先日の激しい雨降りで、あちこちで交通規制される箇所が数カ所。
穏やかな気候と言われる佐渡でも、今回の雨で被害がでました。
さて、いつかは「佐渡の柿餅」になってくれるはずのおけさ柿達は、というと・・・・。
順調に育っているようです。
実がおけさ柿の形に育ち、実を育てる葉っぱも色が濃くなり、厚みを増してきました。
国仲平野には、緑のじゅうたん、白い雲、大佐渡の山並み。
稲が風にそよいで、光の波が平野を渡っていきます。
風を目で見ることができる・・・そんな時。
田んぼの畦の草がきれいに刈られ、本当に美しい風景を目にすることができます。
世界農業遺産 ( GIAHS ) ジアスに認定され、朱鷺と暮らす郷の佐渡の米づくりは、人の手間とたくさんの汗で守られていることを実感します。
稲作農家の方の仕事ぶりを見るにつけ、そのご苦労をきちんとわからないと申し訳ないなと思う今日この頃。
食の安心や安全は人が作り、ず~と守り続ける努力なくしては成り立ちません。
それがあるからこそ、ほんとうに佐渡は美しい。
朱鷺のように、この景色を空から見ることができたら‥そう思う時があります。
真野地区では、7月15日は麦飯まつり。
新町の通りを中心に、麦の収穫時期を祝って来たまつりが、麦飯祭りです。
‥今は麦畑を見かけなくなりましたが、季節の言葉として残っています。
“ ゆい ” では、町の賑やかしになるようにと、打ちたての蕎麦を食べていただくことに。
自宅の野菜をバザー価格で提供したり、手作りの笹団子、お赤飯などを準備。
畑で採れたばかりのナス・キュウリ・カブを漬け、蕎麦のおかずとして添えました。野菜の甘さと食感が旬そのもの。
我が佐渡の柿餅も、皆さんにたくさん食べていただこうと、試食会で参加しました。
途中でにわか雨となった為、“ ゆい ” ?を休憩所として利用していただきました。
初めて立ち寄った人同士が、お茶を飲みながら自己紹介しあったり。
人を紹介しあったり、雨宿りの間に、新しい人と人との繋がりが生まれたようです。
お祝いの “ 麦飯 ” ですので、喜んでいただきました。昔ながらの麦を炊き込んだ握り飯です。
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夜八時からは、新町大神宮で「真明座」により、文弥人形が演じられました。
公演の前に、座長が話のスジを説明して下さいましたので、とても解かり易く文弥人形を見る事ができました。立ち回りのリズムや太夫の語りが、熱を帯びて激しい舞台でした。
文弥人形が演じられているのは、佐渡の他では全国で2ヶ所だけだそうです。
佐渡に伝わる重要無形民俗文化財の文弥人形。
今回は真明座に、新しい座員が加わっての公演でした。
そして、またも、麦飯をいただきました。
梅雨どきらしい天候の後に、蒸し暑さの日が。
毎月11日と27日の2回、佐和田の本道りを海側に一本入った通りで、定例市が開かれます。
春には野菜の苗物。今回は梅漬け用の梅、紫蘇の葉、あんず、らっきょうなどを目的に訪れる人が熱心に品選びしていました。
漬物は時季を逃すと、いい素材が手に入りません。 「 買うぞ」 と、気合を入れ出かけました。
らっきょうの漬け方も、農家のお母さんごとに工夫があり、コツを教えてもらいながらの買い物。
去年のがおいしく漬かったので、もう一度チャレンジしてみるつもり。
我が家の定番となるといいな‥
皮にそばかすはあるけれども、しっかりとした完熟梅を頂きましたので、ジャムに。
パンチのある酸味が、ヨーグルトやバニラアイスなどによく合います。 今年も楽しみにこの時機を待っていました。
残り物の梅にひと手間をかけて、小さなプレゼントに。
これも小さな六次産業化。
年に一度の素材を美味しく加工して楽しんだり、友人に喜んでもらえたら (^u^)
味見をした友人が、「 今度、私も作ってみるわ。」 地産地消の輪が広がった (^O^)/
雨の七夕になってしまいました。
乙姫様と彦星様は、年に一度の大事なデートの日を、梅雨の時期にしたのだろう?
天候の安定した別の季節ならば、毎年気を揉むこともなかろうに‥。なんでだろ‥(*^_^*)
その一・・・・
コーヒー豆を切らしたので、買い物がてら出かけた “ プチ本町市 ”で 。
ぷちコンサートが開かれており、30人ほどの観客が聞き入っていました (^O^)
即席の会場で、やさしい音楽会。 気楽な格好で聴くことができるLIVEでした。
もうひとつのLIVEは、薪能。
夜には観に行こうと楽しみにしていたのですが、時々、激しい雨が混じったので・・・。
外の会場での薪能は無理かな? 半ばあきらめかけていました。
そこに、フェイスブックやツイッターに会場の変更情報が入り、金井能楽堂へ。
雨の為の会場変更には、臨機応変にシャトルバスの手配をしたり、情報を流したりと現場の方達の頑張りがあったそうです。
両津から金井まで、会場の移動に時間がかかった為、30分遅れての開演となりました。
会場に皆が揃うのを待つ間に、観客同士にも妙な一体感が芽ばえて、時間の過ぎるのも苦になりませんでした。
演者も観客も余儀ない変更に静かに対応し、何事も無かったかのように。
観光のお客様を含めて、おおよそ200人ぐらい?のみなさんと一緒に楽しんだ、七夕の日記念のチケットです。
我が家の近くの総社神社の前に、新潟交通の大型バスが停車中。
境内からは、初々しい子供たちの声が聞こえてきます。
子ども達が、能楽の体験中でした。
佐渡でしかできない体験をと、長岡市から小学6年生が遠足に来てくれました。
引率の先生の許可を得て写真を撮り、ブログにUPさせていただきました。
数日前に通りかかったおり、宮司の奥さまが舞台を丁寧に掃除されていました。
「 掃除や雨戸の開け閉めの管理は、たいへんですか? 」 と聞きますと、
「 子ども達が体験学習で、この舞台を使うことになったので、風を通しておこうと思ってね。庭も草が生えていて‥」 と奥さま。
「 境内いっぱいの黄色い花は、子ども達によく似合うような気がしますけど‥」 と、私。
「 それなら、このままにしておきましょうかね 」
子ども達を、ゆらゆら揺れる花がお迎え。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。