三月の半ばとなり、陽ざしがやわらかな日。
いつも、柿餅屋を応援してくださっている先輩をお訪ねしました。
佐渡に暮らし始めて、柿餅を造り始めてからのことを見守っていてくれるご夫婦です。
やっと咲きそろった庭の枝垂れ梅を眺めながら、
< 新潟県のうまいものセレクション >に、選んでいただいたことをご報告できました。
「 よく、続けてきたね 」
「 こつこつ、シナシナと、これからもね 」(^O^)
その後には、奥さんが畑から取ったばかりの野菜をあれこれと、
「 大根はあるかや。白菜を食べるなら持って帰ってね 」
畑で冬越しをした大根は、甘さが強くて水分がたっぷりです。
包丁を入れると、バリッと割れてくるほどの瑞々しさ。
これを切干大根にすると、更に甘さが増して食感ポリポリになります。
美味しくするには、スライサーを使わず手で刻むこと、天日で干すことがコツ。
多少の大小や、厚みの色々などが‥旨いと感じる手作業のよさにつながるのだとか。
ご好意に素直に甘えて、たくさんの野菜をいただき
庭木を楽しみ、おしゃべりができました。
こぶしはまだ蕾ですが、わずかに膨らみかけ、
やぶ椿は、咲き始め。濃い目のピンクが見えています。
いつもは、ドーム型に咲き揃うのですが、冬場に雀たちが新芽をついばんだせいで、
「 テッペンに花が咲かなくてね~ 」
のんびりお話されて、アハハハ~。
佐渡の中学校は、高校受験の発表がされたりする頃。
卒業式や公務員の移動が新聞に載って、年度の区切りを迎えた日でした。
島に春を告げるむら芝居
刷りたてのポスターを届けて下さったのは、
赤泊地区で、この会の発足の時から、育て、サポートしてこられた先輩のご夫婦。
今年の演目は 「さどおけさ」
主催:赤泊演劇研究会
日時:3月5日 午後3 時~ 6 時~
会場:赤泊総合文化会館
今年で 26 回目の公演となったそうです。
出演者や裏方さんを合わせると、100人を超えるメンバーが参加する民話を基にした創作劇です。
劇に参加するのは、小学生、民話の会の方、山田やまびこ会の太鼓や踊り、
御番所太鼓の会、コーラスのリトルかたつむりなど。
スタッフは、メーク、舞台装置、照明、音響効果、黒子、総務や記録‥他。
赤泊の方言や、昔から伝わる素朴な遊びや歌を、子ども達に伝えることにも熱心です。
テーマは、蕎麦屋の老夫婦に拾われた猫 の 恩返し
流行らない村の蕎麦屋の老夫婦が
弱った猫を拾い、育てることになり‥と、続きます。
佐渡おけさの基となったと伝わる、山田のハンヤ節
太鼓や笛が、力強く湧きあがるお祭りのワクワク感を盛り上げます
赤泊御番所太鼓の若い太鼓グループ
いま住んでいる地域に誇りと愛着をもって、赤泊ならではの魅力を発信したい・・。
民話を基にした、赤泊演劇研究会の人達。
続けることにはさぞや、ご苦労もある‥はず。
大勢が集まるからこそ、多少の面倒と楽しみがあって\(^o^)/
出演された先輩は、
「 あの場面をああしたかった。こうしたほうが良かったかも‥」
反省の言葉を、次々とおっしゃっていました。
地域ならではの文化を持つ誇り、その信念と意思を感じます。
春はそこまで来ている気配はするのですが、まだ冷え込みが厳しい朝でした。
水彩画の池田克二さんと春蘭の津恵久さんは、おない年。
二人展の会場の優游亭のご主人、若林吉則さんのスケッチが深い味わいを添えて。
この春蘭の中には珍しい貴重な種類も含まれているそうですが、見分けがつきません。
部屋に入れると、すぐに花を開き始めました。
すっきりとした佇まいの作品が並んでいます。
佐々木さんも赤泊出身の画家で、お二人と同級生。
佐渡で出会って、この日を迎えられたことをお祝いして
乾杯 を重ねる夜 (^_^)v でした。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。