仕込みから一年をかけて天地返しを繰り返し、熟成させた醤油を、いよいよ搾ります。
醤油を幾つかのグループに分かれて仕込み始めて、三年目。
春先、4月24日に仕込み作業をして以来、
手入れを続けてきた、大切な醤油です。
しかし、まだ、搾りについては、搾りのための道具や技術をもっていません。
そこで、今年も長野から搾り師さんを招いて、搾ってもらいました。
見て覚え、経験を重ねながら、
いずれは自分達で、搾りまで出来るようになることを目指すことを、
仲間たちと、共通の課題としています。
醤油袋に注ぐ前に、もろみを羽黒神社の箱根清水で薄めました。
もろみ の濃度が高いため、沸かしたお湯で少しずつ伸ばしてゆきます。
醤油袋にもろみを注ぎ、醤油絞りの船に、しっかりと折りたたみ並べます。
醤油絞りの船に圧力をかけて、いよいよ搾り始めます。
生搾りの醤油、後口のほんのりした甘さ、醤油の何とも言えぬコクと旨味。
自然の大きな力に導かれて造られた、美味しさを何と表現したらいいのでしょう。
ゆっくり60度まで温め、次には急激に、88度まで温度を上げていきます。
鍋に浮いてきたアクを、ここで丁寧にすくい取ります。
いわゆる火入れの作業は、一定のところまで発酵を止める効果があるとのこと。
塩分の濃度を、16.5%を目安に、この時点で調整します。
そして、醤油搾りから5日後には
浮遊物をゆっくり沈殿させてから、瓶に詰める作業に入ります。
上澄み部分を、丁寧に丁寧に瓶に詰めます。
醤油樽から、ゴムのストローでゆっくり静かに、移し替え作業。
友人と一樽を(およそ30升できます)、2:1に分けて造りましたので
我が家は、一升瓶に約10本分の、醤油が出来あがりました。
これからは発酵を抑えるために、保冷庫に格納し低温で保管します。
火入れはしましたが、まだ醤油の中にも空気の中にも少しの菌は生きています。
麹菌は堅実に、イイ仕事をしてくれました(^_^)v
さあて、今年も無事に極上の醤油が完成しました。
手造りの醤油を、友人達にもお届けし、味わっていただこう(^O^)
他のグループの醤油の味を、いくつか舐めさせていただきましたが、
使った塩や、造った量・保管した環境の違いで
それぞれに、風味・味わいが微妙に異なる個性を持っていました。
醤油は、家庭料理の味つけの要。
この醤油が、ず~と食卓にあることの安心と幸せを感じます。
醤油造りの会は2年前から始まりました。その時のブログです。
醤油造りに誘ってくれた方々に感謝しています(^u^)
一緒に醤油造りに参加している、若い方たちとの交流もうれしい繋がりです。
醤油も仲間も、時間をかけてこそ育だつもの。
共有したり、共感したり。
ゆっくり醸されるもののようです。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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