穏かな、一日でした。
正月を忙しく過ごした主婦がゆっくり休めるよう‥今日は女正月とも言うそうです。
実際にはどのくらいの家庭で、この風習が残され実践されているでしょうか。
子どもの頃に父が、母より早く起き出し、湯を沸かしたり、神棚の水を替えたり、玄関を開け掃いたりしていたのを見たことがあるような気が‥。
母の毎日、毎朝の仕事を、女正月の朝だけ、家主の男が代わってする日だそうです。
小正月でもあります。
本来ならこの日に、どんど焼きを行っていたのですが、
子ども達や勤め人の都合に合わせて、土曜日、日曜日に変わってきたのは最近の事。
時代の生き方に合わせて、すたれる行事あり、行事も移動して残る。
地域のお祭り、どんど焼き、成人式など‥も、実施日が移行されてきています。
新しい年のご挨拶にと、
仕事でお世話になっている方々をお訪ねし羽茂へ。
いつも私達の「 柿餅 」作りを応援して下さっている、先輩がたや親戚です。

粗皮削り
おけさ柿の剪定と、粗皮削り(そひけずり)は冬の仕事。
数年ごとに柿の木の凸凹の皮を削り、主に病害虫を防ぐための大切な作業です。
今年の柿作りは、もう始まっています。

蝋梅
ろうたけた気品ある香りを放って、春を待っています。

紅梅
ほかの花に先だって、紅梅が咲いていました。
もうすぐ大寒を迎えるこの日だからこそ、春を待つ景色に出合い気持ちほっこり (^_^)v
そうか、冬来りなば春遠からじ・・ホンの少し前を向いて。
昨夜から未明にかけて波浪警報が出され、身構えてしまいましたが、
心配したほどの、嵐とはなりませんでした。 ホッ。
ここ数日、近所の田んぼで朱鷺が餌をついばんでいる風景を見かけます。

田んぼの朱鷺
羽の色が、薄墨色に変わっています。 婚姻色というのだとか。
放鳥10年となり、自然の状態で暮らし始めた350羽の朱鷺が棲む島。
同じ田んぼに、集団で居る風景を、別の処でもよく見かけます。
人の暮らしの傍で、普通に暮らす鳥になってきました。
寒さが本格的になると、食べたくなるのが鰤。
手ごろな大きさのカマがありましたので、今夜はブリ大根を煮ることにしました。

ブリ大根
ご近所さんから、軟らかくて大きな大根を何本もいただいたので(^。^)
ありがたいのは、クックパッドの検索。
クセのある鰤の生くさみを、湯引きして下処理することなど‥コツを教えてくれます。
大根は煮てよし、漬けものによし、干してよし。
冬の野菜として何と組合わせても飽きのこない、おだやかな魅力があります。
季節のご馳走を、いただきました(^u^)
今日から、仕事初め。
静かで、おだやかな正月を簡単なおせちで祝い、三が日が過ぎました。
元旦には、無病息災でよい一年となりますよう、地元の八幡神社に初詣も行ってきました。
今日から、活動開始します。
どうぞ、よろしく申し上げます(^_^)v
平成31年1月4日 佐渡薬膳 ( アイポート調理室 )
薬膳の入門編 ‥ 講義と調理と試食の会
講師の高津もろみ先生は、( 国際薬膳食育師 ) 佐渡にご縁があり、
お母様は、薬膳の普及に貢献された方。
著書に、五季の薬膳 高津征子 新潟日報事業社 があります。
ー 良い料 ( かて ) を正しい理 ( ことわり ) で ー
一年を、五つに区分し
五季 ‥ 春 初夏 長夏 秋 冬
五臓 ‥ 肝臓 心 脾 肺 腎
五味 ‥ 酸 苦 甘 辛 鹹 (せん‥しょっぱい) の五味調和を、考えるそうです。
今回は、冬の薬膳。
冬は、黒色食品を活用して ~「 黒、腎に入る 」~ がテーマ。

試食(^O^)
熟成鮭の寿司ご飯 黒木耳のとろみスープ 黒ナツメと切干大根の蒸しパン
林檎煮 豆腐里芋クリーム掛け 紅花三年熟成番茶
高津先生が、プラスのメニューとして持参下さった‥ブルーベリー紫花豆も。

中央 高津もろみ先生
高津もろみ先生を、真ん中に。
佐渡薬膳の会を立ち上げ、実習の機会を作って下さった小塚さん夫妻と(^u^)
( メモとして )
米酢は比較的、体を冷やす性質がありますが、
これに対し赤梅酢は、赤紫蘇の成分シソニンを含み、体を冷やさないそうです。
我が家の梅酢も、クエン酸が解毒効果のある貴重な調味料。
大切にして、活用したい (^_^)v
調理は、同じテーブルのお仲間と、説明を確認しながら進めました。
味付けは、天然の塩・醤油・きび糖・メイプルシロップ・EXVオリーブオイルなどで。


塩
油をほとんど使っていないメニューですが、
足元から体が温まり、満足感たっぷりの食事でした。
黒い食物で、冬に活発化する腎臓機能を強化し、体を温め、冬を過ごすことの大切な意味。
正月料理の黒豆や昆布巻きなどは、理にかなっているのですね(^_^)v
我が家の「黒」

正月に煮た 黒豆
我が、佐渡の柿餅本舗の黒焼き玄米茶は、
コシヒカリ玄米をゆっくり三時間、焙じたお茶です。

黒焼き玄米茶

古代餅 黒米いっぱい入り
自然栽培の黒米(朝紫)の玄米が、たっぷり入っています。
次に、正月料理の残った素材で芽ヒジキを煮てみました。

芽ひじき 煮もの
正月料理の素材で ‥ 芽ひじき・鳥モモ肉・たけのこ・れんこん・人参・椎茸
かまぼこ・ 長ねぎ・こんにゃく・ごぼう・せり‥などを、胡麻油で炒めました。
正月気分は今日までと思い、野菜を刻んで、地元の酒を加え、自家製醤油で味付け。
食材の組み合わせや調味料を、考えて選ぶこと。
杏・なつめ・柿・あおさ海苔・黒きくらげ・大根・紅花・熟成塩引き鮭・昆布・胡麻など、
干した食材を豊富に使い、体にやさしい食事を作る楽しさ。
毎日の生活を丁寧にすることと、教えていただきました。
先人の知恵に学んでの「素にして上質」を、心がけたいものですね (^。^)
寒波が通り過ぎ、おだやかな大晦日となってきました。
日めくりカレンダーも、いよいよ今日の一枚のみ。
「 ローマは一日にして成らず 」 の言葉が‥、然り、然り。
先日、柿餅本舗の干し柿を作って下さっている農家を訪ねてきました。

干し柿 納屋
きれいな乾き具合です。
おいしい干し柿の完成まで、もう少し\(^o^)/

扇風機で
お訪ねした日は、雨が降っていましたので、窓が開けられず扇風機が活躍中でした。

干し場 納屋
おけさ柿を、干し柿に加工される農家さんが年ごとに減っているそうです。

辛味大根
お土産にいただいた、緑色の辛み大根。

快い辛さ
さわやかグリーンの大根おろし。
蕎麦の薬味に添えたり、焼き魚にも。辛みがアクセントとして魅力。
先輩にいただいた、梅酢漬け。

梅酢漬け
小梅のカリカリ漬け・茗荷・ハチク筍・真竹・生姜・紫蘇の葉を、梅酢に漬け込みます。
収穫の時期に、少しずつズレがありますので、それぞれの時に保存したもの。
刻んで、ご飯のお供にいただくと、絶品なのです。
私も、真似をして、なんとか漬けてみたのですが、
タケノコと茗荷が難しくて、まだまだ、うまくできません(>_<)
時期を逃さない仕込みが肝心。
来年こそは、再チャレンジし、自分の味としてモノにしたい漬けものです。

神楽南蛮の紫蘇の実醤油漬け

白菜漬け
定番の白菜

酒粕漬け
まだ、浅漬け状態ですが、酒粕の香りと歯応えがイイ(^u^)

たくわん漬け
普通の素材を、ちょっと手をかけて、時間の助けを借りた常備菜。
素朴で、飽きのこない、たいせつな食卓の脇役ばかりです。
今年は、平凡な暮らしの積み重ねの毎日でした。
過ぎてみると、大病もなく、心おだやかに暮らせたことは幸せなことだったと、
改めて思う、大晦日の夜です(^_^)v
一日いちにちを、素朴でおいしい食事をいただき、
大きな迷いもなく過ごせました。
小さな幸せを、上手に見つけられるようになったみたいです(^。^)
柿餅の仕事を持てたことで、いろいろな喜びや楽しい人達と出会う機会をいただきました。
新しい年も、生きていることの喜びを感じながら、
その日その日を、大切に過ごしていきたいと思います。
冬の嵐が到来し、うっすらと雪が積もり、強い風が音をたてて吹き過ぎていきます。
強風・波浪警報が出されています。
今日は、お勤めの方々は年末の御用納め。
お仕事たいへんでしたね、お疲れさまでした。
ゆっくりと、正月を家族と過ごしてくださいね。
我が家では、鏡餅と正月用の餅を搗き
縁起ものの注連縄を、買い求めてきました。
ふるさと納税の返礼品として、ご注文を下さった方へ向けて

ふるさと納税 返礼品です
年内にお客さまにお届け出来るよう、発送の準備をしました。
佐渡汽船も、無事に出航するようです。

鏡餅
小さな鏡餅ですが、お祝いの気持ちを込めて

鏡餅 下げ紙
鏡餅の下げ紙を見つけました。柿餅本舗にぴったり(^-^)

金のなる木 玄関に退避
寒波が来た~ (>_<)

うっすら 白く雪
柿餅本舗は、明日、千葉のお客様へ商品を発送して、
今年のぜ~んぶの業務を、仕事納めとする予定です \(^o^)/
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。