2月末日、うるう日。

風も無く、陽ざしが穏やかな日でした。

青と白が輝く佐渡が島。

気分はさわやかな春。

ちょっとお出かけ・・・・。

真野湾 人面岩から

真野湾 人面岩から

真野湾は波静かな日、青く、遠く金北山を望む。

真野港より

真野港より

少し山に近づきました。

青空に残雪の金北山

残雪の金北山

国府川近く青空に、雪の残った大佐渡の山々が見えました。

長かった冬の色と変わり、明るい春の空色になったようです。

 

冬のおとなの遠足 赤泊・三川・腰細地区を訪ねる。

令和2年2月20日 参加者は‥30名

うす曇り サンライズ城ヶ浜を出発

 

今日のコースは、上り坂が長く続くそうですので、

いつも以上に、足腰のストレッチをしっかり準備しました。

 

赤泊・徳和には、榧(かや)の巨樹が多く残ってる地域ですので、

おとなの遠足で、見て廻ります。

さあ、

榧の木 古木

榧の木 古木

風雨に耐えた古木の威容は、風格と凄みを感じます。

この木の下に立ち、会えただけでも感動でした(^-^)

榧(かや)の木

榧(かや)の木

散歩コースの途中にも、まだ榧の木が残されています

並んで 榧

並んで 榧

個人のお宅の庭先に、保存されている榧の木があちこちに。

道を少し避けて

道を少し曲げ、榧を守って

榧の木を守るため、道を少し曲げて通ります。

 

何本もの榧の木を見ながら、上って行くと

大椋(おおくら)神社に到着。

大椋神社

大椋神社

榧(かや)の木

大椋神社 榧(かや)のご神木

樹齢600年を超えると伝えられる、境内の榧のご神木。

虫に喰われたり、大風に枝を折られたり

傷跡がコブとなって、木の肌に残り

スックと立つ榧の大樹に、長い時間の歴史が見えました。

 

大椋(おおくら)神社 榧の木

大椋(おおくら)神社 榧の木

この境内で行われる徳和祭りは、(秋 9/15)

大獅子が、この急な階段を駆け上るという

勇壮で、迫力と熱気あふれるお祭りで知られています。

大椋神社の急な石段

大椋神社の急な石段

南佐渡は温暖で、榧の木が育つ環境にあった地域。

 

榧の実は、油分が豊富で栄養価が高く

香ばしい美味しさの木の実は、おやつになったり、

集めて食用油を採取したり、と重宝されたそうです。

貴重な保存食でもありました(^-^)

かやの実

かやの実

 

この榧で碁盤を作ると、年輪の目が細かいので、

手に優しく受け止めてくれ、長く碁を打っても疲れないのだそうです。

マニアにとっては、超~高級品として憧れの碁盤。

 

庶民レベルでは、榧の木は油分を含むため汚れが付きにくく、

まな板として、利用されています。

大切に保護されるということには、訳があったのですね。

 

てくてく

おけさ柿 そひ削りの手入れ

おけさ柿 粗皮(そひ)削りの手入れ済み

おけさ柿の、冬剪定。

 

粗皮削りと言われる作業で、

木の表皮に棲み込んだ害虫を、剥ぎ取ります。

暖冬のため、例年より順調に作業が進んでいるそうです。

 

てくてく、さらに てくてく。

ここは、味噌舐め地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵

地蔵堂 

地蔵堂内

味噌なめ地蔵さま

味噌なめ地蔵

小さなお堂の中には、赤いよだれかけをつけ、

味噌を塗られれたお地蔵さまが。

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵

お口に味噌を塗って、

長寿とゆったりとした暮らしができるようにと、お願い。

草木地区で守られているお地蔵さまも、愛されているようです。

 

今日の遠足 コース

今日の遠足 コース

午前の部は、ここまで。

赤泊観光センターに戻り、昼食休憩。

 

お昼食は、ボリュームたっぷりのカツ丼と海老丼。

活力を補給しました。

 

さて、午後の部に出発。

春日神社

春日神社

春日神社 能舞台

春日神社 能舞台

狛犬が可愛いかったので、アップで。

春日神社 

春日神社 の アイドル

後姿もチャーミング

後姿もチャーミング

あらッ マ 

あらッ マ

名前がわからない 古木

名前がわからない 古木

境内には古木が、ここにも!(^^)!

春日神社能舞台 説明

春日神社能舞台 説明

腰細と山田地区の、有志の方々の寄付で建築された能舞台。

 

本舞台と後座からなり、舞台の鏡板に松の絵はなく、楽屋も鏡の間も付属していません。

常設の地唄座があり、仮設式の橋掛かりは佐渡で唯一の完全な形を残しています。

 

この地の能楽は、潟上・西三川より伝えられた宝生流といわれ、

佐渡の能楽と舞台の特徴を今に伝えている‥とあります。

 

能舞台 

能舞台

当地の油分を含む榧を用いてあり、土台の腐食を防ぐ作り。

 

佐渡には、多くの能舞台が保存されていますが

実際に見て、ここの舞台は本当に美しい姿でした(*^^)v

 

この高台は、本間の殿様の三川城跡であり、

赤泊小学校の旧三川分校が、建っていた場所。

 

今日の遠足は、およそ8km 13,700歩。

地域で守ってきた財産である大樹を見て

榧の木で始まり、榧の木で終わりる一日でした。

 

今、日本国中が大変なことになっています。

横浜港に寄港した、クルーズ船ダイアモンド・プリンセスに端を発した

新型コロナウイルスが、感染拡大しホットスポットとなりました。

 

全国に感染が広がり、

学校の卒業式が中止・休校に。

スポーツや音楽LIVEイベントの中止‥なども、

異例な変更や日程変更と、緊急事態が続いています。

 

佐渡市でも、ひな祭りのイベントや、冬の味覚カニの食イベントなども。

 

創作民話劇 宇賀神いるか

創作民話劇 宇賀神いるか

毎年公演を続けて、今回で29回目となるはずだった、

「島に春の訪れを告げるむら芝居」も、残念ですが 11 月まで延期となりました。

稽古を重ねた創作民話劇の、発表会目前でのことでした。

 

佐渡でも注意が必要です。

危機感を持ちながら、親も子達も企業も対応に追われているようです。

 

とは言え、2月も間もなく終わり。

暖冬の影響で、あちらこちらから早春の便りが聞こえてきます。

 

早春の香りと言えば、フキノトウ。

ふきのとう

ふきのとう

天ぷらにしたり、蕗味噌で、香りとほろ苦を楽しむことに。

ふき味噌

ふき味噌

ざくざくと刻み、ふきのとう噌味は早春の味 (^-^)

 

余談ではあります、この器は30年余り前から我が家の食卓にあるもの。

波型の切り口が一致しないと、丸い形の蓋となりません。

なかなか合わなくて、クルクル回して ^^)

ま~るい 器

ま~るい 器

面倒ですが、遊びがあって面白く大切な器です(^^♪

 

佐渡はフルーツが豊富

いただきもののキューイ

いただきもののキューイ デコポン

友人が育てた無農薬のキューイは、皮のまま齧ってもイケます。

佐渡乳業のミルクでヨーグルト

佐渡乳業のミルクで ヨーグルト

佐渡産の牛乳で、ヨーグルトを作り

デコポンとキューイを添えて、いただきます。

ぜ~んぶ佐渡産の安心デザート(^^)v

 

おいしい、おいしい。

やさしい酸味と甘みで、売っているのとはチョイと違いました。

 

寒らしい寒さを感じないうちに冬が過ぎ、雨水を過ぎ、

いつの間にか、春の気配すら感じる陽ざしの日も。

 

遅くなってしまいましたが、

大切な冬仕事、我が家の味噌を仕込みました。

 

味噌の材料は、大豆・糀・塩 のみ。

糀いらずと呼ばれる 大豆

糀いらずと呼ばれる 大豆

無農薬のササニシキ 糀を付けた

無農薬のササニシキに 糀を付けたもの

塚本さんの糀

コシヒカリの糀 (塚本糀店)

二種類の糀と、二種類の塩で仕込んでみました。

佐渡の塩

佐渡の塩

塩

瀬戸のほんじお

塩 糀を混ぜて

塩 糀を混ぜておきます

素材はこれだけ (^-^)

 

さっそく、圧力鍋で大豆を煮ます。

一晩 水に浸して

一晩 水に浸して

ふんわり 煮あがりました

ふんわり 煮あがりました

フードプロセッサーで、大豆を潰します。

大豆が熱いと、糀の働きを妨げるので、

少しさましてから、糀と塩に混ぜ合わせ味噌玉に丸めます。

味噌 だんご

味噌玉

保存用器に投げ入れます

保存用樽に投げ入れ

空気を抜くために、味噌玉を投げ入れます。

空気に触れないよう ラップで蓋

空気に触れないよう ラップで蓋

しっかりラップで蓋をして樽に保存。

タッパーウェアの蓋は、軽く圧力が加わる形状ですので使っています。

完成 No.1

完成しました No.1

完成しました

完成  No.2

大豆‥2.5 ㎏ 糀‥2.5 ㎏ 塩‥1.2 kg

大豆が水を含み、1樽が10㎏。中辛の味噌ができ上がります。

味噌樽

味噌樽

二日間に分けて、三樽の味噌の仕込みを完了しました。

梅雨が明けた頃、発酵の具合を確認し天地返しをする予定です。

保存します

保存します

美味しい、お味噌になってくれますように(*^^)v

わが家には、大きな鍋も味噌蔵もありませんが、

簡単な道具で、毎年作るお味噌です。

 

佐渡を車で走っていると、あちらこちらの道脇で、お地蔵さまの案内を見かけます。

今日は、思い立ってお地蔵さま巡りをしてみました。

 

まず最初のお地蔵さまは、

目洗い地蔵

目に疾患を持っている私には、ありがたそうなお地蔵さまです。

目洗い地蔵

目洗い地蔵

相川・達者地区の方々に大切にされているようすで、

お花が添えられ、きれいに掃除がゆき届いていました。

安寿と厨子王の母が‥

安寿と厨子王の母が‥ここで

今から千三十年ほど前から伝わる話ですが、

森鴎外の小説「山椒大夫」により、知られるようになった

救いのない悲しい物語。

 

艱難辛苦の末に、母は盲目となりましたが、

ここで目を洗うことで、再び光を与えられ、

厨子王と見つめ合うことができた‥と。

お互いが「たっしゃ」で生きていたからこそ、再び会うことができた‥。

この地名の「達者」の由来も、

この物語からそうな。

 

次のお地蔵さまは、赤泊・草木地区

味噌舐め地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵

味噌なめ地蔵 草木地区

味噌なめ地蔵

味噌なめ 地蔵堂

赤泊・草木地区の味噌なめ地蔵は、

お口に味噌を塗って、

長寿とゆったりとした暮らしができますように

お願いするそうです。

 

真野・新町のお地蔵さまは、

大人とほぼ同じ背の高さ。

真野 新町のお地蔵さま

真野 新町のお地蔵さま

言われ書きもなく、名前もわかりませんでした。

このお地蔵さまも、いつもお花が供えられ大切にされています。

 

道端で佇むお地蔵さま達は、

まあるいお顔をして庶民の生活と共にあります。

屋根の覆いも、囲いもなく、衣装に飾りもなく佇むお地蔵さま達。

お供えの花は、道端に咲くタダの花だったことでしょう。

 

生活の貧しさや病の苦しみや悩みを、お地蔵さまに聞いてもらうことで、

心が前向きに回復したり‥

生活のすぐ側にあった祈りの場。

 

お地蔵さまに相談しても、ホントは問題の解決にはならないし、

お地蔵さまは代わってはくれない‥。

ですが、

生き方を「自問し自答すること」で、「覚悟を決め納得する」までを、

誰かに代わって、いつでも耳を傾けてくれるお地蔵さま。

 

困ったことは、キリなく起こります。

佐渡のあちこちで、お地蔵さまは今日も、

相談を受け付け中かも知れませんね。

 

学問的な意味はよくわかりませんが、近所のお地蔵さまの前を、

「行って参ります」

親しみを込めて、挨拶して通っています。

 

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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