ほぼ毎日、田植え日和。
おだやかな天気が続いていています。
順調に田植えが進んで、あぜ道ごとに人が出て働くようすからは活気が伝わってきます。
大切な作業を終えた田んぼには、水が引き込まれて早苗が育ち始めています。
農業の豊さを感じる、静かで美しい春の風景。
過疎の集落に、これ程にも多くの人が住んでいたのかしら?
田んぼの畦は、驚くほどの人口密度です。
☆。。。。。☆。。。。。☆
先日摘んだヨモギで、草餅を作ってみました。
アクを抜いて
その1 香りさわやかな、美しい色合いの蓬餅
母がおやつの定番として、田植えの日に作ってくれたのは、よもぎ餅。
苗を手で植えをしていた時代の田植えは、家族総出の一大イベント。
子供も苗運びをして、一緒に働きました。
小昼(こびる)と呼ばれる農作業の休憩は、水分と栄養補給として大切な時間。
お茶でいっぷく休み(^。^)y
甘いアンコやきな粉で食べる、腹持ちのよい草餅はお手伝いのご褒美。
厳しい労働の時だからこそ、田植えの小昼は楽しいものでした。
家族みんなが忙しく賑やかに働く日でしたので、思い出の味でもあります。
その2 この笹団子は、友人の作。
香りのいい笹で包んだ、可愛い形の笹団子。
作りたてを、届けて下さいました。
旦那様の誕生日が 5 月 5 日。祝日、こどもの日。
友人は、この笹団子を作って、毎年お祝いをするのだそうです。
アンコを蓬たっぷりの生地で包む、笹団子は、
端午の節句と誕生ケーキを兼ねていて、家族にとってはお祝いの日の特別食のようです。
笹の葉を、俵の形にスゲの紐でクルクルと結ぶことは、
コツを飲み込むまで、実はなかなか難しい技術がいります。
友人は、こともなげにサラッと仕上げてしまうのですが(^-^)
その3 よもぎの緑に合わせて、作りたくなった三色団子。
評判のよかったかんざらしシロップで、今回はさっぱり味に。
俳句の春の季語でもある《草餅》
ある日の、俳句番組で紹介されていたのは、
海と山 越えて届きぬ 草の餅
佐渡市 保科 ひろしさん が詠まれた一句。
あ~、そうそう、そうなのです。
はるばると佐渡から届いた草の餅。
これほどに思いの込められた、プレゼントが届いたらさぞや嬉しかろう(^^)/
やさしく励ましてくれる、故郷からのエールですね。
草餅 よもぎ餅 草の餅 呼び方はいろいろですが
春の野で摘んだ蓬で作る餅は、
いつも懐かしく楽しく思い出される、家庭の味。
大切にしてきた季節の味、素朴な草餅です。
佐渡の山々は、大佐渡方面も小佐渡方面もてっぺんまで新緑でおおわれました。
フレッシュな空気が、満ちてくるような気がする季節です。
大地が温もり、ツンツンと出てきたのはワラビ。
楽しみにしている山菜取りに、行ってきました。
陽当たりのいい畑には、ふくふくとしたワラビがいっぱい生えています。
( 姉の家の畑で、安心な山です)
友人からストーブの木灰(ヘぇ~)を分けてもらってあるので、たっぷり振りまきアクを抜きます。
かけるお湯の温度は、アツ過ぎずヌル過ぎずが肝心。
慣れない頃は熱湯をかけてしまい、トマトの湯むき状態にしてしまいましたが‥。
今ではやっと、シャキシャキ食感を残しながら、
独特のヌメリを楽しめる、アク抜き法を会得したところです。
新鮮だからこそ素朴に、ワラビにカツオのけずり節を乗せて、ポン酢で食べたり、
きゅうり・エノキ茸・新生姜・人参の千切りを、だし醤油味のサラダ風に。
春の山に入って山菜を採るのは、季節の楽しみ。
美味しく食べるために、ひと手間をかけることも一年に一度の楽しみです。
「コロナが落ち着くまでは」と
わらび取りを楽しみにしている甥一家は、今年はGWの帰省を自粛。
「そうだね」と
アク抜き用の木灰を添えて、佐渡のワラビを届けました。
☆。。。。。☆。。。。。☆
次は、ニョキニョキと土を割って出てくるさまに、逞しい生命力を覚えるアスパラガス。
出始めたばかりのアスパラは、ふっくら柔らか。
ツヤツヤ肌のアスパラは、佐渡にUターンして生産に取り組み始めた農業女子の作品。
収穫後まだ 30 分の、生き生き美しい姿です。
ご多分に洩れず、コロナ自粛のために、観光や人の往来が減っている現状が続き、
丁寧に育てたアスパラが、思うように売れない‥。
しかし、
畑では、毎日ニョキニョキ育ってくるアスパラ。
美味しい今、美味しく食卓にのせて欲しい‥。
生産者は、同じ思いでいることでしょう。
「食べて下さい」と フェースブック友達からの投稿がありました。
収入が激減しているのは、農家も同じです。
我が家では、バターで炒めて醤油味でとか、
茹でてマヨネーズ味でと、簡単な味付で食べることが多いアスパラ。
パスタにも、サラダにも、彩りのいい春野菜として大活躍しています。
「生産者の方は、どんな食べ方をしていますか」 聞いてみました。
すると、答えは焼く‥でした。
オーブンで焼き、5 分間そのまま放置し、塩で食べるそう。
本当に(^_^)/
アスパラの持つジューシーで自然な甘さが、更によく味わえました。
我が家のアスパラ畑(?)では、やせっぽっちのが収穫できました。
どこが、どうして、こんなにも違いがでるのでしょう?
アスパラは水の管理が大切で、肥料も必要とする野菜なので、
無肥料では、チョッと無理なのだそうです。
生産者さんから手入れの仕方を教えていただいたので、
来春には逞しいアスパラが、ニョキニョキ出てくるよう
秋冬の手入れを怠りなく、肥料を施し、土作りに取り組んでみようと思います。
いつものGWであれば、若葉の季節を楽しみながら
田植え作業を手伝って過ごす時。
裏庭からの風景は、伸びやか
季節の味は
早速、アク抜きし
冷めるのを待って、煮物に。
畑に葉物が少ない今は、貴重な青菜。
葉っぱの淵がギザギザのフリルのよう。
初めての時は、食べ方がわからなかったのですが、ピリッとした辛味が魅力。
やわらかい菜ですが、食感はしっかり残ります。
少しだけの苦味もあるので、サラダに千切って入れても
色合いが鮮やかで、存在感があり、美味しい(*^-^*)
☆。。。。。☆。。。。。☆
さあて、今年も田植えのシーズンが始まります。
田植え機の音が、あちこちから聞こえています。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。