろま人形の上演会が開かれました。
佐渡文弥人形芝居の集い
佐渡の文弥人形の真明座の座長、川野名孝雄さんが永く続けて来られた活動のなかで培われた繋がりの集大成でしょうか、
島内外から6つのの座を招いて、合同で上演される人形芝居の集いとなりました。
初めに、ご挨拶
石川県白山市の東二口文弥人形浄瑠璃保存会の、文弥・でくの舞 大職冠が特別出演。
佐渡の文弥人形の 真明座 常磐座 双葉座
のろま人形の 廣栄座
中学校の文弥人形クラブ2校 真野中学校 高千中学校 が人形芝居に参加。
一堂に会しての、賑やかな演目が揃いました。
この会を寿ぎ、三番叟(さんばそう)が、川野名さんにより三十数年ぶりに舞われました。
三番叟は、幕開けの祝儀として、開演に先立って演じられる舞いだそうで
地固めの意味もあり、足拍子を踏んで躍動的に舞われます。
一、二、三
一、二、三、四、五
一、二、三、四、五、六、七、と
三、五、七のめでたい拍子で足を踏むのだそうです。
そして、舞の見どころは、手に持った扇子で、踊りながら寿の文字を書き、袖を大きく腕に巻きあげる所作で、寿の点を打ち、袖の松の模様を見せて祝いの気持ちを表します。
足拍子や扇子など、ひとつ一つの所作に意味があることを知りました。
情の深さをしっとりと人形の動きで表し、迫力ある人形の躍動と、太夫の格調高い語り口が調和した演目を楽しみました。
仕事の都合で、午前の部しか鑑賞出来なかったのが残念でしたが、これ程の座が揃って伝統芸能が上演される会は、今までになかったことです。
川野名さんは、「自分が元気なうちに、是非とも実現したい」と願っておられた上演会で、その意味でもとても貴重な人形芝居の集いでした。
佐渡では、幾つもの座が文弥人形に真摯に取り組んでいます。
そして、今回は、石川県白山市から、次代を育てることが難しいという同じ問題を抱えながらも、活動をされている東二口文弥人形浄瑠璃保存会をお迎えできたのも、ひとえに、川野名さんの交友の深さから可能となったものと思います。
この会の主催者は「新潟県立歴史博物館」でした。
これだけの活動に敬意を表するとすれば、主催者は、『佐渡市』であってほしかった・・・。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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