今日はまた、大嵐です。
暦の上では、啓蟄となりましたが、
アラレが降ったり、ザッと雨が強く降ったり、パッと晴れ間がのぞいたり。
新年度の神事の一つである、“ 倉谷の大わらじ” が、新しく変えられていました。
大わらじを掲げる意味は、
「集落には、こんな大わらじを履く大男が住んでいるぞ~」
外から入り込もうとした盗賊が、逃げ出したと言われる
疫病や悪人除けの、道祖神だそうです。
羽茂・締め張り地区で作られている藁の馬。(締め張り馬)
我が家の小さな守り神。
尻尾が真っすぐ伸びて、疾走しているようすを表しています。
締め張りでは、地区の結界を示す意味で、
人が通る道の頭上に、しめ縄のように藁の馬を張ります。
大わらじと同じように、集落の魔除けを願う道祖神だそうです。
我が家の締め張り馬は、土産用の工芸品ですが、
同じ作り方で、早刈りの稲の芯で作る
美しい守り神。
今では、締め張り馬を作る方が高齢となったため、
後継者を育てることに、力を注いでいると聞いています。
地域を守る道祖神は、形いろいろ。
思いは、同じ。
夜明けの時間が、早くなってきたようです。
窓からの明るさで、自然と目が覚めるようになってきました。
早春の恵み岩海苔を、友人からいただきました。
佐渡では、“島ヘギ”とも呼ばれ、1 月 ~ 3 月頃に荒海の岩に付く天然海苔。
今年は暖冬でしたので、不作気味なのだそうです。
私たちは、味噌汁に浮かべて
歯ごたえや香りを楽しんでいます。
その他にはどんな食べ方があるのか、お尋ねすると、
「炭火に網を乗せ、炙って乾いたら揉む」と、海苔ふりかけに。
「つくだ煮にすると、食感がいいよ」と、教えてくれました。
なんと、季節限定のご馳走(*^^)v
大好きなイカ。
ほぼ一年中、作り立てのイカの塩辛はいただけますが、今はヤリイカ。
スルメイカ・アオリイカの季節もあって、甘さや食感の違いを楽しめます。
「炒ってあるからね。直ぐ食べられるよ」
小粒のピーナッツは、「薄皮も一緒に食べた方がいいよ」
塩味無しなので、ついつい止まりませんでした(^^♪
晩酌に合う、おつまみが嬉しい。
旬をいただく幸せ、素にして上質のご飯。
今日は、ひなまつり。
佐渡國相川 ひなまつりが始まりました。
新型コロナウイルスの、感染が全国で広がっていることを受け
佐渡でも、イベントが次々と中止、延期、変更されています。
相川の町のお雛さまを見ながらの、散策を楽しみにしていたのですが‥。
お茶会 (ホテル万長) (きらりうむ佐渡)
田村優子さんのコンサート
お雛さまの出展中止 (松榮家) 他 も中止に。
急な変更ですので、住民にきちんと伝わっていないこともありそうです。
お雛さまを拝見に、彩花・森さんへ
天井から、遊び心がいっぱいの手作り古布の作品
お雛さまの公開初日
相客の方と、お茶をいただきながら楽しくおしゃべり。
沈んでゆく夕日が、目の前に広がる窓だそうです。
羨ましい眺め(^-^)
早春のひと時、たくさんの可愛いお雛様に囲まれて、
相川の町の歴史を、色々教えていただきまた。
ここしばらく、佐渡で見かける多くのお地蔵さまが気になって
立ち寄って、見るようになりました。
そもそも、お地蔵さまって?
いろいろ調べてみました。
お地蔵さまは「地蔵菩薩」と呼ばれ、
地蔵の「地」は大地を、地蔵の「蔵」は包み込むことを、
意味しているそうです。
お寺のお堂だけでなく、お墓や道路の道筋、田んぼのあぜ道など、
いろんな場所で私たちを見守ってくれ、
最も弱い立場の人の苦しみを、真っ先に救って下さる‥と、信じられていました。
私たちに寄り添ってくれる、馴染み深い地蔵菩薩。
国道350号線沿いの、海を見下ろす小高い斜面沿いに上って行きます。
真野・椿尾地区の 六地蔵
丸~いお顔のお地蔵さまは、「子供の守り神としての信仰」があり、
子どもが喜ぶ、お菓子やおもちゃが供えられます。
椿尾の名工、(安藤五兵衛作)
六地蔵と七観音が同じ小屋にいるのは珍しく、
以前は野ざらしでしたが、
「立派な六地蔵が可哀そうだ」と、ここを訪れた篤志の方からの寄付があり、
村人が総出で、ブロック作りの収容小屋を建てられそうです。
手前の、七番目の観音さまが写っていませんが‥(>_<)
椿尾の名石工 (中川重太郎)(善平)の名が残されているそうです。
気品ある面ざしのお姿です。
台座には椿が刻まれているのが特徴( ^^)
佐渡の各地に、石仏信仰の石塔が街道沿いに見られます。
看板前で縁起について読んでいる時、知り合いが通りかかりました。
会釈して別れたのですが、程なく
「せっかく興味をもって来て下さったのですから、私の知っていることを説明しますね」と、
笑顔でUターンして下さいました。
お地蔵さまを自慢に思う、地元愛を感じました(^-^)
斜面の石仏達は、極楽浄土のあるという西の方角を眺めて並んでいます。
江戸時代より前の佐渡にあっては、田畑が狭く生産は極度に不安定な時代がありました。
人々は死後に、来世は極楽浄土に生まれ変われるよう祈るしかなく、
地蔵は身代わりとなって、来世への導きへの願いを叶えてくれる‥
心のよすがとなっていたようです。
ここ椿尾石(花崗岩)は、柔らかく細工し易いため、多くの石仏が彫られました。
隣の集落の羽茂・小泊石(石英安山岩)は、硬いため、
金の鉱石を砕く石臼として使用されたり、生活の必需品の石臼が作られた時代がありましたが、
次第に使われなくなったために、
小泊白山神社に奉納され、この塚となりました。
一緒に佐渡を歩きましょう‥の意 でも紹介されています。
石見銀山で使う石臼も、佐渡から送られたそうです。
☆。。。。。。☆。。。。。。☆
佐渡のお地蔵さまを、インターネットで検索すると
まずヒットするのが、真野・梨の木地蔵。
赤泊線で、真野から 15 分ほど入った静かな山の中にあります。
周りには一面に、小さなお地蔵さま達
入口には、笑顔の夫婦地蔵も。
本尊の石地蔵は、漁師が海中より拾い上げたものを、
ここ、梨の木(地名です)に移し、納められたそう。
この地蔵さまは、子供の病気平癒を必ず叶えてくれる‥と言われ、
願かけに訪れる人が絶えません。
願いが成就すると「身がわり地蔵」を持参するのだそうです。
何千何万ものお地蔵さまが、境内せましと並んでいます。
祈りは届いたのでしょうか。
花のお供えが絶えない、梨の木地蔵。
人里離れた山の中なのに、何故かいつも人の気配がする空間です。
貧しかった人々の、いつも祈りの傍にあった慰めの仏さま。
今も、大切に守られているお地蔵さまばかりでした(^^)/
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。