1. おけさ柿日記

啓蟄を過ぎたとは言え、

海は白波が高い日が続いていました。

 

今日の水面は、凪いでおだやか。

キラキラと光り、美しく広がって見えました。

春を実感できる温もりで、体も心も軽くなりました。

 

生活していると、するべき時に、

しなければならないことがあって‥。

毎年、作っている“餅米入り塩こうじ” の、仕込み作業をしました。

蒸した餅米 塩

蒸した餅米 塩

餅米が冷めてきたら、糀を加えます。

糀

無農薬の米に、糀をつけてあります

混ぜて

混ぜて

毎日、混ぜていると

一週間ほどで、塩と糀と餅米が馴染んでしっとりしてきます(^-^)

ほぼ 馴染んできました

ほぼ 馴染んできました

小さな器に入れ変えて、保存します。

すごいね、糀クン。  “いい仕事していますね”

 

餅米入りの塩糀で

野菜を漬けたり、肉や魚を漬けると、

餅米のおだやかな甘さと上品な塩味を感じます。

 

☆。。。。。。。☆。。。。。。。☆

 

醤油も、仕込んでからもう直ぐ一年が経ちます。

毎月、天地返しをし手入れをしてきました。

醤油 天地返し

天地返し 作業

醤油の、香りとなめらかさを感じます。

今月の末頃には、搾りをする予定。

 

出来上がりを、

楽しみにしているところです(*^^)v

 

☆。。。。。。。☆。。。。。。。☆

 

・・・と、呑気に綴っていますが、

世の中は、実に大変なことになっています。

 

問題は、新型コロナウイルスに罹った患者が増え続けていること。

似たような危機は何度もあったのに、経験の蓄積が生かされず

医療現場での検査体制の遅れ、感染拡大を防ぐ為の動きの鈍さを感じます。

 

Jリーグ・プロ野球は開幕戦を順延。高校野球も相撲も無観客で。

小・中・高、大学の卒業式も歓送迎会も中止に‥。

音楽LIVE・演劇・各種イベントが次々と中止。

公園・スポーツジムも閉鎖。

人の移動が減ったな~と、車の交通量を見て感じます。

友人の経営する食事処のお客様も⤵気味とか。

コロナ自粛、という言葉もできたそうです。

 

急に学校が休校になったことで、共働きの親はどうしたらいいのか。

留守の間の子供たちの安全を守るには‥昼食は‥何処で、誰が見守るのか。

 

“お年寄り”と呼ばれる世代になった私達ですが、親の介護も抱えていて、

風邪やコロナを持ち込まないことを、厳に注意して暮らしています。

若い現役世代の方たちは、職場の(上)から不要不急な集会などに参加しないこと‥

‥との、通達があったそうです。

 

小さな集まりですが、私達が幹事役で計画していた食事会(3/17)も、

先に延すことにしました(>_<)

日程を合わせて集まり、お話しをたっぷりして過ごす予定だったのですが。

いずれ落ち着いた時の楽しみとして、待つことにします。

 

緊急事態が、世界中で発生している今、

自分で注意できることと、他の人の為に協力できることを、

コロナの収束まで、考えながら生活すること‥とします。

 

一日も早く、普通に暮らせる日が戻ってきて欲しいものです。

 

今日はまた、大嵐です。

暦の上では、啓蟄となりましたが、

アラレが降ったり、ザッと雨が強く降ったり、パッと晴れ間がのぞいたり。

 

新年度の神事の一つである、“ 倉谷の大わらじ” が、新しく変えられていました。

大わらじ

大わらじ  倉谷地区

大わらじを掲げる意味は、

「集落には、こんな大わらじを履く大男が住んでいるぞ~」

外から入り込もうとした盗賊が、逃げ出したと言われる

疫病や悪人除けの、道祖神だそうです。

集落の 出入口に

集落の 出入口に

締め張り馬

締め張り馬

締め張り馬

締め張り馬

羽茂・締め張り地区で作られている藁の馬。(締め張り馬)

我が家の小さな守り神。

尻尾が真っすぐ伸びて、疾走しているようすを表しています。

 

締め張りでは、地区の結界を示す意味で、

人が通る道の頭上に、しめ縄のように藁の馬を張ります。

大わらじと同じように、集落の魔除けを願う道祖神だそうです。

椿 の 季節

椿 の 季節

我が家の締め張り馬は、土産用の工芸品ですが、

同じ作り方で、早刈りの稲の芯で作る

美しい守り神。

今では、締め張り馬を作る方が高齢となったため、

後継者を育てることに、力を注いでいると聞いています。

 

地域を守る道祖神は、形いろいろ。

思いは、同じ。

 

夜明けの時間が、早くなってきたようです。

窓からの明るさで、自然と目が覚めるようになってきました。

 

早春の恵み岩海苔を、友人からいただきました。

佐渡では、“島ヘギ”とも呼ばれ、1 月 ~ 3 月頃に荒海の岩に付く天然海苔。

今年は暖冬でしたので、不作気味なのだそうです。

岩海苔

岩海苔 島ヘギ

私たちは、味噌汁に浮かべて

歯ごたえや香りを楽しんでいます。

 

その他にはどんな食べ方があるのか、お尋ねすると、

「炭火に網を乗せ、炙って乾いたら揉む」と、海苔ふりかけに。

「つくだ煮にすると、食感がいいよ」と、教えてくれました。

なんと、季節限定のご馳走(*^^)v

 

イカの塩辛

イカの塩辛

大好きなイカ。

ほぼ一年中、作り立てのイカの塩辛はいただけますが、今はヤリイカ。

スルメイカ・アオリイカの季節もあって、甘さや食感の違いを楽しめます。

 

榧の実

榧(かや)の実

「炒ってあるからね。直ぐ食べられるよ」

 

ピーナッツ

ピーナッツ

小粒のピーナッツは、「薄皮も一緒に食べた方がいいよ」

塩味無しなので、ついつい止まりませんでした(^^♪

 

晩酌に合う、おつまみが嬉しい。

旬をいただく幸せ、素にして上質のご飯。

 

今日は、ひなまつり。

佐渡國相川 ひなまつりが始まりました。

 

新型コロナウイルスの、感染が全国で広がっていることを受け

佐渡でも、イベントが次々と中止、延期、変更されています。

相川の町のお雛さまを見ながらの、散策を楽しみにしていたのですが‥。

 

お茶会 (ホテル万長)  (きらりうむ佐渡)

田村優子さんのコンサート

お雛さまの出展中止 (松榮家) 他 も中止に。

急な変更ですので、住民にきちんと伝わっていないこともありそうです。

3/2付 変更のお知らせ

3/2付 変更のお知らせ

 

ひなまつり

ひなまつり

 

展示会場 のぼり

展示会場 のぼり

お雛さまを拝見に、彩花・森さんへ

由緒ある お雛さま

由緒ある お雛さま

森さんの手作り 古布

森さんの手作り 古布の作品

瓢箪 に 古布

瓢箪 を 古布で包んで

天井から、遊び心がいっぱいの手作り古布の作品

地元の窯元 赤水さんの器で

地元の窯元 赤水さんの器で

お雛さまの公開初日

相客の方と、お茶をいただきながら楽しくおしゃべり。

 

相川の町を見渡せる窓

相川の町を見渡せる窓

沈んでゆく夕日が、目の前に広がる窓だそうです。

羨ましい眺め(^-^)

早春のひと時、たくさんの可愛いお雛様に囲まれて、

相川の町の歴史を、色々教えていただきまた。

 

ここしばらく、佐渡で見かける多くのお地蔵さまが気になって

立ち寄って、見るようになりました。

 

そもそも、お地蔵さまって?

いろいろ調べてみました。

 

お地蔵さまは「地蔵菩薩」と呼ばれ、

地蔵の「」は大地を、地蔵の「」は包み込むことを、

意味しているそうです。

 

お寺のお堂だけでなく、お墓や道路の道筋、田んぼのあぜ道など、

いろんな場所で私たちを見守ってくれ、

最も弱い立場の人の苦しみを、真っ先に救って下さる‥と、信じられていました。

私たちに寄り添ってくれる、馴染み深い地蔵菩薩。

 

椿尾 六地蔵

椿尾 六地蔵 入口案内

国道350号線沿いの、海を見下ろす小高い斜面沿いに上って行きます。

真野・椿尾地区の 六地蔵

六地蔵さま

六地蔵

丸~いお顔のお地蔵さまは、「子供の守り神としての信仰」があり、

子どもが喜ぶ、お菓子やおもちゃが供えられます。

椿尾の名工、(安藤五兵衛作)

 

六地蔵と七観音が同じ小屋にいるのは珍しく、

以前は野ざらしでしたが、

「立派な六地蔵が可哀そうだ」と、ここを訪れた篤志の方からの寄付があり、

村人が総出で、ブロック作りの収容小屋を建てられそうです。

七福神

七観音菩薩

手前の、七番目の観音さまが写っていませんが‥(>_<)

椿尾の名石工 (中川重太郎)(善平)の名が残されているそうです。

気品ある面ざしのお姿です。

台座 椿

台座に 椿の文様

台座には椿が刻まれているのが特徴( ^^)

佐渡の各地に、石仏信仰の石塔が街道沿いに見られます。

縁起 看板

縁起 看板

看板前で縁起について読んでいる時、知り合いが通りかかりました。

会釈して別れたのですが、程なく

「せっかく興味をもって来て下さったのですから、私の知っていることを説明しますね」と、

笑顔でUターンして下さいました。

お地蔵さまを自慢に思う、地元愛を感じました(^-^)

 

石地蔵群

石地蔵群

斜面の石仏達は、極楽浄土のあるという西の方角を眺めて並んでいます。

椿尾集落に 椿が咲き始めています

椿尾集落に 椿が咲き始めていました

高い石塔の上に お地蔵さま

高い石塔の上にも お地蔵さま

小首をかしげて

小首をかしげて

案内をして下さった方のご先祖が納められた

案内をして下さった方の ご先祖が納められた地蔵様

岩本山の石仏

岩本山の石仏たち

 

江戸時代より前の佐渡にあっては、田畑が狭く生産は極度に不安定な時代がありました。

人々は死後に、来世は極楽浄土に生まれ変われるよう祈るしかなく、

地蔵は身代わりとなって、来世への導きへの願いを叶えてくれる‥

心のよすがとなっていたようです。

ここ椿尾石(花崗岩)は、柔らかく細工し易いため、多くの石仏が彫られました。

 

石臼塚

石臼塚

羽茂 小泊神社

羽茂 小泊白山神社

隣の集落の羽茂・小泊石(石英安山岩)は、硬いため、

金の鉱石を砕く石臼として使用されたり、生活の必需品の石臼が作られた時代がありましたが、

次第に使われなくなったために、

小泊白山神社に奉納され、この塚となりました。

あるかんか佐渡

あるかんか佐渡

一緒に佐渡を歩きましょう‥の意 でも紹介されています。

 

石見銀山で使う石臼も、佐渡から送られたそうです。

 

☆。。。。。。☆。。。。。。☆

 

佐渡のお地蔵さまを、インターネットで検索すると

まずヒットするのが、真野・梨の木地蔵

赤泊線で、真野から 15 分ほど入った静かな山の中にあります。

お地蔵さま 

お地蔵さま

周りには一面に、小さなお地蔵さま達

入口に 夫婦地蔵

夫婦地蔵

入口には、笑顔の夫婦地蔵も。

梨の木地蔵 由来

梨の木地蔵 由来

本尊の石地蔵は、漁師が海中より拾い上げたものを、

ここ、梨の木(地名です)に移し、納められたそう。

 

この地蔵さまは、子供の病気平癒を必ず叶えてくれる‥と言われ、

願かけに訪れる人が絶えません。

願いが成就すると「身がわり地蔵」を持参するのだそうです。

何千何万ものお地蔵さまが、境内せましと並んでいます。

 

祈りは届いたのでしょうか。

花のお供えが絶えない、梨の木地蔵。

人里離れた山の中なのに、何故かいつも人の気配がする空間です。

 

貧しかった人々の、いつも祈りの傍にあった慰めの仏さま。

今も、大切に守られているお地蔵さまばかりでした(^^)/

 

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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