羽茂地区の祭りは、おいらん道中で賑わいます。桜もようやく開花し始めました。
地元の民謡クラブのお披露目もあり、自慢ののどをじっくりと聞かせていただきました。踊り手は指先まで神経がゆき届き、しゃっきりと素敵でした。
わが佐渡の柿餅本舗も出店、柿餅ののし餅、揚げ餅を、おかげさまで完売御礼!!
四月からは、どこかの神社や能舞台で能が奉納されるシーズンを迎えます。大膳神社から佐渡の能公演が始まりました。
演目は、敦盛。シテは中学三年生。堂々たる能楽師ぶりでした。仕舞の小学三年生もみずみずしく、可愛かった。能が身近な人によって舞われ、あちこちの能舞台を使って公演されるのは佐渡ならではのことです。
伝統を受け継ぐ若い二人は声よし、姿よし。
地元のお年寄りや、観光客、早稲田大学環境ロドリゲスの皆さんと共に楽しみました。
快晴の朝、獅子の舞いは軽やか。鬼太鼓の音は胸が湧き立つ強さにあふれています。
獅子さん休憩中。今年は若手の後継者を迎え、賑やかになりました。
氏子の家では、祝いの膳を用意して労をねぎらいます。煮しめ・巻き寿司・いなり寿司・酒粕漬け・お神酒。喉を潤すビール。若者達には鳥の唐揚げ・ウインナーなどが喜ばれるとか。
半日、家々を廻った獅子の草鞋はもうこのようになります。しばしの休憩の後、また元気に次の家へと出発していきました。鬼太鼓の一行を接待したこの家のご主人は、獅子の履き古した草鞋を大切に家の守りとして保存するそうです。
今年の稲作の始まり、苗床作りを手伝いました。
この一年の稲作が無事に実りを迎えられますように、祈りながら作業します。一ケ月かけて苗を育てます。
それから田んぼをおこし、畦を塗り、準備が進んでいきます。過疎といわれる集落に、こんなにも大勢の人が住んでいたのかと驚きます。軽トラックが行き交い活気があふれてきます。
4月15日は、なんと44の集落で春祭りが集中します。鬼達が太鼓を打ち鳴らし、獅子舞いで活気づく一日となります。
若者達はこの春祭りのために、2ケ月程前から準備を始めます。仕事を済ませ夜になると神社に集まり、鬼太鼓と獅子舞いの稽古を始めます。初めの頃は一日おきに。祭り近くになると連夜の特訓となります。
ド~ン、ド~ン、ド~ン。ドン。ドドン。
夜の神社から太鼓の音が聞こえてくると、祭りの季節が近づいて春が来たことを感じます。寒さの厳しい頃からの稽古は、朝6:00~22:00まで鬼太鼓を打ち、舞い通すための体力を蓄えるためとか。一軒ごとに無病息災と繁栄を祝って家々を廻ります。
阿吽(あうん)の鬼が交互に太鼓を打つ姿は、真摯で美しい。鬼を務める人も脇を務める人も、礼儀正しい青年達です。鬼たちの出番はもうすぐ。
小さな集落ごとに、親戚を訪ね合ったり、祝いの食事を用意したり、玄人はだしの演芸を楽しむ一日。
羽茂大崎でも、若い夫婦が子供たちや赤ちゃんを連れて参加してくれました。年寄り達は若者達に期待を込めエールを送ります。地区の方々に迎えられて定住する、Iターン・Uターン者が多いのも大崎です。
古くから伝わる文弥人形の太夫を務める若者の結婚宣言もあり、大崎祭りは大いに盛り上がりました。
わが佐渡の柿餅本舗は、普段のお礼とお祝いを込めて、搗きたての柿餅を皆さんに食べていただきました。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。