1. おけさ柿日記
9 月の最初の日曜日は、佐渡国際トライアスロン大会の開催日。
今年は 9 月 4 日。

例年、大会の前日には
ジュニアトライアスロンが開催されてきましたが、猛暑が予想されるため、

参加する子ども達の、体調を考慮して
直前になって開催中止が発表されました。

楽しいスポーツは、安全の優先が第一。



☆。。。。。。☆。。。。。。☆

トライアスランの日、山奥の集落で
鮎を石焼で味わう会に参加してきました。
先ず、川から平らな石を拾ってきて
勢いのある火で石を焼くこと、およそ 3 時間。
石は焼いた時間だけ、熱を保つそうです。
鮎の石焼の舞台が整いました。
鮎を焼く串も、料理を小分けする小皿、箸も竹で。
茄子を土手にして、
鮎の内臓(うるか)を焼き、先ずは一献。
炭で、香ばしく串焼きします。

この夏は、暑さのためか
羽茂川では、例年より鮎が少なかったそう。
羽茂川のアユ解禁日は、8月1日。
少しずつ釣り溜めた鮎を、準備して下さいました。
流行りの “おにやんま” の模型。

虻や蜂を避けるのに、いいそうなのですが‥。

効果のほどは、?? 定かでは無いのだそう。
《鮎の会》の会員は、朝 9 時に集まり
会場の設営・料理を手分けして作り始めます。

各人の家から持ち寄った野菜で、天ぷらを次々と。

ポテトサラダ・胡瓜の漬物は大き目に切り
枝豆や漬物を分けたり、お赤飯を握ったり。



外の広場に座って、いただくご馳走は
昔、昔の遠足の日のよう。

素朴で美味しい (^^)/

暑い日の楽しみに、欠かせない冷たいビールを
専属の係りが、たっぷり注いでくれます。

お店で売られている、デキアイのものは
テーブルに載せないのがこの日のルール。

ワイワイ、おしゃべりしながら
それぞれが、何かしら役割を分担します。

さて、乾杯。 乾~杯。
羽茂川の食文化を楽しみに、集まった面々。

《鮎の会》は、自然の生きものである
鮎と岩魚を守るために
会費の中から、稚魚を毎年放流しています。
地域の先輩がたとの、おしゃべりは本当に楽しいのです。
生活の知恵が詰まっています。


さあ、
香ばしい鮎の焼きたてを丸かじり。
私達にとって、4 年ぶりの《鮎の会》は
のんびりとして、ご馳走いっぱいの時間でした。

このところ、玄関の灯りを点けると
夜な夜な、出現する影あり。
案外と素早い動きです。
日中は、窓の桟の上でひたすら待機。

カラカラに、日干しになってしまわないか
心配する程の暑さに、耐えています。
夜になると、灯りに集まる小虫を
次々と捉えているのが見えます。

ガラスに掴まり、難しい姿勢を保ち続ける
蛙の能力に感心したり、
生きる為の努力を、教えられたり。

気のせいか、日毎に逞しく
大きくなってきているようです。


夜には、「消灯しますよ~」
声をかけてから、休むようになりました。

気温はまだまだ高い毎日です。

秋という実感はないのですが、
夜には、コオロギや虫の声が重なって
賑やかに聞こえてくるようになってきました。
佐渡の田んぼの景色が、明るい黄金色の海に。
色づいてきた稲穂がきれいです。
空の雲が、秋めいて。
うろこ雲とすじ雲が、少しずつ混在して見えます。

気象予報士さんが、季節の言葉として紹介してくれたのは、「行き合いの空」

夏の名残りと、秋の始まりの頃をさす季語だそうです。

所によっては、稲刈りも始まりました。

高温障害が、どのようにお米に起きるかが
心配されているところです。


☆。。。。。。☆。。。。。。☆
夏の間に、
おやつとして食べていた、水菓子。
西 瓜 (ピノ・ガール)は、種が小さいので
そのまま食べられる、新しい品種。

種を食べると、お腹が痛む‥と言われていますが、
一切れ二切れ食べたくらいでは、大丈夫。
迷信ですよ‥とのこと。

食欲の落ちたおりは、特に
果物の糖分と水分を、美味しく、楽しくいただきました。

果物のやさしさに、助けられました。

爽やかな甘さと、たっぷりな水分がうれしいデザート。
種無し ピオーネ 
葡萄を作り続けて数年の、義兄の作品。

甘みとプリッとした弾力に、ワクワクします。
「今年のは上出来だよ」は、本人の弁。

シーズンの最後の完熟苺を、冷凍保存して、
ヨーグルトに乗っけて、さっぱり味で。
赤い色も楽しみながらいただきました。

果物を作っている畑から、分けてもらえる田舎暮らしです。

スーパーに並ぶ果物と少しだけ違うのは
生産者の思いのこもった、自信のある新鮮な果物であること。

プレゼントにしたいので、
「佐渡では珍しい、プルーンの実を分けてもらえませんか?」
と、お願いした折には

「もう少し色がつくまで、待ちたいな」と
やんわりと、断わられたことがありました。

今が一番と納得の時にしか外に出さない。
生産者さんの、厳しい果物への品質管理の想い。

もう一つのお楽しみは、毎日の晩酌に
飽きることなく、出ずっぱりの枝豆です。

チョット、硬めの茹で加減で(^O^)

新潟では、お皿にいっぱい盛って食べるスタイル。
枝豆の生産も消費も全国で1 位なのだそう。

コクと香りが豊かで、一粒一粒がおいしい。

イカの塩辛。
懇意にしているお魚屋さんの作る、おだやかな塩味。

今年のイカの漁獲量は、例年のわずか 5 % だったそうです。

1か月ぶりの、久々の、待望の雨が、ほんのしばらく降りました。

畑にしみ渡るほどではなかったですが、
雨で浄化された空に、七色の虹のアーチがかかりました。

暦の上では、秋が来ているはずなのに
まだまだ、夏の勢力は絶大。

長く続く猛暑に
夏バテをしないようにと、
お茶で水分をとり、塩分の補給も意識して暮らしました。

冷房のある部屋から出ると、モヤッと熱波が襲ってくる廊下。

佐渡でこれほどに、続くことはなかったので、
年寄りにとっては、厳しい夏でした。

この夏は、
冷房に助けられて、夜の睡眠をとることができました。

学校は、二学期が始まりました。

地域ごとの夏祭りや、国際トライアスロンなどのイベントも終了し、
いつもの静かな暮らしが戻ってきました。
先日から、買ってはあるけれど
手数のかかる料理に、なかなか取り組めないでいました。

エイヤァと、南瓜のスープを作ることにしました。

先ずは、玉葱とネギをバターで炒めて、
南瓜は野菜コンソメと煮ました。

両方をミキサーにかけてから、
牛乳と生クリームで、なめらかにのばしました。

南瓜の皮も一緒に煮て、
濃厚なポタージュスープが完成。

塩と胡椒で、味を調整します。

南瓜のスープは、
夏の疲れを忘れさせてくれる、やさしい味になりました。


我が家の、夏の台所は
暑さがとてもきびしくて(>_<)
ここしばらくは、簡単料理ばかりで過ごしていたのです。

体にも、心にも、やさしい料理に飢えていたところでした。

夜には、作りたての熱々のスープをたっぷりと。

翌朝には、
冷したスープに、牛乳を加えてサッパリといただきました。

久しぶりに手間をかけた、心がやすらぐ料理(^O^)
ほんとうに、美味しかった。

元気が戻ったような気がしてきました \(^^)/

バターナッツ南瓜は、スープを作っても、プリンにも向いているそう。

次は、このカボチャで、
もう一度 (^O^)

南瓜を変えて、作ってみようと思います。
後日、もう一度。

少しだけ、あっさり味のスープになりました。
羽茂飯岡の羽茂川側に、赤い大鳥居が建っています。

さらに、参道を進むと
正面に、二の鳥居が見えてきます。

そこに鎮座するのは、
佐渡國一宮 度津(わたつ)神社。

子どもの頃から、遠足や初詣に立ち寄り
一の宮神社とか 津神社と呼び
親しみをもっている、身近な神社です。

その羽茂・度津(わたつ)神社の苑内に
佐度市立植物園があります。

植物境界線の北緯 38 度に位置し、
日本の植物相の縮図といわれる佐渡は
約1,700種の植物が植生する島。

昭和 8 年に、植物学者の牧野富太郎博士が
最初に新種を発見し発表した
ヤマトグサ (日本の草の意) なども含まれています。


昭和 23 年 4 月に、有志の方々により
佐渡に自生する植物をできる限り集め、
植栽展示する植物園が設立されました。

佐度植物園にも
NHKの朝ドラ、「らんまん」のモデルである
植物分類学の牧野富太郎博士と繋がる、縁はないだろうか‥。

調査してみると、資料が発見されたそう。

牧野博士が、大和草(やまとぐさ)と名付け
学術書に初めて発表した植物。

これが 👇 ヤマトグサ。
希少植物なのに、新潟県では佐渡だけに
たくさん分布が確認されています。。

ジオ(大地) と エコ(生態系)のつながる島

ヤマトグサは
新潟県の絶滅危惧種レッドリストに指定されていますので、
採取はしないでください‥の注意書きがありました。
資料展の前庭にて 
わかりやすい言葉で、説明されています。

牧野博士は、植物の名札表示の方法について、
科名 学名 和名 地方名 用途など指導された由。

☆。。。。。。。☆。。。。。。。☆


ここからは、佐渡の薬草のこと

佐渡オケラ (佐渡蒼朮 さどそうじゅつ)

種子では繁殖せず、株分けによってのみ
300年以上受け継がれてきた、歴史ある植物。

今では、ほとんど栽培されていない‥貴重な球根。
昨年末、
佐渡で野草研究家として、活躍されている
菊池はるみさんが、
奈良県薬事研究センターの西原正和さんを講師にお招きし、
佐渡の薬用植物についての勉強会を設けてくださいました。

その折に、
握りこぶし程の、佐渡オケラの球根を
分けていただいたもの。

株分けすることで、
希少となった佐渡オケラを増やすことと、
年数を重ねると、劣化してくる球根の更新を目的としているそうです。


春になり、新芽が出てきた時に、
手入れについて、注意することはありますか?
菊池さんに、手入れの方法をメールでお聞きすると、

特別な注意や、管理は要りません。
土の質も選ばないようです。
5 年くらいしたら掘りましょう。
との、返信をいただいておりました。


佐渡の10市町村が、佐渡市として合併する前には
羽茂町の花として、親しまれていたそうです。

町民には、馴染の花でもありました。

佐渡オケラには芳香があって、身近な使い方としては、
正月のお屠蘇の香りに使われているとか。

いただいて持ち帰り
畑に植えた佐渡オケラは、とても順調に育っています。

花が咲いたら
そのようすをUPするつもりでいたのですが‥。

待てども、待てども‥
まだ先の様子ですので、ここでUPすることにしました。

佐渡オケラの開花は、もう少し待つことになりそうです。


佐渡の野草・薬草について
初めて知ることばかりの、楽しい勉強会でした。

佐渡では良質な薬草が採れ、滋養強壮や生薬として、
利用されていたことが知られています。

薬草として、
私に見分け・判別がつくのは、
どくだみ せんぶり げんのしょうこ オウレン くらい。

薬草と毒をもつ野草は、すぐ側にあります。

間違いが起こりやすいので、
よ~く知識のある方のみしか
タッチしないことが安全か‥と思います。

佐渡には身近に、宝の薬用植物があります。

それを、生かしてきた歴史を知ることができました。


佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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