糸魚川での二日目
9:00 に、宿を出発。
糸魚川ー静岡構造線
日本列島の大地が東西にポッキと裂けて、巨大な断層が地表に現れた所。
境目に立ってまたがり、記念撮影をする観光客も多いとか‥。
白っぽく見える西側は、4億年前の地質のユーラシアプレート。
茶色く見える東側は、1,600万年前の太平洋プレート。
フォッサマグナとは、ドイツ人の地質学者のナウマン博士がこの溝を発見し、
ラテン語で「大きな溝」を意味するそうです。
糸魚川ユネスコ世界ジオパーク
ガイドさんの丁寧な説明を聞き、東西の地質の違いが見てわかりました。
この地質の境目の延長線上に、柏崎の原発が位置し、佐渡があります。
実際に地層のズレを目の当たりにすると、
地震がある度に、やはり漠然とした不安を覚えてしまいます‥。
マイクロバスで移動し、フォッサマグナ ミュージアムへ。
翡翠は、縄文時代から使われ始めていた石で、国石に指定されているのだそう。
地球の奥底で、何億年も眠り続け地表に現れた石たち。
美しい色に結晶したり、昔の生き物の姿をそのままに閉じ込めていたり。
世の宝石ファンを、魅了してやまない神秘と美しさ。
糸魚川市は1991年から、世界に先がけて地質見学地を『ジオパーク』と呼び、
整備を続けて来たのだそうです。
ジオパークに詳しいガイドさんと一緒に巡る
みごとな宝石を見て、触って、内容の充実したすばらしい展示の博物館でした。
博物館を後にして、今度は糸魚川駅に移動。
糸魚川駅は構内全体が、電車の博物館となっていて、
観光客だけでなく、子供たちや電車好きには堪らない魅力の、
展示と体験型の、人気のスポットとなっていました。
憧れの電車を、Nゲージで運転できます(^^♪
特別な休日には、駅前に実物の電車が展示されるそうです。
糸魚川駅の楽しい工夫が生かされ、
人が集まるテーマパーク・アミューズメントとなって、街の活性化に貢献。
駅を出て、相馬御風の生家へ・・・。
「明星」の同人であり、詩人・歌人として知られる相馬御風は、
早稲田大学の校歌「都の西北」「春よこい」「カチューシャの唄」などを、
作詞しています。
ここで、朝から遠足に同行し案内をして下さったガイドさんとお別れ。
「私は糸魚川で生まれ、育ちました。遠く佐渡から来られた皆さんと、同じ時間を過ごし、町の歴史を紹介することができましたことが、とても嬉しいです」
地元を愛し、誇りをもってボランティアされている方の言葉は、
とてもすがすがしく感じられました。
ガイドさんに、肝心な要の部分を詳しく説明いただきましたので、よく理解できました。
ありがとうございました。
余談ですが、
駅の構内では、テレビでよく拝見するお宝鑑定の有名人お二人と遭遇!(^^)!
午後には、「なんでも鑑定団」の収録が予定されているための、糸魚川入りだそうです。
「糸魚川なら、家宝のヒスイなんて出てきそうね」
と、つぶやいていたら、
「ウチの婆さんが掛け軸を持って、参加します」と言う人や、
「私は、入場券を持っているので、見学に行く予定」とか、聞こえてきました。
さてさて、糸魚川のお宝とは。何が紹介されるのでしょうか?
放送を楽しみにしていますね(^^♪
そして、楽しみなお昼食タイムに。
糸魚川の大火にあった街並みが復旧して、再開された老舗のお蕎麦屋さんでいただきました。
薬味として、生ラッキョウの実のようなものが添えられていて‥
「ところ変われば、薬味も違うのだぁ~」と、みなさん興味津々。
皮を剥いて、ガリっと齧ってみると、辛い!!
楽しくて新鮮な経験でした(^_-)-☆
後ほど、netで検索してみると、
糸魚川では、初夏の蕎麦の薬味として、「葱」から「へれつぶ」へと変わるのだそうです。
「へれつぶ」とは、「浅葱 ・あさつき」の球根を乾燥したもの、なのだとか。
パンチの利いた、ピリ辛い薬味。
総勢18人のお泊り遠足。
歩いて、見て、おしゃべりして、食べて、飲んで、感心して。
とても楽しい時間を過ごすことができました。
糸魚川のお知り合いの方と連絡を取りあって、
スケジュールを立てるところから、
マイクロバスや宿の手配、ガイドさんの手配など、
何から何までを、幹事さんが計画して下さった2日間でした。
さて、佐渡へ戻ります。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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