2 月も半ばを迎え、今年も味噌仕込みの時期が来ました。
毎日おいしい味噌汁がいただけるように、素にして上質な味噌を作ることは、我が家の大切な冬仕事です。
まずは、材料の準備。
もちろん、大豆、塩、米麹は、全部佐渡のものを使いたい・・・。
今年は例年より1樽増やして、3 樽を作ることにしました。

麹 サトウイラズ大豆 佐渡の塩
自然栽培されたサトウイラズの大豆と、ササニシキに麹を付けたもの。
毎年同じ手順です。

大豆を一晩 水に浸す
味噌仕込みの準備
その1・・・・
前日に大豆を洗い、充分に水を含ませておきます。

塩と麹 を 混ぜ合わせておきます
我が家では、30 年前に味噌仕込みを始めてからずうっと、圧力釜を使って、味噌を仕込んでいます。
その2・・・圧力釜で大豆を煮る。
蒸気が出たら、10分間煮て、火を止め、10分間蒸らします。

豆を煮る

煮豆

豆をつぶす

味噌の お団子
その3・・・
フードプロセッサーで、細かくします。
大豆が熱いと、麹の働きを妨げるので少し冷ましてから、麹と塩に混ぜ合わせます。
その4・・・・
空気を抜きながら、味噌玉を作る。
味噌玉の温度が冷めて、落ち着いたところで、味噌玉を樽に投げ入れます。
これも、空気をできるだけ抜くための作業です。

投げ入れ 空気を抜きます

ラップでフタをして 空気を遮る
その5・・・
味噌が空気に触れないように、しっかりラップをし蓋をします。

仕込み 完成
1 樽 10Kg の味噌が、3 樽出来あがりました。
梅雨明けのころ、一度天地返しをする予定です。
さあ、これで、おいしいお味噌になってくれますように。
あとは、麹君にお願いすることにします(^-^)
最強の寒さが、北海道~関東エリア~佐渡までおおっています。
昨年の寒波では、水道管が凍結して、自衛隊に給水派遣を要請するほどの混乱がありました。
この冬には、そういう事態にならないようにと、防災放送が繰り返されています。
どんど焼き始め、初午真言・地域の新年会・農業の豊作への願いを込めたお田植え神事などの
正月行事を滞りなく済ませ、ほぼ一段落したところです。
そこで、祝日 ( 建国記念の日 ) には、ゆっくり楽しもうと「 黄金鮎の出汁で蕎麦の会 」が開かれます。
その準備として、柿餅本舗には宿題があるのです。
昨年の秋に、先輩からお預かりしていた、<栃の実>で栃餅を作り、参加する事。
殆んどの方々が、アク抜きの段階で挫折してしまい、お餅までたどり着けないと聞く栃餅。
縄文時代から食べられているものだそうですが、佐渡ではどういう歴史があるのでしょうか?
やっかいで、手強くて、難しくて、それ故においしいお餅とか。
佐渡では≪田中餅店≫さんが製造して、知られています。
関心はあったものの、作るのは初めての体験です。

栃の実 9/19
かわいい栃の実ですが‥手強いのです。

栃の実
先輩より預かって冷凍保存していた、アク抜きを済ませた栃の実。
アク抜き方法を知るお年寄りが、ほとんどいらっしゃないのだとか。

アクの泡が
カチカチの小石の状態なので、煮ます。
まだまだ、アクだらけ。

アク抜き中
何回も水を替え、アク抜きしていますが、まだまだ硬い ( 三時間 )

アクが抜けた‥ことに
かじってみると、まだ硬く、栃の実独特の渋味と苦みアリ。

刻んで
半量を刻んで

餅米 栃 餅米 栃
交互に、餅米 栃 餅米 栃 と、蒸しの準備
粒々の食感も残したいので‥。

細かく刻んで
半量は、フードプロセッサーで細かく刻んでみました。

細かく刻んで 餅米の上に
いつもより長めに蒸しました。
蒸している途中には、栃の匂いが漂います。
少し鈍く、重く感じる、クセのある匂いです。
市販の栃餅とは、イメージが異なりますが、
やっと、栃餅に搗きあがりました。

のし餅に
栗のようですが、栗とは全く違うベツモノでした。
栃の実は、どこにでも有るものではなく、佐渡では貴重な木の実。
田中餅店さんの<栃餅>は、
やっぱりコツと技術が要る、特別なお餅と言えます。
今のうちに栃のアク抜き法、餅の搗き方の伝承をしておかないと‥。
私どもが作る<柿餅>同様に、栃餅もスタレテしまうのでは?
「あの家のお婆さんが居なくなったら、作れる人がいなくなってしまった」では、惜しいこと(>_<)
肝心の要であるアク抜きの部分を、先輩が済ましてくれていますので、
栃餅を自分で搗いたとは言い切れないですのですが、貴重な体験をさせていただきました。
お餅を完成するまで不安でしたが、何とかこぎ着けられてホッとしています。
蕎麦の会で、みなさんと食べるのを楽しみに、切り餅にして持参します。
栃の実について
http://daifukujyou.com/user_data/tochitoha.php
今日は冬の晴れ間。 ぽっかりと、明るい陽ざしに恵まれました。
私達は、雑菌の活動が少ない冬場の大切な作業として、寒中に味噌の仕込みを毎年続けています。
その原材料となるのは、佐渡産の大豆と米麹と塩。
佐渡で、“ 古き時代からの食養・農法 ” を実践して、自然栽培をしている
“ いつくの郷 ”の笈川さんご夫婦が、
味噌の仕込みのための、大豆と米麹を届けて下さいました。

大豆 糀
自然栽培 ( 無肥料無農薬 ) 大豆 サトウイラズ と ササニシキに糀を付けたもの。
家族の食卓には、安心な野菜や調味料で作ったものをのせたい(^u^)
私たちは作れるものはできるだけ、自分で作りたいと思っています。
志ある生産者さんが近くにいる、田舎暮らしなればこそできることがあり、
その幾つかが、味噌・醤油を作ることです。
“ いつくの郷 ” さんは、主義ある農業に取り組んでいる農家さんで、
自給自足を目指して農業を始められて、およそ10年目とか。
自給率は目標の3割ほどのところまで、達成できたそうです。
私たちはこの安心素材で、自分で作る味噌・醤油を作りを楽しんでいます。

大豆 サトウイラズで味噌作り
砂糖いらずとも麹いらずとも呼ばれる、旨さの濃い緑色の大豆。
収穫量が少ない、貴重な大豆です。

ササニシキ 米麹
ササニシキに “ 塚本糀店 ” さんの麹を付けた米麹。
ぜ~んぶ佐渡産の味噌(^u^)
これは、自家製の醤油作りの一コマ。 定期的に醤油の天地返しをしています。

自家製の醤油作り
この自然栽培のエゴマや黒米≪朝紫≫で、我が柿餅本舗の製品を作り、
「 新潟県のうまいものセレクション」にも、選ばれています(^_^)v
エゴマを餅について「えごまのおかき」を。

えごま

エゴマのおかき
古代米・朝紫で、「古代餅」を。

黒米 古代米 朝紫

佐渡の古代餅
ベースとなる、おいしい餅米 ( こがねもち ) も、もちろん佐渡産(^u^)
佐渡の「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」のもとで栽培された、もち米 “ こがねもち ” と、
無農薬・無肥料で自然栽培された貴重な安心素材の、大豆・えごま・古代米 ( 朝紫 ) で、
佐渡の柿餅本舗は、地元のこだわり原材料を生かした安心安全な素材で、
美味しいお餅とおかきを作る。
生産者さんの上質な素材を努力して探すことは、
美味しい製品を作ることへの、大切な第一歩と考えています。
鶏のコッコちゃんと山羊のメェ~さんとの暮らしのブログ
いつくの郷 さんのHPはこちらです。
http://www.itsukuno-sato.com/product.html
夜の間中、強く風が吹きすさびました。
クロ猫さんに、荷物を持ちこむ予定にしていますので、
今日は出航できるのか? 欠航になるのか? 佐渡汽船が運行されるのか気になります。
こんな日は、家に籠もって家にあるもので、メニューを考えることにしました。

納豆汁
佐渡の畑で育てた大豆で作られた “ トキ納豆 ”
すり鉢でなめらかになるまで、擂りつぶします。
味噌汁の具には、冬の保存野菜の白菜・大根・人参・里芋など‥何でも(^u^)
それに加えて、打ち豆も入れるとダシの味が深まります。

納豆汁
納豆 + 打ち豆 + 味噌と、大豆・豆・豆とマメだらけ。
納豆を擂り、味噌の色と、ビジュアル的には地味~な汁椀に見えます。
ですが‥滋養たっぷりで、体が温まる冬のご馳走。
すり鉢を持ち出して、打ち豆を入れて‥
手間のかかった
昔ながらの納豆の味噌汁など、食卓に上らなくなりました。

お稲荷さん 納豆巻き
豆づくしのメニューとして、納豆巻きとお稲荷も。
お稲荷さんの中には、梅紫蘇漬けのタケノコ・茗荷。赤カブの葉を刻んで入れて\(^o^)/
美味しいものは、<畑> にあります (^_^)v
朝から、強い勢いで雪が降っています。
防寒対策をしっかりして、新年初めての、おとなの遠足へ出かけてきました。
沢根質場の崖をジオパークをガイドと歩き、元二見集落までのコース。

準備体操
いつものように、ウォーミングアップして、出発。

沢根崖
佐渡の地層の成り立ちを、ジオパークガイドさんの説明をお聞きました。
シマシマの地層がすぐ側で見える、沢根質場層は脆い砂が堆積した地層。
以前に「島の新聞」で、この沢根質場を真横に横切る、
北緯38度線を取材したことがありますが、
今回は、この地層の4段の段丘地形のことや砂泥互層のことなどを中心に見学(^_^)v
てくてく

長安寺 長屋門
直江兼続が、佐渡へ上陸した地と伝えられている寺。
沢根城主に(武士の身分)を許されて、漆喰壁の長屋門を持つ寺となったそうです。
ご住職に、いわれを伺いました。

長安寺にて
続いて、羽二生集落を抜けて曼荼羅寺へ。
途中で、朱鷺3羽とも遭遇\(^o^)/

小休止
てくてく 二見新町の家並見学へ

二階がせり出している家並
昔の花街の名残りを伝える、出桁造りの古い町並み。
二見の郵便局のトイレをお借りしたり、海運で栄えた旧家を拝見したり。

二見神社
150段の石段を上り、お参り。
もう少し足を伸ばして、元二見集落へ。

八房の梅
春にはどんな花を咲かすのか?
すぐお隣には、小さな神社が。

事毘羅神社
地域のみなさんに、大切に守られています。
以上、ここで昼食会場の迎えの車を待って、おとなの遠足終了。
今日は、11.500歩の遠足となりました。
続いて、新年会会場の浦島さんへ。

新年会 浦島さんにて
おとなの遠足の新年会。 参加者は40名ほど。

第二冊目の 足跡
「 おとなの遠足 」 50回達成を記念して、第二冊目の記録冊子も発行されました。
毎回、下見をし、内容の充実した計画を立てて下さる方がいての「おとなの遠足」です。
参加者も増えてきているそうです。
私たちは、昨年9月、51回めからこの会に参加させていただき、
たくさんの仲間と一緒に、歩くことの楽しみに気づかされました。
あの人この人、たくさんの仲間に感謝します。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。