4月15日は、なんと44の集落で春祭りが集中します。鬼達が太鼓を打ち鳴らし、獅子舞いで活気づく一日となります。

若者達はこの春祭りのために、2ケ月程前から準備を始めます。仕事を済ませ夜になると神社に集まり、鬼太鼓と獅子舞いの稽古を始めます。初めの頃は一日おきに。祭り近くになると連夜の特訓となります。

ド~ン、ド~ン、ド~ン。ドン。ドドン。

夜の神社から太鼓の音が聞こえてくると、祭りの季節が近づいて春が来たことを感じます。寒さの厳しい頃からの稽古は、朝6:00~22:00まで鬼太鼓を打ち、舞い通すための体力を蓄えるためとか。一軒ごとに無病息災と繁栄を祝って家々を廻ります。 

阿吽(あうん)の鬼が交互に太鼓を打つ姿は、真摯で美しい。鬼を務める人も脇を務める人も、礼儀正しい青年達です。鬼たちの出番はもうすぐ。                           

小さな集落ごとに、親戚を訪ね合ったり、祝いの食事を用意したり、玄人はだしの演芸を楽しむ一日。

羽茂大崎でも、若い夫婦が子供たちや赤ちゃんを連れて参加してくれました。年寄り達は若者達に期待を込めエールを送ります。地区の方々に迎えられて定住する、Iターン・Uターン者が多いのも大崎です。

古くから伝わる文弥人形の太夫を務める若者の結婚宣言もあり、大崎祭りは大いに盛り上がりました。

わが佐渡の柿餅本舗は、普段のお礼とお祝いを込めて、搗きたての柿餅を皆さんに食べていただきました。

4月3日の春祭りに備え男達は神社を清め、幟を立てる。

幟が風を受け、バタバタと力強くはためきます。春を迎える音です。

羽茂 一ノ宮神社の一番桜。佐渡で最初に春を告げてくれます。

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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