快晴の朝、獅子の舞いは軽やか。鬼太鼓の音は胸が湧き立つ強さにあふれています。
獅子さん休憩中。今年は若手の後継者を迎え、賑やかになりました。
氏子の家では、祝いの膳を用意して労をねぎらいます。煮しめ・巻き寿司・いなり寿司・酒粕漬け・お神酒。喉を潤すビール。若者達には鳥の唐揚げ・ウインナーなどが喜ばれるとか。
半日、家々を廻った獅子の草鞋はもうこのようになります。しばしの休憩の後、また元気に次の家へと出発していきました。鬼太鼓の一行を接待したこの家のご主人は、獅子の履き古した草鞋を大切に家の守りとして保存するそうです。
今年の稲作の始まり、苗床作りを手伝いました。
この一年の稲作が無事に実りを迎えられますように、祈りながら作業します。一ケ月かけて苗を育てます。
それから田んぼをおこし、畦を塗り、準備が進んでいきます。過疎といわれる集落に、こんなにも大勢の人が住んでいたのかと驚きます。軽トラックが行き交い活気があふれてきます。
4月15日は、なんと44の集落で春祭りが集中します。鬼達が太鼓を打ち鳴らし、獅子舞いで活気づく一日となります。
若者達はこの春祭りのために、2ケ月程前から準備を始めます。仕事を済ませ夜になると神社に集まり、鬼太鼓と獅子舞いの稽古を始めます。初めの頃は一日おきに。祭り近くになると連夜の特訓となります。
ド~ン、ド~ン、ド~ン。ドン。ドドン。
夜の神社から太鼓の音が聞こえてくると、祭りの季節が近づいて春が来たことを感じます。寒さの厳しい頃からの稽古は、朝6:00~22:00まで鬼太鼓を打ち、舞い通すための体力を蓄えるためとか。一軒ごとに無病息災と繁栄を祝って家々を廻ります。
阿吽(あうん)の鬼が交互に太鼓を打つ姿は、真摯で美しい。鬼を務める人も脇を務める人も、礼儀正しい青年達です。鬼たちの出番はもうすぐ。
羽茂地区の温泉、クアテルメ佐渡の傍にある宿泊施設がウッドパレス妹背です。
素泊りか、一泊朝食付きで利用できます。この4月からお手伝いをすることになりました。
佐渡の食材を使って、季節の旬の味を朝食に…と考えております。
初めてのお客様には、沢わさびの醤油味・冷ややっこの蕗味噌添え・茎わかめのサラダ・ブリの味噌漬焼き・ほうれん草のおしたし・切干大根の煮びたし・ささげの煮豆・お漬物・デザートは苺・生わかめと薄揚げの味噌汁・佐渡のコシヒカリの炊きたてご飯。お茶とコーヒーを添えて。佐渡の地のものづくしの朝ごはんです。
小さな集落ごとに、親戚を訪ね合ったり、祝いの食事を用意したり、玄人はだしの演芸を楽しむ一日。
羽茂大崎でも、若い夫婦が子供たちや赤ちゃんを連れて参加してくれました。年寄り達は若者達に期待を込めエールを送ります。地区の方々に迎えられて定住する、Iターン・Uターン者が多いのも大崎です。
古くから伝わる文弥人形の太夫を務める若者の結婚宣言もあり、大崎祭りは大いに盛り上がりました。
わが佐渡の柿餅本舗は、普段のお礼とお祝いを込めて、搗きたての柿餅を皆さんに食べていただきました。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。