その昔、農家の主婦はどれほど忙しかったのでしょう。

畑に野菜を作り、毎日水やり、草取り、収穫、加工し保存。

大家族の食卓を賑やかにしようと、工夫を重ねた漬けものを毎日並べてくれていました。

「ウチの婆さんの漬けものは美味い。」

この言葉は、家族からの最大の褒め言葉。お婆ちゃんへの感謝だったのでしょうね。

田舎に戻り、漬けものを自分で作る楽しみを覚えました。

先生は、母であり、隣のお婆ちゃん達です。パソコンで検索すれば大勢の知恵が集まってもいます。(便利な世の中。全国の婆ちゃんというか先輩方が教えて下さいます)

色々な漬け方があるようですが、まずは昔からの基本のやり方で。

  海水程の濃度で一晩

  つるつる色白に

  海水濃度で3日3晩

  熱湯消毒 10秒

後はよ~く熟成するのを待つだけ。 素材の出回る時期を逃さないことがコツ。

佐渡はもち米を使った団子や餅をよく食べます。

祝い事のある時、祭りの時、農作業などの区切りの時おやつとして。

今日は、笹団子をいただきました。

出来立てでなく、夜まで待ち、きなこをつけて食べると美味しいのです。

笹の香りが蒸かした餅米に移るまで待ちます。

あ~待ち遠しい。美味しくなるまであと少しです。

  三角に包んで

もう一つの団子は、よもぎを米粉に練りこみ、小豆の餡を入れ、更に笹で包みます。

イ草でくるくると巻き、蒸かして出来あがり。

こちらも笹の葉とよもぎの香りが、美味しさを倍増させます。

おばあさんが事ある毎に作ってくれた、懐かしいおやつです。

  よもぎ風味の小豆餡入り

若い笹の葉が出始める今は、香りがさわやかで、おいしい季節の味です。

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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