なんと、朝から雪が舞っています。 ( 平成 31 年 3 月 24 日 )
無理はしないですが、雪が降って寒いから中止なんて、ヤワなことを言わないのが大人の遠足。
帽子・マフラー、ホッカイロを張り付け、防寒万全の対策をして、出発。

相川 開く集落
以前ここにあった相川測候所の脇から、急な坂道を登って開く集落へ到着。
ウォーミングアップの、足腰伸ばし。

道遊の割れ戸
観光用のスナップ写真とは反対側の角度から、見えています。

牛が祀られている 大日堂
道中の安全を祈る、お堂
安産にご利益のある、お地蔵さまとか。

行程表
なんと、ここで、カメラの充電が切れてしまって‥
雪の薄く積もった山の道を、てくてく。
白く小さな、雪割り草・イチゲの花・黄蓮の花が可憐に咲いていました(^-^)
植物に詳しい方が、足元の「そこに咲いていますよ」
雪の中のでも凛と咲く姿は、細いけれど、たくましさを感じます。
(オウレン)の花 画像はインターネットからです。
黄蓮の根茎は漢方薬として利用され、佐渡の山から掘り出された時代があったと聞きます。
オウレンは、仲春~清明の今頃の季節をさす、俳句の季語だそうです。
途中には、山の斜面を切り開き、新しく開かれたばかりの道なので、
地層が全部見えるポイントがありました。
地層の堆積した部分、湾曲し、断層が隆起したりズレたり、地殻変動の様子がそのままに。
佐渡は、まだまだ誕生したばかりの大地であることがわかります。
Uターンして、いくつものため池の側を通り、春日崎まで下りて、昼食タイム。
今までは、簡単におむすびだけを持って参加していましたが、
お昼の定番、卵焼き・サラダ・お漬け物・コーヒーを入れて、チャンとしたお弁当を用意。
遠足の楽しみは、素朴に、外でのお弁当\(^o^)/
みんなと一列に並んで、いただきま~す。
鹿伏の黒い姿の波切不動尊・熊野神社・善知鳥神社・春日神社の能舞台を訪ねて。
相川ひなまつりの最終日でもあり、おひなさま見学も。
伊藤家の享保雛は
高さが 60 センチもあって、雅びなお顔の大きなお雛さま。
画像が無くてお伝えできないのが残念ですが、来年のお楽しみとしてまた拝見に伺いたいもの。
隣のホテル万長さんへ移動し
お雛さまを拝見して、ホテル万長さんの美術館へ。
お宝鑑定団でよく知られる芸術家たちの、陶芸・書・彫刻などがギュと詰まった美術館(^_^)v
ロビーでは、相茶会さんの主催でお茶会が催されていて、
お菓子とお抹茶をいただき、休憩しました。
相川ひなまつりを盛り上げるためのサービスとして、誰でもご馳走になれます(^-^)
いつもは大人の遠足のお仲間が、今日は和服で、にこやかにご接待をして下さいました。
続いて、本興寺さんへ
お釈迦さまが沙羅双樹の下で、北枕で入滅されようとしているようすを描いたのが涅槃図とか。
ご住職に、説明をしていただきました。
のんびり、のんびり歩いたようでも、約 14.300 歩の遠足。
初めて参加の方もいて、今日は 33 名。
おとなの遠足のメンバーの中には、植物に詳しい人がいて、地学に詳しい人もいて(^v^)
雪にもめげず、内容の濃い一日でした。
陽ざしが暖かくなってきたことを実感するのが、車に乗り込んだ時。
今までは、先ずヒーターを ON にすることでしたが、車内がほんわり温か。
やっと春がきました\(^o^)/
15 回目の相川・ひなまつりが催されていて、ひなさん巡りで賑わっています。
今日は、その相川へ。
我が家でも、一年ぶりにお雛さまを飾り、ひと枝の桃の花と雛あられを添えてお祝い。
私にとってひな祭は、ご馳走をいただく口実にできる、春の特別な日。

ホテル万長さん の ひなまつり春彩弁当
今日は、ホテル万長さんの、相川ひなまつりを祝っての特別メニューの
“ ひなまつり春彩弁当 ” を予約し、持ち帰っていただきました。
菜の花のおひたし 桜の花びら さくら餅
蟹しんじょうや海老のさくら色、卵や菜の花の黄色、苺やいくらの赤、山菜の天ぷら。
ちらし寿司だけでも豪華なのに、春の色を集めた楽しい折までついています。
お腹いっぱい(^u^) おいしかったです\(^o^)/
子育て時代には、花見の弁当・運動会の弁当・遠足の弁当・雛まつりのちらし寿司など、
行事ごとのお弁当を考えましたが、
今は季節ごとの弁当作りとは、縁がなくなってしまいました。
ニュースによれば、関東地方では今日にも、桜の開花宣言がありそうですが、
佐渡では、まだまだ。
半月くらいの季節の時間差を感じながら、暮らしています。
とは言え、
学校や会社の年度の締めくくりの行事は同じ。
保育園の卒園式が終わり、22 日には小学校の卒業式が予定されています。
社会人の移動も内辞が出されたようで‥、
あちらこちらから「 転勤します 」の挨拶を、お聞きします。
どなたにとっても、大切な区切りの季節ですね。
年に一回のお楽しみ、お雛さまの “ ちらし寿司 ” ご馳走になりました(^。^)y-.。o○
カリスマガイドと巡る、バスツアー。
午後の部
佐渡文化学習は、昼食休憩へ。
ときわ館にて
お昼の食事を、皆さん揃っていただきま~す(^-^)

ときわ館 の お弁当
一品ごとに味付けを工夫したお料理と、こんなにも品数が豊富なお弁当に、
フタを開けたとたんに、みなさんが笑顔に(^。^)
炊き込みご飯 お煮つけ 塩糀の漬け物 酢のもの 揚げ物たっぷり デザート み~んな手作り。
今が旬の佐渡産ワカメ入りの、熱々のお味噌汁も添えられて美味しいこと。
とても心のこもったメニューを、楽しくいただきました。
お弁当の写真は
私がうっかり記録する事を忘れてしまったので、ときわ館の若女将に写真をいただいたものです。
我が柿餅本舗の搗きたて柿餅も、昼食の一品に加えていただきました。
国指定の 重要無形民俗文化財 佐渡文弥人形
常盤座公演「 檀 風 」

常盤座 開演
平成元年に、女性だけの文弥人形芝居の座を旗揚げした <常盤座>
二階に専用の舞台を持ち、佐渡の文弥人形を伝える拠点となっています。
今日の、常盤座公演の演目は
妙宣寺と大膳神社にとてもゆかりのある
「 檀 風 」
舞台を打ちつける柝の音から。
期待とわくわく感で、幕が開きます。

人形と一体となって、激しい立ち回り
文弥人形は、人形を一人で遣います。

激しい 戦い
ダンダン、という足音も効果音のように聞こえます

沖に漕ぎだした船を、数珠を擦り合せ念仏を唱え呼び戻す

無事に岸を離れ、逃れることができた!!

常盤座 メンバー紹介
熱演の成功を物語る、座員のみなさんの笑顔です

座長 と 太夫
たたみ掛けるような語りで、話の情景がうかぶ太夫の三味線の弾き語り。
本多宗青太夫 と 和田登志江座長。
芝居は生きていることを、実感(^-^)
演技の途中でも拍手が湧きあがるほど、観客を魅了した公演でした。
善光寺へ

善光寺 山門

象ではなく バク だそうです

本堂
本堂には、長野の善光寺と同じように、戒壇めぐりができるようになっていて、
七回お参りすると、長野の善光寺へ参拝したのと同じ御利益が得られるそうです。

鐘突き堂
「 鐘突き堂をよく見るといいですよ 」
見上げれば、立派な龍の彫刻。
恥ずかしながら、こんな立派なお寺があることも知りませんでした。
戒壇めぐりの入り口付近は、さながら長野の善光寺とそっくりのたたずまい。
最後の訪問先は、お猿さんの神社で有名な日吉神社へ。
あちらにも、こちらにも、裃を付けた猿や、見猿、聞か猿、言わ猿達が・・・・。

見猿、聞か猿、言わ猿

日吉神社 山伏の神社の印が鳥居に
達人と言うのは、すごいな。
プロの仕事ぶりの見事さと、驚きに満ち満ちた一日を過ごすことが出来ました。
今日を振り返ってみると、
神社の用語・作法・たくさんの地名・植物・神社の名前・歴史に登場する人物など
なんと情報量が多かったことか。
佐渡を知るは楽し、ふるさとの歴史を知るは楽し。
文化を伝える素晴らしい人達に逢うは、なお楽し。
佐渡飛鳥路を巡り、佐渡を知る文化学習のバスツアーの案内を
FBで見つけ申し込みました。

昨年 7 月に立ちあがったばかりの、佐渡文化財団が主催し、
おもにガイド業務に係わっている方々の、スキルアップのために企画されたツアーですが、
一般の人も参加可能の勉強会です。
佐渡飛鳥路
3 月 17 日 ( 日 ) 朝 8 時 30 分に集合
国分寺跡 ~ 妙宣寺 ~ 大膳神社 ⇒ ときわ館で昼食。
国指定の重要無形民俗文化財・佐渡の文弥人形芝居を観覧するコース。

国分寺跡
佐渡観光の最前線に立つ、ベテランのガイドさん達が、
更にスキルアップを、と、カリスマ講師を迎えての企画。
国分寺の歴史的な成り立ちなど、熱心にメモを取っていました。
豊富な知識と軽妙な話術で、佐渡を旅するお客様を楽しくご案内してこられた、講師のお二人。
津田隆子さんと青山菊代さんは、
誰もが認める佐渡のカリスマガイドであり、研究者に近い方です。
今回は、二台のバスで巡ります。
佐渡の子どもであれば、国分寺跡には、たいてい遠足で訪れていますが、
ただの原っぱにしか見えず、歴史的な意味なんぞは‥更に理解の外にしかなかった・・・(>_<)
初っ端のココでも、佐渡弁を混じえてのガイドで津田さんの魅力全開。
佐渡に国分寺が置かれた歴史的な意味や、
いにしえの人々の生活までが、見えて来るような気分になってしまいました(^u^)

瑠璃堂
御本尊は瑠璃堂にはおわさず、奥にある別の蔵に安置されています。
大晦日から新年を迎える時にのみ、拝観できるとのこと。

小さな祠ですが、ココにしかないものだそうです。
名前も詳しいことも、う~ん、思い出せません(>_<)
普通には、気づくことさえない祠‥かも。

続いて、阿仏坊・妙宣寺へ

定番の角度から
新潟県で唯一の五重塔

楠 (くすのき)
阿仏坊・妙宣寺の庭の一角に、みごとな枝ぶりの北限の楠。
早春ですので、木々の緑やサルすべりは芽吹いておらず、
池の水連や桜もまだですが、明るい境内をのんびり散策しました。

庫裡 美しく保全された茅葺屋根

庫裡の大黒柱 と 梁

本堂へ
日蓮上人が佐渡で暮らした時、お世話をし支えたという名刹
歩いて、世尊寺へ

世尊寺
民家のようなお寺。
日蓮の人柄に触れ、佐渡で一番初めに信者となったそうな。
大膳神社へ

大膳神社 鳥居
山伏が開いた神社は、鳥居の形が異なるのだそうで ‥説明を受け 初めて気づきました。

大膳神社 能舞台
能が盛んな佐渡で、いつも舞台がオープンになっている大膳神社。
鏡板と神を表す松の傍には、日輪が描かれています。

勝修羅扇
能を知る人は、この扇を持って舞台に立つとは、日の出を表すことを理解するのだそう‥です。
舞台の日輪と、呼応することを発見。
日本にある最古の、能舞台。
4 月 18 日には、大膳神社の例祭奉納能が予定されています。

この日の一日は長く、内容が細やかでなかなか、先に進めません。
佐渡飛鳥路 ( 国分寺・妙宣寺周辺 ) を巡った、午前の部でした。
お昼の食事から、午後の部は次号につづく・・・ということで。
優子と呑む会は、1枚のハガキから・・・・
「 雪が舞っておりますが、3 月 16 日、宵の 5 時から。
春を呼ぶ唄と篠笛に、酔って貰います 」
ご案内が届きました (^。^)
そこで、田村優子さんの佐渡応援団が、
八幡町の優游亭に集まりました。

優子と吞む会

Live の 前に
ちょっと、お話。
なごんでから、スタートです。

食事を一緒に 囲んで
明日は、優子さんの育った相川で、
相川ひなまつりを盛り上げるイベントとして、ホテル万長のロビー演奏会が計画されています。
前夜に、優子さんのファンを自認する佐渡のメンバーが、ミニLiveを楽しみました。

雪割り草 佐渡蛍 から
優子さんは、篠笛を演奏するために、恵まれていることがあるそうで‥‥
とても指が長いので、太くて長い篠笛で演奏ができるそう(^_^)v
直ぐかたわらで聴く篠笛は、やわらかく、ゆらぎ、豊かな広がりを感じます。
強く、静かに。
演奏の息継ぎも聞こえて、ミニミニ Liveなればこそ(^-^)
この夜の演奏と唄は、
砂山 赤とんぼ 他 童謡・唱歌をメドレーで‥

熱唱
天城越え 涙そうそう
ほとばしる大人の情念、深い哀切の想いが伝わってきます。
田村優子さんの、佐渡での相川ひなまつり演奏会を明日に控え、
しっとり、うっとり、ほろ酔いの夜となりました。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。