佐渡では「自家製の醤油を作ろう」と、醤油作りの会 の活動が始まっています。
初めて取り組んだ昨年は、リーダーのお宅に醤油を作る為の樽を置いてもらい
5~6人毎に分かれ、6グループが醤油麹や大豆・麦の変化する過程を、
定期的に天地かえしの作業に集まったり、味見をしながら、観察を重ねてきました。
今年は、我が家で醤油作りに挑戦しています。
4月に仕込んだ我が家の、現在の状態はというと、

本日の天地かえし

丸大豆 ふっくら
塩の味がまだ強いですが、素材の甘さが充分に感じられ、とても順調のようです。
発酵が進みやすいように、樽を二階の陽あたりのいい廊下に置いています。
先日、醤油の専門家の名畑醤油さんをお訪ねして、醤油について教えていただきました。
春に搾り冷蔵保存してきた、初めての醤油を持参すると、
「 素朴で自然な味だね。昔の味がするいい醤油だ」との感想をいただきました。

名畑醤油さんの店内

佐渡の醤油


佐渡の醤油屋さんの前掛けが、壁一面に飾られ、ギャラリーとなっています。
家庭の味を決める調味料は、醤油と味噌。
残念ながら、島内に醤油麹を作る麹屋さんは無くなり、醤油搾りの専門家もいません。
昔むかし、それぞれの家庭で醤油を作っていた時代を知る者と
安全で安心な自家製の醤油を作ってみたい、と言う若者と協力して
復活できるといいな、したいな・・・。
名畑さんをお訪ねした翌日、今度は我が家へ来て下さいました。
二階の醤油の天地かえしを見て、味見を‥との、展開になったのです。
「 醤油を搾る時に使っていたものだよ。よかったら参考に」と、
搾り袋もプレゼントして下さいました。

醤油 搾り袋
専用の搾り機は無くても、豆腐を絞った箱を活用してもいいし、
じっくり滴るのを待ってもいいし‥‥。
「 なんとか、出来るよ。大丈夫 」と、こころ強い応援の言葉をいただきました。
昨年の、醤油作りのことを書いたものです。
貴重な晴れの日が続き、順調に稲刈りが進んでいます。
友人から、神楽南蛮という辛みの強いピーマンを貰いました。
昨年、神楽南蛮の佃煮が好評でしたので、今年も作ってみました。

紫蘇の実と神楽南蛮
紫蘇の実が程よく実った時を待って、神楽南蛮と醤油で味付けし佃煮にします。
紫蘇の実の硬さによって、完成の食感を微妙に変えますので、取り時機が重要です。

青しそ 実
紫蘇の実をシゴキ取り・生姜・松の実・神楽南蛮を刻みます。

かぐら南蛮
注意 !! 注意 !! 注意 !!

手袋をして刻みます
神楽南蛮を刻む時には、必ず手袋をすること !!
危険な程の辛みですが、鷹の爪とは異なった魅力のある辛みがあります。

地酒 醤油 松の実

神楽南蛮の佃煮
アツアツのご飯によく合う、佃煮になります。
おにぎりの中に入れても、美味しいですよ (^。^)y-.。o○
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近所のお母さんから、貴重な 柴栗 をいただきましたので、栗ご飯に。

しば栗
なめらかで、ほくほくの柴栗。
右上の栗と比べると判りますが、小さくて、鬼皮と渋を剥くのに手間がかかります。

柴栗のご飯
少しのお酒と塩、香り付けに醤油を加え、炊き込みます。
大ぶりな栗とは、また違った食感でした。
季節の味を楽しむには、素材を手にするまでの努力と、下準備に時間がかかりますが、
季節の旬の、別格の美味しさです(^u^)
ご馳走さまでした。
さわやかな秋らしい青空の下で、稲刈りの手伝いに三日間、実家に通いました。
八十八の手数をかけて、実らせたお米。
春の種籾を蒔く作業から、田植え、稲刈りなど、労働部門に限ってではありますが、
手伝いをしてきました。
やっと一年の成果、収穫の時を迎えました。
田んぼはみごとな黄金色。
農業の結果は、毎日の水の管理・土の管理・あぜの草刈りなど、見守りの積み重ね。
目の前に広がるのは、心がなごやかになる豊な実りの色です。
難しい農業の管理部門は兄の責任ですが、私達は人数が揃わないと出来ない作業の、手伝いネコの手隊です。
稲刈りの初日。

コンバインで 刈り取り
秋晴れに恵まれました。 9/24

棚田
豊富できれいな水に恵まれた棚田。
佐渡産のお米、コシヒカリ。

隣の田んぼでも
日曜日には、勤め人の若者たちが収穫に参加して、力強い働きぶり。

乾燥機へ投入
技術の要らない労働部門でも、人の手が大切。
ネコの手として、奮闘します。

まわりは、ススキの季節
田んぼに居ると、陽ざしが厳しくて暑い日でしたが、
秋の清々しい風を感じながら、気持ちいい汗をかきました。
無事に収穫に携われたことに、喜びと感謝の一日となりました (^。^)y
今年の佐渡の葡萄は、どの種類もとても美味しく感じます。
実は、ときどき西三川のくだもの直売センターへ、柿餅やおかきを納品に出向きます。
行くたびに、新しい種類の葡萄が棚に並んでいて、ついつい買い求めてしまいます。
甘さの質・食感のいろいろ・黒・緑・赤のビジュアルの良さ・ネーミングも楽しいこと。
葡萄の次は、イチジクの季節が到来。
黒い皮のもの、在来のうす紫色のもの‥次々と、食べ比べています。
先日は友人から、フランス原産・緑色のイチジクを貰いました。
赤ワインで煮て、コンポートにしてあり、お味見つきでした。
至れり尽くせり(^。^)y-.。o○
とても、美味しかったので、正直な感想を答えたところ、
ニヤツと笑って、「 作ってみるかい?」と、下さったのがコレ。
小ぶりで、まだ少し硬さがあるくらいが丁度いいそうです。

青い皮の フランス原産そうな
名前を教えてもらったのですが‥m(__)m
よく洗って、皮つきのまま煮ました。

赤ワイン レモン 和三盆糖
鍋に、赤ワイン・レモン・和三盆糖を全部入れ、イチジクを並べます。

鍋でゆっくり煮る
一晩、冷まして、更にもう一度煮ます。
ゆっくりと、味を含ませます。

完成
プチプチの食感と、ねっとり感。ワイン風味のコンポートの完成。
おしゃれな飾りつけのデザートにはなりませんが、素材は新鮮。
色々なイチジクで、コンポートを作ってみていますが、
食感もよくて、美味しく味わうにはこれが好き。
いい種類のイチジクを教えていただきました(^u^)
季節ごとの旬を贅沢に味わうことができるのが、佐渡暮らしのよさかな (^_^)v
今日は先日の台風以上に、強い雨と風が吹き荒れました。
しままるしぇ に、先輩が届けて下さったのが、
「ウチの庭の栗だよ。よかったらど~ぞ」
私が、「それでは、急いで剥かないと、虫が栗をカジってしまいますね」
先輩は、「それがねぇ、ウチのは虫なんてついていないよ」
「予防なんかしていないけれどね。昔っからね」と、ニコニコ。
そこで、早速。

栗入り お赤飯
作ってみました。

熱湯に入れて しばらく
熱湯に入れてしばらく置き、手が入るほどになったら、
鬼皮と渋が、むき易くなるそうです。

ささげを煮て
煮汁にもち米を漬けて置きます

まん丸の剝き栗
やっと、栗がむけました。

蒸し器にかけて
取り分けて置いたささげの煮汁に、お酒・お塩を混ぜ、数回シトを打ちながら蒸します。

熱々のうちに お福分け
完成\(^o^)/
栗の入ったお赤飯、ふっくら蒸せました。
おいしそうな季節の素材に出会うと、お料理は楽しくなります。
アツアツのうちに、お世話になっている方々にお届けしました。
蒸し時間が長過ぎたのか、ささげの胴がハゼてしまいました‥が
見栄えは兎も角も、味は本物。
秋の、ご馳走をいただきました(^u^)
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。