寒らしい寒さを感じないうちに冬が過ぎ、雨水を過ぎ、

いつの間にか、春の気配すら感じる陽ざしの日も。

 

遅くなってしまいましたが、

大切な冬仕事、我が家の味噌を仕込みました。

 

味噌の材料は、大豆・糀・塩 のみ。

糀いらずと呼ばれる 大豆

糀いらずと呼ばれる 大豆

無農薬のササニシキ 糀を付けた

無農薬のササニシキに 糀を付けたもの

塚本さんの糀

コシヒカリの糀 (塚本糀店)

二種類の糀と、二種類の塩で仕込んでみました。

佐渡の塩

佐渡の塩

塩

瀬戸のほんじお

塩 糀を混ぜて

塩 糀を混ぜておきます

素材はこれだけ (^-^)

 

さっそく、圧力鍋で大豆を煮ます。

一晩 水に浸して

一晩 水に浸して

ふんわり 煮あがりました

ふんわり 煮あがりました

フードプロセッサーで、大豆を潰します。

大豆が熱いと、糀の働きを妨げるので、

少しさましてから、糀と塩に混ぜ合わせ味噌玉に丸めます。

味噌 だんご

味噌玉

保存用器に投げ入れます

保存用樽に投げ入れ

空気を抜くために、味噌玉を投げ入れます。

空気に触れないよう ラップで蓋

空気に触れないよう ラップで蓋

しっかりラップで蓋をして樽に保存。

タッパーウェアの蓋は、軽く圧力が加わる形状ですので使っています。

完成 No.1

完成しました No.1

完成しました

完成  No.2

大豆‥2.5 ㎏ 糀‥2.5 ㎏ 塩‥1.2 kg

大豆が水を含み、1樽が10㎏。中辛の味噌ができ上がります。

味噌樽

味噌樽

二日間に分けて、三樽の味噌の仕込みを完了しました。

梅雨が明けた頃、発酵の具合を確認し天地返しをする予定です。

保存します

保存します

美味しい、お味噌になってくれますように(*^^)v

わが家には、大きな鍋も味噌蔵もありませんが、

簡単な道具で、毎年作るお味噌です。

 

佐渡を車で走っていると、あちらこちらの道脇で、お地蔵さまの案内を見かけます。

今日は、思い立ってお地蔵さま巡りをしてみました。

 

まず最初のお地蔵さまは、

目洗い地蔵

目に疾患を持っている私には、ありがたそうなお地蔵さまです。

目洗い地蔵

目洗い地蔵

相川・達者地区の方々に大切にされているようすで、

お花が添えられ、きれいに掃除がゆき届いていました。

安寿と厨子王の母が‥

安寿と厨子王の母が‥ここで

今から千三十年ほど前から伝わる話ですが、

森鴎外の小説「山椒大夫」により、知られるようになった

救いのない悲しい物語。

 

艱難辛苦の末に、母は盲目となりましたが、

ここで目を洗うことで、再び光を与えられ、

厨子王と見つめ合うことができた‥と。

お互いが「たっしゃ」で生きていたからこそ、再び会うことができた‥。

この地名の「達者」の由来も、

この物語からそうな。

 

次のお地蔵さまは、赤泊・草木地区

味噌舐め地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵 草木地区

味噌なめ地蔵

味噌なめ 地蔵堂

赤泊・草木地区の味噌なめ地蔵は、

お口に味噌を塗って、

長寿とゆったりとした暮らしができますように

お願いするそうです。

 

真野・新町のお地蔵さまは、

大人とほぼ同じ背の高さ。

真野 新町のお地蔵さま

真野 新町のお地蔵さま

言われ書きもなく、名前もわかりませんでした。

このお地蔵さまも、いつもお花が供えられ大切にされています。

 

道端で佇むお地蔵さま達は、

まあるいお顔をして庶民の生活と共にあります。

屋根の覆いも、囲いもなく、衣装に飾りもなく佇むお地蔵さま達。

お供えの花は、道端に咲くタダの花だったことでしょう。

 

生活の貧しさや病の苦しみや悩みを、お地蔵さまに聞いてもらうことで、

心が前向きに回復したり‥

生活のすぐ側にあった祈りの場。

 

お地蔵さまに相談しても、ホントは問題の解決にはならないし、

お地蔵さまは代わってはくれない‥。

ですが、

生き方を「自問し自答すること」で、「覚悟を決め納得する」までを、

誰かに代わって、いつでも耳を傾けてくれるお地蔵さま。

 

困ったことは、キリなく起こります。

佐渡のあちこちで、お地蔵さまは今日も、

相談を受け付け中かも知れませんね。

 

学問的な意味はよくわかりませんが、近所のお地蔵さまの前を、

「行って参ります」

親しみを込めて、挨拶して通っています。

 

毎年、2月11日 建国記念日は、

鮎出汁で蕎麦の会。

 

今年も、朝 9 時

鮎の会の会員が、集まりました。

鮎出汁そばの会

鮎出汁そばの会

会場前の雪かきや、看板を設置することから始まります。

 

見えないけれど、鮎出汁のかえしがたっぷり入った

一番大事な、蕎麦つゆ。

鮎出汁 蕎麦つゆ

鮎出汁 蕎麦つゆ

焼いた鮎の香り、甘さと旨味が濃い蕎麦の出汁つゆ ( ^^)

 

それからは、蕎麦を美味しく食べるために

あれこれ、持ち寄った材料で思い思いに作ります。

セリ 玉ねぎ人参のかき揚げ

セリ 玉ねぎ人参のかき揚げ

ふきのとう

ふきのとう 天ぷら

南蛮ジャー

南蛮ジャー

佐渡の発酵食品、糀と鷹の爪たっぷり入りの辛いおかず。

会員のお母さんの定番、冬の味です。

 

自然薯をすり下ろして

自然薯をすり下ろして

自然薯

自然薯

干椎茸と昆布出汁の効いた味噌汁でのばし、これも蕎麦にかけて。

 

しな竹

シナチク

竹の子を塩漬けし、水で戻して、乾かしてを

3回繰り返したそうです。

出汁がよく染み込んだ、手作りの絶品シナチク !(^^)!

 

鮎 甘露煮

黄金鮎 甘露煮

蕎麦の出汁を取った後に、甘露煮。

 

ツルツルトロトロのながも・大根のせんぞうぼう‥も。

辛み大根

辛み大根

焼魚に添えても、大根おろしとしても辛味が効いて美味しい。

辛~い 大根おろし

辛~い 大根おろし

佐渡では、蕎麦に大根おろしの薬味で食べる食文化はないようですが、

辛み大根とかつお節をのせると、蕎麦にあいます(*^^)v

 

葉わさび

葉わさび

ツーンと小気味よい辛味の葉わさびは、早春の楽しみ。

 

持ち寄った薬味を、好みにトッピング。

蕎麦を、バリエーション豊かにいただきました。

蕎麦

蕎麦

基本のネギと柚子で。

 

栃餅 丸めて

栃餅を 丸めて

栃餅は、あんこ と きな粉( ^^)

 

黒米入り おこわ

黒米入りおこわ

おむすびに🍙握ります。

 

地元のフルーツで、デザートも(^-^)

越後姫

越後姫

羽茂のハウスの、もぎ立て越後姫。

桃の缶詰め

桃の缶詰め

西三川産、桃のシロップ漬け と 隠し味の蜂蜜

キューイ

キューイ

あんこ玉

あんこ玉

みんな合わせて、デザートに

デザートに

くだもの あんこ玉 白玉団子 キビ団子

地元産くだものと、団子をシロップ味で。

 

さあ、揃いました。

いただきます

いただきます

一年に一度、この日に、こうして集まって、

黄金鮎の出汁で美味しく蕎麦をいただく、鮎蕎麦の会。

 

みなさん、意気軒高。

賑やかに、飲み、食べ、おしゃべり。

昔ながらの味を、みんなで作るのも楽しい共同作業。

 

蕎麦を育てる人、

コシのある蕎麦打ち名人がいて、

自然薯を掘る人がいて、

鮎を取り、焼いて、出汁用に保存する人あっての鮎の会。

 

裏方に徹して準備して下さる先輩方に、

そっと感謝しながら

我々一般会員は、陽気に楽しむ日です。

 

寒さの季節ゆえ、昼ご飯のあとはのんびりテレビタイム。

チャンネルをくるくる回しても、同じようなワイドショウばかりです‥が。

 

チャンネルの途中で、生き生きとした方言が聞こえてきて、

ついつい、見入ってしまったドラマがあります。

テーマは、長崎・島原に伝わる和菓子 “かんざらし”

 

白玉だんごを、地元の豊富な湧き水で冷やし、

特製の砂糖蜜で食べるのが、かんざらし。

 

今では、まぼろしの味となってしまった、

“かんざらし”復活までのストーリーでした・・・。

 

・・・・・・   ・・・・・・   ・・・・・・

 

そこで、テレビに映った“かんざらし”の蜜のレシピを参考にして、

我流のかんざらし作りに挑戦してみました。

 

大寒の頃に餅米の粉を晒した白玉粉で、だんごを丸めて。

白玉だんご

白玉だんご

かんざらし

かんざらし No1

 

佐渡のキビ粉も入れて、紅白のだんごに。

佐渡産 きび団子

佐渡産 きび団子

白玉粉ときび粉を半分ずつ、配合。

チョットほろ苦味。

かんざらし No 2

かんざらし No 2

冷やして

冷やして

つるつる、しこしこ、ふわふわ。

 

水に砂糖を加え、黄ザラメ・黒糖・水あめ・隠し味の蜂蜜・塩ひとつまみ。

砂糖の蜜

砂糖の蜜

1/2程に煮詰めて、“蜜” 完成。

思ったより、サラッとした出来上がりになりました。

 

食べものの文化を受け継いでゆくには、どうしたらいいのでしょう?

島原だけでなく、どこの地方でも起きている問題です。

いちど途絶えてしまった食文化を、復活させることがいかに難しいことか。

必死に取り組み、道を拓き守ってゆく。

継続は力 ではありますが、継続は難し でもあります。

 

ともかくも、我流ではありますが、

団子と甘い蜜の組み合わせの、“かんざらし”は

間違いなく美味しかったです(^^)/

 

今日2月5日は嵐の一日でした。

カーフェリー、ジェットフォイルがすべて欠航となり、

佐渡は強風のため波高く、孤立状態です。

 

そんな日は、家でおとなしく過ごすことに(^-^)

レモンチェッロの生チョコ

レモンチェッロの生チョコ

毎年、創作チョコをプレゼントして下さる友人がいて(^-^)

チョコレートの専門のパティシエに、自分の好みを伝えて、

くだものの果汁・洋酒・日本酒などと、自由に組み合わせて作って貰うものだそう。

ひそかに楽しみにして‥いるのです\(^^)/

 

今回は、さわやかなレモンリキュールとかすかな苦みが魅力の大人の味。

レモンチェッロの創作 生ホワイトチョコ

少しずつ

少しずつ

アルコール分が、すご~く高め。

濃い味の生チョコ。

少しずつ削って、舐めるように楽しむといいそうです。

 

佐渡産オレンジを乾燥して

佐渡産オレンジを乾燥し 添えました

佐渡産オレンジ レイコウ

佐渡産オレンジ 麗紅(レイコウ)

皮の香りが魅力のレイコウ。

 

以前に、いただいた創作生チョコのメモ

創作の生チョコ 

チョコレート と おけさ柿

 

佐渡は大嵐でしたが、美味しいお茶をゆっくり楽しむ一日となりました。

 

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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