柿との一年のお付き合いの途中に、いくつもの楽しみがあります。
そのひとつ、柿畑の若葉を摘んでの、柿の葉茶作り。

柿の若葉
この十年近く手入れが出来ず無農薬・無肥料の、いわゆる耕作放棄された伯母さんの柿です。
不思議なことに虫も下草も綺麗で、荒れた畑の感じがしません。

洗って乾かし 刻んで
柔らかい葉を丁寧に摘み、洗い、刻み、短時間蒸し、風通しのいい所で乾燥します。
柿の葉には、熱に強く蒸しても失われにくいビタミンCが多く含まれていて、体にも優しく、ほのかな甘さが魅力のお茶ができます。
ノンカフェインなので、子供も安心して飲んでいただけます。
通常のビタミンCは熱に弱く、熱すると壊れて減っていくのですが、柿の葉のビタミンCはプロビタミンCと いうビタミンCになる前の状態のもので、熱に強いのが特徴です。お湯を注いで飲んでもその効果が破壊されることがない・・・・・・・・のだそうです。
摘み取ってから少しでも早くお茶にしようと、夜なべ仕事で蒸し、竹のざるに広げ乾燥へ。

蒸した柿の葉 竹ざるに広げて乾燥
あま~い香りが部屋にいっぱい広がりました。
出来上がりと、味見が楽しみです (^u^)
木々の芽吹きが、日ごとに勢いを増しています。
毎日見る景色が、新緑でドンドンおおわれていきます。
畑には去年暮れには枯れてしまったかにみえた、アスパラガスがスクスク・ズンズン伸び始め、我が家のサラダの主役になっています。

柿畑 柿若葉

すもも

タラの芽

ねぎ坊主
柿若葉と言う言葉があるそうですが、枝ごとに艶やかな葉っぱをつけて。
柿畑は今、新鮮な美しさに溢れています。
春の楽しみ、花見の次は、山菜採り。
毎年、姉に連れられて山に入ります。
陽だまりの斜面にニョキニョキと、ふっくらとしたワラビ。
「今が採り頃だよ。」 と、電話を貰ってから3日ほど時間が作れずにいたら‥‥

わらび わらび
少し ホウケ 始めているものも‥。 でも、まだまだ柔らか。

たくさん 採れました
早速、クヌギ・ナラの灰で、あく抜き。
冬の間にストーブを燃やしていた方から、アクを分けて頂きました。昔ながらのやりかたは、きれいに、柔らかくアク抜きができるそうです。田舎でも貴重品となりました。

灰汁抜き
次に、東京暮らしの叔父や叔母、親戚、友人に。

検査結果を添えて
大丈夫とは思いながらも、少し心配していた放射能の結果が、5/2 に安全を確認できました。
安心してプレゼントできます。
春の山菜は、それぞれのほろ苦が魅力。
佐渡の名産?まだかな? 我が “ 佐渡の柿餅揚げ ”と、ウド・コシアブラも添えて箱詰め。
佐渡の春、山の幸セットを、楽しんでいただけると嬉しいな (^O^) (^O^)/
佐渡の昨日のトップニュースは、放鳥された朱鷺に2世が誕生したことを確認したことでした。
自然界では36年ぶりのこと。
野生復帰の為に長く取り組んでこられた方たちの、努力が実りました。
“ ニッポニア ニッポン” の名をもつ朱鷺が、穏やかに佐渡の自然の中で暮らしていけるように‥・と、佐渡市民のひとりとして願っています。
佐渡では、朱鷺の住める環境を保つために、減農薬・化学肥料を控えた農業を続けています。
その結果、あちこちの田んぼに 「 あっ、朱鷺 」 。よ~く見ると 白いサギ‥なんてことが度々。
田んぼや水路には、どじょうがたくさん。カエルもそろそろ動き始める頃となりました。
昨日は、加工所に通う国道脇の田んぼで、こんなカップルを見かけましたよ ‥

キジ の つがい
我が家に遊びに来てくれる、アイドル猫。 名前はチー君。 目元涼しいハンサム君です。

雨の後 畑を散歩中
今日は、羽茂・渡津神社のお祭り。
鳥居の入り口にノボリを立てて祭りを祝っていました。

渡津神社まつり
午後には流鏑馬(やぶさめ)の神事が行われる予定です。

やぶさめ神事 準備中
流鏑馬の射手は子供のため、ポニーで行われます。
のどかに、おごそかに祭りを祝います。
朝はすずめの鳴き声に起こされ、鶯のさえずり合戦を聞き、猫と遊ぶ。
畑のジャガイモは、だんご虫と半分こ。みんなが幸せに生きてゆけますように・・・・。
ぐるなび食市場の主催で「ふるさと応援メニュー試食会」が開催されました。
わが佐渡の柿餅本舗は、佐渡名産おけさ柿の干し柿を主材料にしていることから、干し柿の新しいメニュー作りに参加させていただきました。
第一部は、亀戸にある寿司の名店「弥助」さんで。
店主の坂下好則さんが、いごねりやギンバソウ、メバルなど佐渡の食材を使った創作料理を披露してくれました。
干し柿を使ったものとしては、「バイ貝と干し柿のゼリー寄せ」をいただきました。やさしい味の前菜に、こういう味にも変化するのか‥うれしい驚きでありました。

弥助さんのご主人を交えての試食会
第二部は、オムライスで有名な、日本橋「たいめいけん」での試食会。
三代目茂出木浩司シェフが披露してくれた創作料理。どれも佐渡食材を使った独創的なメニューで、とくに、わが柿餅本舗の推薦食材である干し柿を使った「干し柿のムース」「干し柿のフリット」「干し柿のデザート」は、参加者一同、新鮮な驚きで感嘆の声をあげていました。

茂出木シェフと町田シェフに囲まれて
弥助の坂下さん、たいめいけんの茂出木シェフ、大変ご馳走になり、ありがとうございました。
干し柿を使ってのメニューは、プロの手にかかると、デザートとして限りなく楽しい可能性が見えてきます (^O^)/
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。