定年を機に佐渡に移住しまして、
ようやく自由な時間が持てるようになりました。
☆ ☆ ☆
いずれは、佐渡に帰ることにしておりましたので、
千葉の家で“柿餅”つくりの試作を重ね、
第二の生活への準備をしてまいりました。
柿餅を召し上がった方たちからの勧めもあり、
キリの良い、新年度の2010年4月1日をスタートの日と決め
佐渡の柿餅本舗として、活動を始めることにしました。
「柿餅」は佐渡南部の一部地域では古くから伝わるものの、
今では、家で餅をつく世帯が減りましたし、
高齢化となり、知る人も僅かとなってしまったお餅です。
☆ ☆ ☆
表舞台に出ることがほとんどなくなってしまった、
干し柿の入った珍しい佐渡の食文化である柿餅を
若い世代に伝えたくて、商品化を行い、
小さな商いを始めることに致しました。
柿餅作りからスタートして、おかき・黒焼き玄米茶など
「ぜ~んぶ佐渡産」
「素にして上質」 の気持ちを守り
砂糖も、添加物も使わない、
自然の味わいを楽しむお餅作りを続けてまいりました。
おかげさまで、いろいろなつながりができました。
☆食の宝島佐佐渡
佐渡の柿餅 150g【柿餅本舗】【普通便】 – 【公式】食の宝島佐渡オンラインストア (syokunosado.com)
☆三越伊勢丹新潟1F越品コーナー
☆佐渡まるしぇ(JA佐渡)
商品一覧 :: 加工品・他 (sado-sanchoku.net)
☆ふるさと納納税
[№5703-0156]「新潟うまいもの」推奨品 『柿もち』・『柿のかき餅』詰合せ – 新潟県佐渡市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス] (furusato-tax.jp)
これからも、更に
しなしなと ( 方言で ゆっくり 確実に ) 励んでいきたいと思います。
暖かくなったり、冷えをくり返しながら、
春が、佐渡に渡ってきました。
春の味、海藻をいただきました。
ツルツルぬめりと、シャキシャキ感。
ピリ辛の酢味噌味にしようと思います。
湯通しし、小分けして冷凍保存します。
お味噌を溶いた後に入れれば、即席ながら本格ワカメ汁に。
歯ごたえも緑の色も、生の美味しさそのまま。
とても、重宝しています。
イカやタコと、酢の物にすればコリコリ食感。
佃煮にすれば、干し椎茸やしめじ、生姜と相性よし。
友達の漁師さんが、一番おいしい今と言う時に、届けて下さった若布。
魅力は、磯の豊かな香り。
素朴なご飯のお供に、春の旬を味わう幸せです。
いつもの、土手にも春が。
ツン、ツ~ン。さわやか~。
柿畑の片隅に、葉っぱのギザギザが生えてきました。
定番は天ぷら、ふき味噌・蕗の酢味噌などで。
ほろ苦と香りを楽しみます。
どれも、
お店で買うことなく、畑の縁や土手で摘める野生の菜っ葉。
庭の片隅に。
田んぼの畦に。
彼岸を過ぎたので、玄関から鉢を外に出しました。
花束にはならない、そこらへんの小さな花たち。
作り始めて、7回目の仕込みをする日。
大豆と小麦、醤油麹を合わせた出麹に
仕込みを、完成しました。
これから、
3日毎に天地返しをして一ヶ月。
一週間毎に、一ヶ月。
毎月、一年間
注意深く、手入れと観察をしながら管理していく予定です。
先週、搾った醤油のオリが沈み落ち着いてきました。
今日は、瓶詰め作業をします。
火入れ前の、搾りたての醤油です。
甘み成分や添加物が無い、昔ながらの醤油は、
我が家の楚々とした食卓にある、手作りの贅沢な一品です。
産膜酵母が発生しないように、冷蔵庫で大切に保存しています。
今日は、令和 4 年の醤油しぼり。
晴天で無風に恵まれ、
早朝 8 : 30 分より、作業を開始しました。
一年前に大豆・小麦・塩・水で仕込みました。
以降、定期的に大豆を潰さないように、
天地返しを重ねてきた、醤油の醪(もろみ)です。
おだやかに発酵し、豊かに醤油の香りを醸しています。
前日には、羽黒神社の山門の清水を汲み準備。
先ず、鍋にお湯を沸かすことから始めます。
最終の天地返しを、ゆっくり丁寧にしました。
箱根清水を沸かし、加えます。
佐渡で醤油造りを広げてくれたのは、絞り師の斎藤さん。
今年は 12 のグループが、醤油造り活動をしているそうです。
我が家は、6回目の醤油造りです。
お醤油の香りが豊かにただよってきます。
火入れの温度は、88 ℃に。
アクをすくい、完成です(^O^)
醤油の温度が冷めるのを待ち、持ち帰りました。
さっそく、生の絞りたて醤油を味わってみると、
塩味の奥から、小麦と大豆の甘さを感じます。
おいしい(^^)v
搾りの全ての工程を、担ってくれている斎藤さん。
醤油造りの仕込み~絞りまでを、佐渡で完結できるようになりました。
澱が沈むのを、一週間ほど待ち
瓶詰め作業を予定しています。
20年3月の醤油しぼりの様子
醤油仕込み~搾り | 佐渡の柿餅本舗 (sado-biyori.com)
作業の間中、餌を探してクルクルと側で遊び、
人懐っこいニワトリ達との、のどかな一日でした。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。