明るい光に誘われて、車を降り深呼吸。
ああ、やっと春。
まぶしい波と遊ぶ、鴨?
光の中で、おしりふりふり、お散歩タイム。
先々日まで、白い波が打ち寄せていた浜に
きらきら静かな波が集まって、やわらかい春の光。
金北山の雪の上に、雲と青空が
出来るならば、クリアーな青空の日なら
もっと、もっと
美しい金北の山 なのだけれど、春はこの色
浅い春の陽ざしも 好き
シルエットが平坦な小佐渡の山並みの、雪は残りわずかになってきました。
春ともまだ呼べない春の陽ざしと、おぼろな空の青。
故郷の季節の変わり目の、やさしい景色です。
春への一歩、雨水を過ぎたあたりから、陽ざしに明るさと輝きがあふれてきました。
我が家の小さな雛飾りも、部屋をふんわりと和ませて、並んで春を待っています。
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佐渡では南蛮菜(ナンバンジャー)と呼ばれ、麹を使った保存食の仕込みも寒の楽しみ。
1:1:1 の割合
“ 仕込みもの ” と呼ばれる、三升漬け。
味噌を仕込む時に、麹を多めに注文しておきます。
そして作るのが、南蛮菜。
“ 辛い おかず ” の意と教えてもらいました。
今回は基本の分量に、旨みとなる成分の、細切り昆布と干しイカをプラス。
麹の発酵の手助けを借りながら、時々かき混ぜ、ひと月ほどで完成。
地元のお母さんは工夫を重ね、自分の個性を味に出して楽しんでいるよう(^_^)v
辛南蛮を、干して加える人、塩浸けにして水分を抜いて加える人、そのまま使う人あり。
香りづけに、柚子を入れても美味しくなります。
あつあつ炊きたてのご飯にのっけて、いただきま~す(^。^)y-.。o○
野菜炒めやナス炒めにも、意外に和風マーボ豆腐にすると、
ピリッと辛みと麹のやさしい甘みが同居して旨みをUP。
毎年、少しずつ仕込み方を変えてみたり
食卓にあると便利な、常備食です。
午後から、また吹雪。
朝の一便のみ佐渡汽船は出航しましたが、他はすべて欠航となりました。
今日のさわやかな若者たちのビッグニュース(^_^)v
羽生結弦君がオリンピックで金メダル。
そして羽生永世七冠を破った、中学生棋士藤井聡太君が
朝日杯で優勝し、最年少で六段に昇段しました。
寒の時季の大事な作業、
今日は恒例の、味噌の仕込みをすることにしました。
“ いつくの郷 ” 笈川さんの自然栽培の米、ササニシキに、
塚本糀店さんが味噌用の糀を付けたもの。
塩は、佐渡の塩。 混ぜ合わせておきます。
自然栽培の大豆を、ふっくら一晩浸して
圧力鍋で茹でる。
フードプロセッサーで大豆を潰し、少し冷ましてから、麹と混ぜ合わせます。
空気を抜きながら、味噌の玉を作ります。
容器に投げ入れ、更に空気を抜きます。
味噌の麹は空気が無くても、発酵の力を発揮するそうです。
我が家の味噌を仕込み続けて、20年以上。
いつものように、無事終了しました。
ほッ\(^o^)/
大豆 2.5㎏
麹 2.5㎏
塩 1.2㎏
原材料はこれだけで、中辛の我が家の味噌が完成。
出来あがると、およそ10Kg となります。
原材料のササニシキと大豆のさといらずは、自然栽培で育てられたもの。
自給自足をめざして自然栽培に取り組む、
“ いつくの郷 ” さんに分けていただきました。
身近に安心素材と出会えることができ、
そして、ちょっと手を加えることで体に優しく、
おいしいものをいただけける喜びを感じます。
梅雨が明けたら、天地返しをして、ゆっくり熟成を待ちます(^_^)v
今日は、川茂(赤泊)黄金鮎蕎麦の会。
今回は栃餅を味わう趣向も加わり、山の幸、海の幸満載の、ぜいたくな宴となりました。
朝の9時に集会所に集合し、み~んんなで作ります。
先ずは、昨年の夏に捕った子持ち鮎を乾かした黄金鮎で、出汁を取るところから。
灰汁抜きに苦労した栃の実を加え、餅米を蒸し上げます。
柿餅やさんが栃餅を搗くの図。
自然薯を摺って摺って、また摺って、鮎の出汁と合わせます。
たぶん、明日は筋肉痛かな?
竹で作った杯で、地元の地酒をいただく
燗も良し、冷やもまた旨し。
天ぷらの盛り合わせは
蕗のとう、セリは雪の小川からの初物。
カボチャ、ジャガイモのかき揚げと、鱈の天ぷら。
たくわん、キンピラも家庭の味で、ぜ~んぶ地元の食材、手作りです。
ほぼ、準備が整ったところで、さて、会長の挨拶
さあ、飲むぞ、食べるぞ!!
赤泊で獲れた、真鱈、マグロの刺身も加わり、さらに酒がすすむ。
春を告げるセリは、天ぷら、からし和え 二種。
小皿に少量をおしゃれに盛りつければ、粋なお通しになるセリも
タッパーで、分け合う。 格好をつけない田舎流。
鱈の白子のポンズ合えは新鮮ゆえに、ふっくらなめらか。
(写真に記録するのを忘れました)
蕎麦チップは、ちょっと振り塩味と、カラメルと合わせたチョイと甘めの 二種。
殻から剥くのに、時間がかかった労作の銀杏。
さあて、真打ち、鮎蕎麦の出来あがりです。
鮎の濃いめの出汁をいただいてみると、いつものアゴ出汁との違いがわかり楽しめます。
溜まり醤油を使いましたので色が濃く見えますが、味はまろやかです。
デザートには、餡を添えて、栃餅を(^u^)
栃の実がツブツブと、ほんのりとした渋みの後口が秀逸でした。
シメのご飯は、古代米(黒米)入りのお赤飯
モチモチしっとりふっくら、心も体も大満足でした。
鮎の会の新年会を兼ねて、集会所に集まって気楽なおしゃべりの会。
蕎麦を打つことに情熱を傾けている方の、蕎麦と
焼いて乾燥し、出汁のために保存した子持ちの黄金鮎。
参加者は30人程。
父さんも母さんも、爺さんも、お嬢さんも一緒に。
出汁をとったり、食材を刻んだり、銀杏を剥いたり、自然薯を擂ったり、竹を切ったり。
わいわいおしゃべりをしながらの準備が、また楽し。
並べてみれば、身近な素材ばかりで、豪華なものはありません。
田舎料理は、いまや、とてもとても貴重なもの。
それをよく知っている皆が、懐かしい味を作ることを楽しみに集まります。
平成30年、沢山のいいことがありそう。
元気な人達との飲み会でした。
大雪が日本海側にどっさり。
北陸地方は、昭和56年以来、37年ぶりとなる記録的な積雪量で、
親戚の住む福井は、国道の渋滞が1500台を超えてあらゆる物流がマヒ状態だそうです。
電話をかけ、あんばいを尋ねてみると、
「状況が変わるまで、家に籠もるしかないね‥。大丈夫だよ。ありがとう。」
やわらかに降り積もる静かな雪が、普段の生活を、いとも簡単に狂わせています。
豊かな実りをもたらす雨も雪も寡黙なれど、自然の本質は脅威を秘めたもの。
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佐渡では23日頃から雪が降り始め、27日頃から低温が続いたために29日朝には水道管が凍結し、破裂したり、断水したり。
全戸の半数近くの一万戸が、水道の出ない生活を何日も強いられました。
空家が多く、水道管の破裂の状況を把握しきれていない実態がありました。
雪の量は、さほどではないのですが、凍りつきました。
お隣どうしが安否を確かめ合いながら、家から外への雪掻きをして道を確保したり、
「水道は出ていますか?」 「買い物は?」 「ゴミ出しをしましょうか?」
普段は、お互いの生活にあまり深く立ち入らないようにしていますが、
イザという、この時ばかりは声をかけ合っての数日。
ご近所の助け合い機能が、チャンと生きていることを確認もできました。
ホワイトアウトのため、バイパス道路がしばらく交通止めとなり、別のルートが大渋滞。
滅多にないことなので、記録的に綴ってみると・・・・・
水道の復旧工事が必要な件数が多すぎて、直ぐには風呂に入れない家庭が多く発生。
公共の入浴施設が被災者に開放されたのは、数日後でした。
数年に一度の大雪とはいえ、市民も危機感が不足していたこともありました。
夜間に水を出して休むという、初歩的な対応を忘れていました。
佐渡市が、自衛隊に給水車の応援を要請したのは数日後。
水道の復旧までには、羽茂は6日間を要しました。
一人暮らしのお年寄りや、指定の場所まで指定の時間帯に給水に行けない人も多く、
寝たきりのお年寄りの介護や、赤ちゃんには水が不可欠で、困った事態となったことは察して余りあります。
情報の伝え方も、佐渡市のホムページを見よ‥ 水道課に問い合わせよ‥ 佐渡テレビで文字放送しているので確認して下さい‥とか、防災放送はありましたが‥
市民にキメ細かく具体的に、充分に伝わったでしょうか‥?
給水用のタンクは、ホームセンターで品切れとなり混乱が起きました。
自然災害ゆえに、仕方なかったことではありますが、
学校は、給食の皿が洗えない、調理ができないので、休校。給食無しの対応。
牛乳とパンのみの日がありました。
インフルエンザの流行と重なり、手洗いの水も貴重となりました。
水道が使えない状態ですから、火の用心を更に気をつけましょうと、消防車が呼びかけて廻りました。
お年寄りのデイサービスは、入浴を目的とする方が多く、これも中止となりました。
日常の生活を保つことの基本は、何よりもお水と暖房用・車のガソリン、人のつながりの大切さ。
今回は停電とならなかったので、照明と暖房がついたことがせめての救いでした。
しかし、田舎暮らしの良さを感じたことも。
食糧や野菜の保存がある安心感もあって、市民があわてずに柔軟に対処したこと(^O^)
全国ニュースで佐渡の断水状況が放送されたため、ボトルの水を幾箱を送ってくれた知人がいて、直ぐに行動を起こしてくれたことに感謝している、とは、友人の談。
電話で安否を問い合わせてくれたり、外からの応援もいっぱいいただき、ありがたかった(^O^)
離島の佐渡は、欠航が続き仕事の予定にもかなり支障が出ましたが、どんな状態であろうとも、数日間生きて行くための備えをしなければ、と感じたしだいです。
自分で出来ることは、自分で対処し、静かに沈静化するのを待ちました。
SOSを出せない方に、もう少し早く気付いて手助けをできたらよかった‥反省点です。
余談として、
予約してあった歯科から、“ 断水のため、臨時休診します” と、フェイスブックから知らせが入ったこと。
今、ならではの伝達方法でした\(^o^)/
全国的にはもっともっと雪が深くて、除雪にご苦労されている地域があります。
やれやれ、雪は白い魔物 ですね。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。