ヤマトグサ 佐渡植物園 薬草の島

羽茂飯岡の羽茂川側に、赤い大鳥居が建っています。

さらに、参道を進むと
正面に、二の鳥居が見えてきます。

そこに鎮座するのは、
佐渡國一宮 度津(わたつ)神社。

子どもの頃から、遠足や初詣に立ち寄り
一の宮神社とか 津神社と呼び
親しみをもっている、身近な神社です。

その羽茂・度津(わたつ)神社の苑内に
佐度市立植物園があります。

植物境界線の北緯 38 度に位置し、
日本の植物相の縮図といわれる佐渡は
約1,700種の植物が植生する島。

昭和 8 年に、植物学者の牧野富太郎博士が
最初に新種を発見し発表した
ヤマトグサ (日本の草の意) なども含まれています。


昭和 23 年 4 月に、有志の方々により
佐渡に自生する植物をできる限り集め、
植栽展示する植物園が設立されました。

佐度植物園にも
NHKの朝ドラ、「らんまん」のモデルである
植物分類学の牧野富太郎博士と繋がる、縁はないだろうか‥。

調査してみると、資料が発見されたそう。

牧野博士が、大和草(やまとぐさ)と名付け
学術書に初めて発表した植物。

これが 👇 ヤマトグサ。
希少植物なのに、新潟県では佐渡だけに
たくさん分布が確認されています。。

ジオ(大地) と エコ(生態系)のつながる島

ヤマトグサは
新潟県の絶滅危惧種レッドリストに指定されていますので、
採取はしないでください‥の注意書きがありました。
資料展の前庭にて 
わかりやすい言葉で、説明されています。

牧野博士は、植物の名札表示の方法について、
科名 学名 和名 地方名 用途など指導された由。

☆。。。。。。。☆。。。。。。。☆


ここからは、佐渡の薬草のこと

佐渡オケラ (佐渡蒼朮 さどそうじゅつ)

種子では繁殖せず、株分けによってのみ
300年以上受け継がれてきた、歴史ある植物。

今では、ほとんど栽培されていない‥貴重な球根。
昨年末、
佐渡で野草研究家として、活躍されている
菊池はるみさんが、
奈良県薬事研究センターの西原正和さんを講師にお招きし、
佐渡の薬用植物についての勉強会を設けてくださいました。

その折に、
握りこぶし程の、佐渡オケラの球根を
分けていただいたもの。

株分けすることで、
希少となった佐渡オケラを増やすことと、
年数を重ねると、劣化してくる球根の更新を目的としているそうです。


春になり、新芽が出てきた時に、
手入れについて、注意することはありますか?
菊池さんに、手入れの方法をメールでお聞きすると、

特別な注意や、管理は要りません。
土の質も選ばないようです。
5 年くらいしたら掘りましょう。
との、返信をいただいておりました。


佐渡の10市町村が、佐渡市として合併する前には
羽茂町の花として、親しまれていたそうです。

町民には、馴染の花でもありました。

佐渡オケラには芳香があって、身近な使い方としては、
正月のお屠蘇の香りに使われているとか。

いただいて持ち帰り
畑に植えた佐渡オケラは、とても順調に育っています。

花が咲いたら
そのようすをUPするつもりでいたのですが‥。

待てども、待てども‥
まだ先の様子ですので、ここでUPすることにしました。

佐渡オケラの開花は、もう少し待つことになりそうです。


佐渡の野草・薬草について
初めて知ることばかりの、楽しい勉強会でした。

佐渡では良質な薬草が採れ、滋養強壮や生薬として、
利用されていたことが知られています。

薬草として、
私に見分け・判別がつくのは、
どくだみ せんぶり げんのしょうこ オウレン くらい。

薬草と毒をもつ野草は、すぐ側にあります。

間違いが起こりやすいので、
よ~く知識のある方のみしか
タッチしないことが安全か‥と思います。

佐渡には身近に、宝の薬用植物があります。

それを、生かしてきた歴史を知ることができました。


コメントをどうぞ

* は必須項目となっております。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

最近の記事

最近のコメント

アーカイブ