子どもの視線の先には、いつも親がいます。
今日のネットの中に、ほんわりと温まる話題を見つけました。
ぼくのおかあさんは
100 てんよりも はなまるよりも
「ただいまが 1 ばんうれしい」だって
毎年公募されている、小学生の三行詩コンクールなのだそうですが、
初めて読んだ時には、心をギュッと掴まれました。
「行ってらっしゃい」と、送りだしてから、「ただいま~」の声を聞くまで。
親としてよ~くわかる、安堵の思い。
楽しい時でもありましたが、心配と緊張ばかりしていた子育て時代のことを、
懐かしく思いだしました。
この三行詩に、キュンとし、目頭がふいにじんわり。
サトウハチローさんの詩集 “ おかあさん ” を、読んだ時のような。
「ただいま~」の声に、ホッっとするのは、いつも家で待っている親たち。
子どもの言葉は、やわらかくて明るい光をもっていて、
素直に胸を打つものがあります。
ぷっくりとして、丸ぁるい《栗》をいただきました。
「家の栗を拾ったから、ど~ぞ。皮剥き頑張ってね」と、届けて下さった《たんば栗》
木の実の美味しい季節になりました。
鬼皮剥きは、簡単には‥いきませんが、
ネットで検索すると、いろいろ紹介されていますので
あれこれ参考にして、試しています。
まず、鬼皮を剥くことから作業開始(^O^)
圧力鍋を使う・冷凍する・短時間煮てから‥など、
誰もが苦労しているようす(>_<)
黒米と小豆、栗を入れて《お赤飯》にしようと(^^)/
前の晩に、小豆を煮て、茹で汁を取っておきます。
その小豆の茹で汁に、黒米と、餅米を浸して一晩。
餅米を水切りし、
ゆっくり長めに、蒸籠で一時間ほど蒸します。
途中で、手水 (水に少量の塩を溶かして) の、しとを二度打ち、
ふっくら蒸し上げました。
秋には、一度は食べたい《栗おこわ》
栗はホクホク、黒米はプツプツの食感、小豆は香りよし。
楽しく、美味しく作れました(^O^)
小豆の赤い色は、いろいろな“厄”を遠ざけてくれるのだとか。
何かの理由をつけ、美味しく食べるための口実にしたり、
お祝いの日のご馳走として、お赤飯を炊いて楽しんでいます。
今年も、無事に稲の収穫ができたことを感謝します。
《めでたい赤い栗おこわ》いただきま~す。
畑の隅に、穂紫蘇の花が咲いています。
いよいよ、夏の野菜の最後になりました。
香りの良い穂紫蘇を、神楽南蛮と組み合わせて佃煮にするのが毎年の楽しみ。
彩りに赤くなった、ピーマンを添えました。
神楽南蛮は、手袋をして刻みます。
ゴマ油で材料を炒め、地酒と醤油で味付け。
じっくり、丁寧に佃煮に。
神楽南蛮の辛味と、紫蘇の香り・松の実の旨味がいいバランスです(^^)v
かぐら南蛮は、鷹の爪とは異ったおだやかな辛味が魅力の、長岡の地域野菜。
佐渡でも作る人が多くなった《辛い南蛮》です。
先輩から教えてもらい、我が家でも植えてみました。
実の成りも順調です。
辛い野菜には、虫も寄り付きにくいようで、虫に葉をかじられることもありません。
アツアツご飯にのせたり、おむすび🍙に混ぜたり。
神楽南蛮も紫蘇も、我が家の畑のものは、
大切に全部いただきます(^O^)
十月にしては、暖かい日が続いています。
佐渡の稲刈りは順調に進み、おおよそ終了に近づいてきました。
刈り取り作業が済んだ、国仲平野。
稲の切り株跡がまだ新しい、田んぼ風景です。
つがいのトンボたちが、あちらから、こちらから飛び交い、
国仲の、あたたかくて静かな平野の広がりを見渡せます。
この日は雨降りで、稲刈りはお休みでした。
コンバインが動く田んぼの上を旋回する、トンビがなんと六羽。
「ピーヒョロ・ロ」と、鳴き声がしますので、たぶんトンビ。
トンビは雑食なのだそうですが、
稲刈りで、田んぼから飛び出してくるネズミやカエルなどを
捕食するために待っているのだそう。
私たちのお手伝い作業は、コンバインが動きやすいように
田んぼの四隅の稲を刈り、準備すること。
早春の苗起こしから、田植え、草刈り‥ 八十八もの手をかけた、
今年の、《佐渡産コシヒカリ》の収穫の日。
黄金色の稲を鎌で刈り取ると、強くしっかりとした茎の手ごたえを感じます。
何と呼ぶのか知らない装置なのですが、象さんの鼻のように筒を伸ばして
刈り取った米粒を、軽トラックに積み込みます。
稲刈りの作業での、コンバインの活躍は目覚ましく、
一株ずつ手刈りし、重い稲藁をハザ木に干したのは‥その昔のこととなりました。
近所の 3 歳さんは、この働くコンバインが大好き。
子どもの気持ちをくすぐる、コンバイン。
ママさんが、ネットで取り寄せてくれたという
“僕”の大切なコンバインの模型を抱えて、見学に来てくれました(*^^)v
豊作の年も、気候が不順で不作に見舞われた年も、
この田んぼのお米を毎日いただき、家族と過ごした時間。
この田んぼからの収穫で、教育を受けさせてもらいました。
ただただ、感謝しかありません。
お米離れとか、農業経営の厳しい現状は、見たり聞いたりしていますが
佐渡の米作りの尊さは、生活の大切な基本であることに変わりありません。
私たちも秋の陽ざしの下、収穫の喜びの作業をお手伝いできました。
佐渡の稲刈り風景、あれこれ。
収穫を終えた静かな風景は美しく、ホッと安堵の思いです。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。