4月1日は、佐渡の柿餅本舗の創業日。 14年目がスタートしました。 | |
コブシと、青空。 ここ数日、暖かい日和が続いています。 | |
ツバメは、南の国から帰って来たところ。 | |
遠い国からの、渡りを終え これからの佐渡暮らしを謳歌するかのように 大空を、風を切って飛び廻っています。 ・・・お帰りなさい!(^^)! 落ち着いたら、直ぐに子育てが始まりますね。 | |
今年は、佐渡の各地で 春祭りが再開されることになったようです。 夜になると、遠くから 春祭りに向けての、鬼太鼓の稽古の音が 聞こえてくる季節になりました。 | |
今日は、花見日和。 | |
なので、 天気に誘われてドライブ。 気の向くままに、花見に出かけてきました。 | |
畑野・熊野神社にて。 同じ境内には 佐度市指定の文化財《何代の梅》が 古い枝に、咲いていました。 満開の🌸🌸桜のドームの、下から仰ぐと 花びらが軽やか、華やいだ空気です。 | |
たっぷり 花の雲のよう。 | |
新穂ダムから。 金北山を望めば、蕾の枝が揺れていました。 | |
買い物で、JAの売店に寄ったおりには もう直ぐの、入学に備えて 背中いっぱいの、大きなランドセルを背負った女の子。 ママと一緒に、登校の道筋を確かめているのか 新一年生らしい姿が見えました。 張り切っているように見えますし 心細そそうにも見えました。 ・・・桜の花が 校庭で待っていますよ。 私たち、佐渡の柿餅本舗も 新しい出会いを求めて 14 年目のスタート台に立ちます。 | |
醤油の仕込みをしてから、一年が経ちました。 天地返しを繰り返してきた 醤油の搾りの日を迎えました。 3月29日 春うらら 天気は、晴天 無風 (^O^) | |
いざ、醤油搾りを始めます。 | |
前日に、佐度の名水を汲みに。 羽黒神社の参道入口の、箱根清水を準備しました。 | |
水量豊かに湧き出ていて、 どんな時にも、涸れることがないそうです。 新潟県の環境衛生研究所が認めた名水です。 | |
沸かしておいた、箱根清水を加えながら 塩分の濃度を調整します。 | |
発酵により、 豊かな香りと旨味をもつ《もろみ》が育だちました。 | |
《もろみ》を、搾り袋に入れていきます。 醤油搾りの舟は、 搾り師の斎藤哲さん自身が 自分の体形に合わせて製作したもの。 | |
何度も、ボーメ計で塩分濃度を確かめています。 | |
羽釜に醤油を移し、火入れします。 よい(醪もろみ)よ、育てと 自宅の樽を見守ってきた私たちも 醤油搾りの作業に参加(^O^) | |
笑顔の絞り師 | |
今年の醤油の溜まり 香りが、辺りに広がります。 | |
醤油の火入れ 60℃までは、ゆっくり温度を上げ、 88℃までは、強火で上げていきます。 火を止めてから、アクをすくい取り、 完成しました(^^)/ | |
透明感のある美しいお醤油です。 食卓に欠かせない、大切な万能調味料。 嬉しい、おいしいお醤油ができました。 原材料は、大豆・小麦・塩のみ。 素材の醸す、自然なやさしい味。 色よし 香りもよし。 18回の天地返しをし、 見守ってきた我が家の醤油です。 樽の中の、澱(おり)が沈むのを待って瓶に移し替える 瓶詰め作業をする予定です。 | |
佐渡番茶の、香ばしいかおりの 《番茶のおかき》が、デビューしました。 爽やかな、お茶のあと口と 餅米(こがねもち)の豊かな甘さを感じます。 軽い歯ごたえも魅力です。 | |
島では焙じたお茶を「番茶」と呼んでいます。 ふつうなら抹茶や煎茶にする、 柔らかな新芽の茶葉や新梢を丸ごと使っているので 香りが高く、甘みが強いのが特徴のお茶です。 佐度は北限の茶処であり、有機栽培されています。 お茶として飲むだけでなく 煮出した番茶で、茶粥を作り 朝ご飯とする習慣の農家さんは、今でも多いそう。 | |
番茶のお餅は、 たっぷり濃い目に煮出したお茶に、ひと晩浸します。 | |
お餅を搗いて | |
爽やかな、あと口のお餅です。 | |
小さめの短冊に切り、乾燥して《おかき》に。 | |
米油でカラッと揚げました。 | |
番茶塩をふり塩し、味のアクセントとして完成です。 更に、佐渡番茶が香ります。 | |
JA佐渡さんの通販サイト、「さどまるしぇ」にも参加しています。 〇さどまるしぇ 商品一覧 :: 加工品・他 :: 「佐渡番茶おかき」詰め合わせ (sado-sanchoku.net) | |
佐渡汽船さんの、待合室売店コーナーに。 佐度番茶さんと並んで お客様をお待ちしております。 | |
ごまかしのない 素朴な《番茶のおかき》です。 いつものように、ぜ~んぶ佐渡産。 どうぞ、お味見ください‥ませ。 | |
相川・京町通りの坂道の途中に 佐度で唯一の映画館があります。 佐度金山の鉱山長の住宅だった建物を、改装したという 2017年にオープンした小さな映画館。 | |
上映作品は、月毎に変わり 午前と午後に、二作品の映画が上映されます。 | |
1 月に上映されていた「土を喰らう十二 カ 月」を ぜひ観たいと思いながらも、 時間が取れなくて見逃してしまいました。 ‥ですが、嬉しいことに リクエストが多く集まり 3月にも、再度上映されることに。 フェースブックの案内で知りましたので 今度こそはと、ガシマシネマさんに。 | |
長野の人里離れた山荘に暮らす、主人公。 季節ごとの、畑の野菜や山菜などを 独り暮らしの主人公は、素朴な料理法で食べます。 かまどに火を点け、 羽釜でご飯を炊くところから始まる一日。 毎年、梅干しを漬ける。 たくわん漬けや白菜の塩漬けも、 ひねる(古漬け)になるまで味わう毎日。 ここまでは、 我が家も、ほぼ同じような暮らしぶり。 沢田研二さん演じる、ツトムの生活は、 タイル張りの流し台が、懐かしく美しい昭和の台所で 自然の恵みを感謝しながら、旬をいただく食卓。 土井善晴さんが、監修をされたという料理は 丁寧で、肉・魚の出てこない精進料理。 できたての料理を、大ぶりな器にたっぷりとシンプルに盛り付けて。 淡々と時間が流れる、静かな暮らし。 暮らしぶりも、精進の暮らし。 (そんな言葉はないかも‥ですが) 土を喰らうとは、どんなことか? 佐度のような田舎でさえ、 誰でもできる、環境ではなくなりましたけれど‥。 | |
俳優としての、沢田研二さんは、 寡黙ながら、ゆったりとした存在感を見せ、 奈良岡朋子さんの、孤高の強い眼差しが印象的でした。 | |
上映の後に、映画関連書籍が充実している 併設のカフェで、珈琲を飲みながら 館主の堀田さんと、お話しができました。 | |
このコーナーは、資料としてもとても貴重な本棚。 映画ファンにとっては魅力満載なのでは? 映画の友 ・スクリーンの創刊号から、全てが揃っているそうです。 本の元の持ち主は、『ガシマシネマさんが持つに相応しい』と、 活動を応援して、蔵書を寄贈して下さったのだそう。 | |
隣のコーナーには 佐度在住の著者が、出版された本棚が充実。 | |
映画館の運営は 堀田さんの、情熱で成り立っています。 畳敷きに座ったり、椅子に腰かけたりと 自由に席を選べます。 まじかなスクリーンからの映像の迫力と 正面から体にぶつかってくる音響を楽しむ。 一瞬の暗闇と静寂の後、開幕する小さな映画館。 映画にわくわく。 贅沢な空間と時間でした。 | |
色の濃い、桜の花を仰いで 心を静めております。 先ほど、 いつも応援をして下さっていた 親戚のお父さんの訃報が届きました。 言葉を交わす機会は少なかったのですが 佐度に戻り、暮らし始めた頃から 常に、優しいまなざしを向けて下さいました。 | |
コロナ禍の中では、病院に入院をすると 自由に面会ができなくなる‥のが実情でしたので お母さんと、娘さんが協力し合って 自宅で暮らせるよう、 見守りと介護を続けておられました。 | |
家庭での、食べ慣れた食事や飲み物を‥ 普通の生活を守ることを大切にされていました。 家族の声を聞きながら暮らせて安心でしたね。 淋しい思いをしなくてすむようにと 家族のみなさんが、心を尽くされていました。 お彼岸に逝ってしまわれましたが、 お父さんは、お幸わせでしたね。 | |
佐度は梅に続き、桜の季節を迎えています。 手向けの花として おだやかなお人柄だった、お父さんに 近くの公園の桜のひと枝を、捧げます。 私たちは、ただただ ありがとうございましたと 感謝を申し上げます。 お父様のご冥福を 心からお祈り申しあげます。 | |
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。