いただいた、貴重なお米。
無農薬の田んぼ《生椿 はえつばき》のお米。
佐渡の朱鷺の餌場として、お父様の代から二代に渡って、
朱鷺の保護につくされてきた、高野さんのお米です。
笑顔の高野毅さんから、
「小粒でね」と、ご自慢のお米をいただきました。
標高の高い生椿の田んぼの、新鮮な清水で育てられたお米。
以前に、
生椿をお訪ねしたのは、 9 月 半ば。
数日後の18 日には、23 回目の朱鷺の放鳥を控えての頃でした。
特別天然記念物に朱鷺が指定され、保護センターが出来た時には、
わずかに 12 羽が生息するだけの島になっていたそう。
朱鷺が舞う佐渡の礎となった、生椿の田んぼは、
農業を守り、朱鷺の故郷を守り続けた
高野さん親子の想いが、あふれるほど注がれてきた所。
お父様は、生椿の田んぼから生きたドジョウを取り、
朱鷺の為に届け続けたそうです。
今、田んぼで見かける朱鷺達は、繁殖期に特有の、
黒灰色の羽色をしています。
420羽あまりが自然の中で暮らす佐渡に。
高野さんは、77歳。
放鳥の式場となる、準備の整った田んぼを静かに眺めながら
大きな区切りを迎えて、達成感と安堵を感じていらっしゃるよう。
強い意志と長い時間が成した、尊いお仕事。
田んぼでは、タニシやイモリが動きまわり、
トンボが飛び交っている、ビオトープ。
ここは、朱鷺のふるさと(^O^)/
新穂から10㎞ 両津から13㎞ 標高350mに位置する、生椿。
朱鷺は飛ぶ前に、コッコッと鳴くのだそうで‥
「年に数回だけだけれど、朱鷺たちが遊びに来る日があってね」
おだやかに、笑っていらっしゃいました。
山の奥、更に深い山の中、美しい棚田の里です。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
コメントをどうぞ