3 月 22 日の醤油の搾りから、6 日目。
澱が底に沈んだ頃ですので、今日は醤油の瓶詰め作業をしました。
先日からの醤油の搾り、今年分の仕込み作業と、並行しながらの瓶詰め。
きれいに洗浄された瓶を、酒蔵さんから分けてもらい準備。
今年は、醤油のラベルを描いていただきました( ^^)
ゆっくり、瓶詰め中です
細いチューブで、ゆっくり移し換え(^O^)
カラメルも保存料も加えていない、自然発酵食品。
素材は丸大豆・小麦・塩のみのお醤油です。
醤油の色が見えるかな~
2家族で一樽分の醤油づくりは、今年で5年目となりました。
まろやかで、深いうまみが広がる、安心安全の醤油。
一升瓶で28本分、出来上がりました。
天地返しなどの手入れや、観察が大切ですが、
毎日の料理に使えるのが、やっぱり嬉しい醤油造り。
醤油の瓶は、
お米用の保冷庫の片隅に入れて、保存しています。
ゴビ砂漠からの黄砂が流れ込み、
風景がぼんやり霞んで見える一日でした。
今回で 5 回目となる、醤油の仕込みを 3 月26日に 行いました。
醤油麹に 塩を合わせて
佐渡には、醤油麹を作る麹屋さんが無くなって久しく
毎年、長野から取り寄せて仕込んでいます。
海水を煮詰めた、佐渡の塩
よく馴染むよう、祈りながらの醤油の仕込みです。
箱根清水を加え、仕込み完了です。
これからは、3 日毎に天地返しを数回。
一週間毎に、数回。
毎月の天地返しを繰り返して、もろみの熟成を見守ります。
醤油の完成まで、また一年がスタートしました。
流れが少し判るようになってきましたが、
穏やかな天候に恵まれて、おいしいお醤油に育ちますように(^^)/
☆。。。。。☆。。。。。☆
仕込んでしばらくは、作業が次々と続きます。
無事に醤油の仕込みを済ますことができ、
(´▽`) ホッとしています。
畑の片隅には、春の花が咲き始めています。
コブシの白い花もかわいくて、好きな季節。
沈丁花が強く香っています。
今日は
昨年の 4 月 26 日に、仕込んだ《 醤油 》の搾りを行いました。
毎月、天地返しや観察を重ね、
一年をかけて手入れをしてきました。
まず、
前日に、箱根清水を汲みに出かけ準備。
箱根清水は、羽黒神社の参道入口にあって、水量は豊か。
一樽を運ぶには重すぎるため、
天地返しを兼ねて二つの樽に分けて運びます。
搾り師は、
佐渡の醤油搾りを一手に担う、斎藤哲さんです(^^)/
塩の濃度を調整するために、熱湯を加えて
( 醪もろみ ) を搾り袋に入れ、「船」と呼ばれる箱に並べて
ジャッキをかけて搾る。
搾りは順調ですが、途中に雲行きがあやしげ‥
急に、アラレが降ってきて‥
覆いを架け、しばし作業を休止。
88 度まで、火入れし
最終の比重を調整。
アクを丁寧にすくい取りました。
温度が下がるのを待って、出来たての醤油を持ち帰りました。
( 澱おり) が沈むのを一週間ほど待って、瓶詰めする予定。
とてもまろやかで、美味しい醤油が出来上がりました。
手入れするごとに、熟成ぐあいを実感し、愛着が増してきた醤油です。
素材は、丸大豆と小麦と塩のみ。
これからの、我が家の味付けはこのお醤油で(^O^)
安心の醤油や安全な味噌で、
毎日の<食卓>に、自家製の調味料で料理する楽しみ。
佐渡では、現在 11 樽の醤油が仕込まれています。
醤油の仕込みを始めて、4 年。
若い世代の、お仲間が増えてきています。
とても新鮮な
新しい「風」が吹き始めているようで嬉しい(^O^)
手作りコンニャクをいただきました。
自分の畑で育てた、こんにゃく芋から作ったコンニャクは、
煮物にしても、肉じゃが、豚汁に入れても、味がよく染み込み美味しさは格別。
重量感もたっぷりです。
作り手によって、固さや色あい、気泡の入り具合も異なってきます。
湯がいて、アク抜きしてから調理へ。
今回は、昆布とカツオ出汁で煮含めてから、ピリ辛に醤油で味付けてみました。
晩酌のお供にピッタリ(^O^)
板こんにゃくは食物繊維がたっぷり、低カロリーなのもうれしい。
コンニャク芋を作ることを楽しむ人がいて、
いただいたコンニャクを、どうしたら美味しいかな~と
食べることを専門に考える自分がいて‥。
世の中は、実にバランスよく成り立っている‥かな。
手作り蒟蒻ならではの、弾力があって食感も楽しい(^^)v
おいしいよ~~
過日、11月10日 新潟日報には
伝統ある《歌と評論》の終刊と、集大成となる合同歌集の出版についての
記事が掲載されていました。
羽茂に生まれた、歌人の藤川忠治さんが主宰し、
昭和 4 年の創刊以来、90年間にわたって歴史を重ねてきた短歌誌。
‥残念ながら‥
会員の多くが、高齢となったこともあり
紙面作りに尽力されてきた、佐々木伸彦さんはじめ編集委員会のみなさんは、
2020年 12月20日発行 歌と評論叢書200編 刊行を以て
区切りの終刊とすることを決断されたそうです。
創刊号の表紙は、
題字 藤川忠治さん 中川一政 画伯
一流一派にとらわれることなく、
「個性の尊重」を守り、表現の錬成をして来られました。
出詠者は 44 名からスタートし、
平成の 3 年には、社友は 600 名を数えたことも。
《歌を詠む》ことが、いつも暮らしの中にあり、
感性を研きつづけた会員 76 名の、 18 首ずつが合同歌集に収まっています。
日報歌壇の投稿欄で、お名前を知る方々も多くいらっしゃいます。
☆。。。。。☆。。。。。☆
歌集『鈴さやさやと』 佐山加寿子さん
佐山さんの苗字に、もしかしたら?
と、書店で歌集を手にとりました。
佐山さんのご実家は、鬱蒼たる杉の木立に囲まれた、建立から 1200 年をこえる
由緒ある新穂潟上地区の牛尾神社。
神社の血筋にある女性のみが継承の資格があると言う
神楽を舞う神子(巫女)としての伝統を守るために、
40 歳で「旅」から佐渡に戻られたそう。
伝統を守る社家の使命を、
祖先やご両親の生き方に、感じながら生活されていたのでしょう。
「旅」で仕事をした経験と、「外」から故郷を見る冷静で温かい視線。
神社の伝統を守ることに一生を捧げてきた、お母様の生き方を肯う強い思い。
社家の女子のみが定めの神楽神子 八十四歳の老から継し
きさらぎの雪深き夜に吾を連れて秘儀なる占を見せし父ありき
(ご両親を詠った二首)
春浅き島の斎庭にわが舞ひの鈴さやさやととほりゆくなり
自分が継ぐしかないと、神楽神子としての生き方を決め、
さわやかな意志を《詠》っていらっしゃいます。
古来より島に息づいてきた祭祀は、他の芸能と違って
佐山さんにしか受け継ぐことができない神楽舞い。
実は、佐山さんに、お会いしたことはないのですが‥
ただ、中学生の頃に、佐山さんのお父様
( 書家 で、号は大業さん )に、書道の指導をしていただいたこともあり、
勝手に、親しみを覚えておりました(^-^)
千年をこえる安産杉や、能舞台の境内は静寂の世界。
季節が変わる毎に、散歩と言うか‥参拝に通っている神社。
☆。。。。。☆。。。。。。☆
歌集『篝火』 石塚多恵子さん
口絵は、金子嘯風さんの書
石塚多恵子さんの上梓された
歌集《篝火》は、新潟の歌人クラブ( 2020 年 )を受賞されています。
歌と共に生きてこられた石塚さんの、集大成としての歌集。
『歌と評論』の会員でもあり、
現在は、新潟日報《島の文芸》欄の選者として、
後輩を育てていらっしゃいます。
自然の風景や花の風情、家族の喜び、
時には人との別れや苦しみを‥詠う。
短歌を詠むことや、楽しむことを大切にされた一冊一冊。
共感する部分と、表現にびっくりしたりも(^O^)
佐渡で暮らしながら詠まれた《歌》を、
ゆっくり繰り返しながら楽しんでいます。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。