佐渡のお母さん方の多くは、働き者。
冬の農閑期といえども、納屋での仕事があります。
豆を一粒づつ、傷の有る無しに選ぶ根気仕事です。

小豆 黒豆 緑の豆
小豆は正月のお汁粉やお赤飯として、そして黒豆は祝いの豆として煮ていただきます。
緑の豆 ( 出汁いらずと言っていますが正しい名前が解りません …) では、味噌を仕込む予定でいます。打ち豆を作っても美味しいとも教えてもらいました。
この三種類の豆は、姉から分けて貰ったもの。
新豆ならではの、豊かでおだやかな甘みが魅力です。
その他にも、白ささげ・あづき色のささげ等も地物が豊富に出回る季節です。
畑の作物を、丁寧に食卓にのせる。家族に自分の作品を出せるのは、主婦の楽しみです。 ( 家族の者は当たり前の日常のことで、ありがとうの言葉を聞くことは無いのですが… )
地区ごとに、“ とうどうやさん?” が行われ、佐渡の正月行事がほぼ終了しました。
竹や藁で土台を組み、正月飾りや注連縄などを神聖な火で焼く行事です。
子供の書き初めや昆布・餅なども、その火で炙って清めます。書き初めが炎で高くまい上がると、字が上手くなると言われ子供達は持ち寄ったものです。
炎で炙った餅や昆布を食べると、この年の無病息災が叶うとも言われています。
地区の住民が揃って準備するという、数少なくなった祭りのひとつ。
昔は小正月・15日の夜に、行われてきた行事ですが、今では休日の昼に火が入れられる集落が多くなったとのこと。竹がポンポ~ンとはぜる大きな音が響きわたっていました。
この とうどうやさん の火祭りだけは、消防署も 大目 に見てくれるのだそうです。
柿餅の原材料となる、干し柿はどのくらいまで乾いているでしょうか?
冷たい北西の風が吹き始める12月から、じっくりと2か月間の時間をかけて、おけさ柿の干し柿は完成します。 今日は、親戚の干し場を見せてもらいました。
佐渡の冬は乾燥が弱いため、“ しびて~ぃ ” 風と、長い時間が必要になります。
その分だけ、濃厚でしっかりおいしい干し柿が出来上がります。

横に吊るして 順調に乾いています

縦に吊るして
吊るし方はいろいろですが、柿同士がくっつかないように、しびたい ( つめたい ) 風に当たるように、農家は苦心しています。
おいしい干し柿に仕上げるには、プラスの技術があるようで、作る人毎に異なります。
柿は冬の間に剪定を行い、6月に摘蕾、摘果。 草刈りを何度も繰り返し、防除を経て、ようやく10月から収穫が始まります。
干し柿にする皮むきと吊るしの作業は、「冷とうてだちゃかん」と言いながら、12月の作業。
少しでも風の通りがよくなるように、大型の扇風機で干し場に風を送り続けます。
柿の糖分が白く粉をふき、干し柿らしく色づくのは (^_^)/ もう少しです (^。^)
少し寒さが緩んだ、七日の今日。
昨年末から漬け込んできた沢庵が、美味しくなってきました。

大根干し 11/17
少し細めのやわらかい大根を、干し始めました。

漬け込み 米糠 塩 ざらめ 唐辛子 柿の皮 12/2
大根が つ の字に曲がる位まで干し、漬け込み。 およそ一ヶ月待ちます。

ポリポリ沢庵 1/7
ポリポリと歯ごたえのいい、沢庵が出来上がりました。
今日の簡単な七草粥に、ぴったり? (^。^)??でした。 お茶うけにも GOOD (^_^)/
正月に、親戚をまわり、新年の挨拶をしてきました。
この一年が、健康に暮らせますよう…。 仕事もきちんと出来ますように…。
願い事は、いっぱいあります。
挨拶の後は、軽く乾杯。(^v^)
佐渡に帰省中の息子も、従兄弟や叔父の家や婆さんに会いに出かけて過ごしました。
身内の者とゆっくり話ができるのも、正月ならではのことで、大切な時間です。

佐渡の帰省土産 地酒
つかの間の休暇の後は、また仕事を中心にした生活に戻ります。
職場や友人達のために選んだお土産で、穏やかに新しい年がスタート出来ますように。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。