新しい原材料や素材に出合うと、新しい製品が生まれます。
最近とてもうれしい出合いがありました。
佐渡、いつくの郷さんの自然栽培の黒米、朝紫との出合いです。
炊いてみると、魅力的な色合いのおこわができあがりました(^_^)v
玄米の食感がふつふつとして、甘さと香りを感じます。
以前に蕎麦の会などで、古代米入りのおむすびをいただいたことがありますが、
まだまだ、佐渡では生産する農家さんの少ない珍しい黒米、朝紫。
そこで、柿餅本舗は、さっそくお餅を搗いてみました。
黒米と、もち米との配合を変えるなど、何度か試した結果、
なんとなんと、深紫のとても格式の高いお餅ができ上がりました。
紫色は、古より、格の高いものが纏う絹の色。
抗酸化作用があるポリフェノールたっぷり、
玄米のほんの少しの苦みや、ほのかな甘さが入り混じった
とても気持ちの良い食感のお餅になりました。
いつくの郷さんの黒米は、自然栽培で美味しく育てられた朝紫で、
ここに、<古代餅>が誕生しました(^O^)
この黒米、朝紫は、もともと新潟県が作った新しいお米のようですが
とても、貴重なお米です。
古代米について調べてみますと、カルシウムや鉄分、ビタミン類も豊富とか。
白米に少量ずつ混ぜて炊くと、もちもちとした食感と色鮮やかなご飯を楽しめます。
これからは新しいお餅、<古代餅>を大勢の方に知っていただけるよう、
しなしな、頑張ろうと思っています。
寒さに、気分と体がこわばってしまう朝が多くなってきました。
簡単で温まる我が家の定番、水炊き鍋メニューに
欠かせない柚子が
産直野菜の売り場に、たくさん並ぶようになってきました。
自然薯をすり鉢ですりおろし、カマスやアゴ出汁で濃い目の味噌汁でのばします。
糀の専門店、両津の塚本糀店をお訪ねしたおり、お土産にいただいた甘酒は
ミキサーにかけてある、なめらかタイプです。
飲む点滴‥とか、上手なコピーをつけられ、ここ数年は糀の甘酒が注目されています。
味わってみると、わずかに柚子の香りを感じました(^_^)v
柿餅本舗が毎年、柚子の季節に作る香りのお餅。
皮の部分を刻み香りを出し、汁も搾り餅に加えています。
白い部分は苦みを含むので、取り除いています。
そして、お餅を搗いた日は、
残りの部分をお風呂に入れて、柚子のお風呂を楽しむオマケ付きです(^_^)v
冬になると出まわる、地元のみかん。
小粒で皮の薄いまん丸みかん。
味は、酸っぱくてパンチある香りと味が魅力の、羽茂の地みかん。
みかんの皮も入れて、少しほろ苦味の素朴なみかんの香りを楽しむ定番のジャム。
西三川のりんご農家さんに分けていただいた、青リンゴのグラニースミスでもジャムを。
グラニースミスは酸っぱくて、さくさくの食感が魅力の青りんご。
ジャムやアップルパイなどに加熱したほうが、美味しい気がします。
刻んだリンゴの形を少し残して、酸っぱくて食感のサクサクしたジャムの出来あがり。
季節の果物を煮て、砂糖を控えめのジャムを作るのは季節ごとの楽しみです。
生産者さんがすぐ近くにいて、旬の時を外さずにリンゴやミカンが手に入る幸せ。
暦の上では、今日は “ 大雪 ”
外を吹き荒ぶ風の音は、寒さが更に強調されているように聞こえます。
本格的な冬になる前、今の時季は、
これからの長い冬を思い、毎年のことなれど・・・。
冬と対峙して暮らしていく覚悟が胆に座るまで、センナイ愚痴を呟いて‥みました。
とは言え
季節はきちんと進んで、生活は健全に繰り返されていくのが日常。
今日は、いつも素晴らしい干し柿を作って下さる農家さんをお訪ねしました。
雨の日は湿気を避けるために、窓が開けられませんので
大型の送風機と除湿機が、フル稼働中でした。
干し始めにきちんと薄い被膜ができれば、
ほぼ、間違いなく良い干し柿ができるそうで
最初の難関をクリアした納屋の柿たち。
きれいに並んだ柿の暖簾と、温もりのある柿色の海。
丁寧なお仕事ぶりの干し柿の出来あがりを、待っています。
羽茂の姉の家にも寄って、しばし、おしゃべり (^O^)
柿畑の葉っぱも役目を終えて、静かな風景でした。
収穫に感謝して、柿の木に残すという “ 木守り柿 ”
冬場、食料が不足する野鳥たちのために、餌として残しているのだ‥とも。
「ウチのは、私の取り忘れが多いのだけれど」
あら、姉さん、そうだったの?
みんな仲良く(^_^)v
「今年も、おけさ柿の収穫がめでたく終了いたしました」‥っちゅうわ。
雨とみぞれと雪が、入れ替わり立ち替わり、冬の入り口。
金北山に白いベールがかかり、雪の降るようすが見えています。
今日は、たくわん漬け用に干していた大根を米糠に漬け込む、
冬仕事の日としました。
樽の中で、塩・ざらめ・鷹の爪・熟柿を混ぜ合わせて置き
別の大きな樽に、本漬けします。
たっぷりの米糠に大根を並べて、米糠を振り、大根を並べて、米糠を振る繰り返し。
香りが良くなるようなので。
準備さえ整えば、たくわん漬け作業はいとも簡単に終了。
漬けてしばらくすると、水があがってきますので、重石を半分にすること。
青森出身の友人から、たくわんに漬ける米糠の配合を教えてもらってから
毎年続けて漬けてきて、今では我が家の味に定着したレシピです。
家族の多い友人は、この倍を漬けますが、
歯応えがポリポリ、大根の甘みと辛みのバランスがよくて、
冬の食卓には欠かせない、人気の逸品。
樽からあげたばかりの漬け物があるなんて‥しあわせな食卓。
青森の生れの友人は、りんごを干した皮を入れますし、
別の友人は、みかんの皮がいいと言い、そこからは好のみに応じて自由です。
私は、おけさ柿の熟柿を入れていますが、
何故か古漬けになっても酸っぱくなりすぎないで、ほど良い品格を保ってくれます。
大根の大きさ、干し具合、いろいろですから‥適当に、自由に。
昆布や柚子も香りを豊かにしてくれるので、欠かせないという人も(^_^)v
ひと月もすれば、寒さと、塩の米糠が、たくわんを美味しくしてくれる頃。
素朴な漬け物の代表、沢庵を漬け終えて安堵しました。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。