澄み切った青空の、さわやかな秋の一日。
ご注文いただいた「 柿餅 」 を、朝のうちにクロネコさんに預け、午前の時間が空いたので
素敵な風景に出会える予感がして、岩首へ出かけました。
廃校となった旧岩首小学校 ( 岩首談議所 ) で、多くの大学生を受け入れたり
観光で訪れる人たちに、清流の流れ落ちる “ 養老の滝 ” を案内したり、
“ 昇龍棚田 ” と呼ばれる岩首の棚田を、地区の皆さんと守っている大石さんをお訪ねしました。
大石さんは、来年7月に、佐渡で開催される 「全国棚田(千枚田)サミット 」 の打ち合わせの為お留守でしたが、奥様とお話ができました。

案内の看板
数年前、分岐点を間違えて棚田に辿り着けなかったことがあったので、もう一度確認。

スタート地点
よくわかる案内の看板が途中にも、角かどにもありますので安心です \(^o^)/

遠くの海 と 実りの田んぼ
もう一段、高く登って

稲刈りが始まっています

はざかけ
今は、機械乾燥を併用していますが
昔と同じように、ハザガケして稲を干しています。
稲藁の甘い香りが、あたりに漂っていました。

手刈り 稲束

展望小屋 そらまめから
この休憩展望小屋も、多くの人の協力で再建されたもの。
秋の澄んだ風を感じながら、遠くの海と、豊かな稲の実りの風景が見わたせます\(^o^)/
この展望小屋までの細い道の両脇は、きれいに草を刈られ掃除されていました。
大勢の学生ボランティアが、岩首に滞在して、整備に協力したものだそうです。

そらまめ 協力の感謝状

ボランティアの後書き

実り豊か 昇龍棚田
“ 昇龍棚田 ” と呼ばれる、ゆえんの風景
一枚ごとの田んぼが、丁寧に手入れされていて
この、さりげない美しさ保つための、ご苦労が察せられます。
美味しいお米を作ることや、きびしい条件の山の田んぼを守り続けてきた景観は
多くの時間と労力の賜もの。
暮らしている地域の方々の、棚田への強い意思を感じました。
、帰り道に、田んぼで働いていたお母さんに、昔のご苦労などのお話もお聞きしました。
その方の庭には、立派な原種に近い梨の木があり
大切にされていましたので、許可をいただいて (^O^)

梨の古木

冬に備えて だいこん
佐渡には、他にも多くの棚田がありますが、岩首の棚田は本当に美しい風景だと思います。
汗を流して守っている棚田の風景や、自然のままの不便さも含めて
実習に来てくれる学生さんや、観光の方たちが
末長く佐渡のファンになってくれたら・・・・・。
岩首の棚田は、故郷の大切な心の風景そのものです。
あと二日で9月。
青い空に、白い雲がくっきりと高~く広がって、さわやかな一日でした。
お盆に帰省した家族や、旅行のお客さまがそれぞれのホームへ戻り
島外からの大勢のお客さまで盛り上がった、夏の祝祭アースセレブレーション が終わり・・
夏休みにあちこちで聞こえた子供達の声が、学校の中に収まり・・
そして、静かな、いつもの佐渡の暮らしのペースになりました。
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さて、今日は、佐渡のお茶のこと。
お茶の初摘みと、加工所を見学をさせていただいたのが六月でした。
佐渡でお茶を栽培している友人に、教えてもらったのが、< 茶粥 >
地元では < 茶げぇ~> と呼ばれています。
お茶の生産地では、前の夜に茶袋で番茶を煮出しておき、そのお茶で米を炊き
茶粥を毎日作る習慣があるそうです。
さっぱりしていて、うまみと香りがよくて、実に美味しいのだとか。
今でも、朝に食べる家庭と、晩は茶粥という家庭があるのだとか。
お茶は主に両津地区の、上横山、潟端、吉井で栽培されています。

佐渡番茶
「 茶粥は消化がいいから、食べ盛りの中学生頃には3時間目くらいになると、腹が減ってね~。 だから、おふくろが茶粥に餅を入れてくれてね。それがまた旨かったんだなぁ。」
「 私は、朝は茶粥の家庭で育ったの。嫁に行った先が、朝からしっかりご飯の家でね。 慣れるまでは胸やけがして、しばらくは戸惑ったものよ。」
‥ 茶粥談義のおりに、「 懐かしいなぁ 」 と、いろいろな方からの思い出話をお聞きしました、

初茶摘み 6/8

お茶加工所 蒸す

揉む

乾燥して 荒茶が完成
佐渡のお茶摘みは、6月・8月・10月の一年に三回。
25軒の生産農家が、化学肥料や農薬を一切使わないで “ 有機 ” 栽培しています。
摘み取られたお茶は、お茶組合の共同加工所に集められ、≪荒茶≫ といわれる状態で保存されます。
≪ 荒茶 ≫ は、注文があると焙じて ≪ 佐渡番茶 ≫ として加工され、店頭に並びます。
番茶のほとんどは島内で消費されていますが、佐渡でお茶が栽培されていることを知らない人も多いそうです。
飲んでみると、ほろ苦さの後に豊かな甘さが追ってきて、とても香ばしい魅力あるお番茶です。
柿餅本舗では、佐渡に伝わる この<茶粥 > の食文化を、お餅にして味わって欲しい‥
そんな思いから 「 番茶のお餅 」 を作り始めました.。

番茶の餅
あれやこれや試行と錯誤を繰り返して、ようやく番茶の香りと、あと味がすっきりとした
≪ 佐渡の番茶餅 ≫ が誕生しました。
佐渡の新しいお餅として
みなさまに、味わっていただけたら嬉しいのですが、いかがでしょうか?
時おりですが、土・日曜日の “ しままるしぇ ” で ご試食をお願いしています。
真夏の暑さから、窓の日除けとして活躍してくれたゴーヤーに、たくさんの実が育ちました。
小屋の窓ガラスに太陽があたるのと、中に置いてある 冷凍庫×3 と 米の保存用冷蔵庫からの放熱で部屋は大変な熱さでした。
少しでも日除けになるようにとスダレを掛け、グリーンカーテンになるようにと期待してゴーヤーを植えたのが5月末の頃。

かわいい 花

壁一面に
たくましい成長ぶりをみせて、大活躍

ゴーヤー 収穫
たくさんの実をつけて、収穫できました。
美味しく食べるには? いろいろな方に聞くと、
佃煮にするがよい、という意見が一番多く
生ジュースにすると苦みがほのかでいいよとか、
よ~く干してからフライパンで焙じ、お茶で飲むと美味しいと教えてくれた人も。
グリーンのカーテンとして、
朝顔 ・ 風船かずら ・ はやと瓜 ・ つるむらさきなどを試してみましたが
ゴーヤーに一番生命力を感じます。
役目を十二分に果たしてくれて、本当に助かりました \(^o^)/
からからの天気が続き、畑も田んぼも水不足が心配されていましたが
ここ数日の恵みの雨にホッとしています。
我が家の畑はキュウリも茄子もまだまだ小さいですが・・・・。
プロの主婦が作ると、さすが、みごとな生りっぷり。
初物のおすそ分けを、次々といただきます。
枇杷は木から高枝ハサミで切り取って
「今日中に、食べてね」
ブルーベリーは一粒一粒摘み取って
「 一日くらい置いてからのほうが美味しいみたい」
そうなんだ~。 知らなかった~。

枇杷 フルーツトマト ブルーベリー いんげん

青い梅
「 好きな時に採るといいよ~」 と、声を掛けて下さった青梅
梅酒と梅シロップ漬けでエキスを作りました。
梅エキスのパンチの利いた酸味は、炭酸と氷で夏バテ防止ジュースに (^u^)

梅酒

佐渡産メロンの卵 間引きメロン
佐渡産メロンの農家からいただいた、間引きメロン
サラダによし、漬けてもよし。
歯応えはしっかり、なめらかな食感です。 簡単に味噌漬けと、餅米入りの塩糀に漬けました (^u^)

鯛 ?名前が解らない
釣りが趣味のご近所さんからのいただきもの
鯛のウロコの色や、ブルーのアイシャドーが美しかったので写真は逆さまになりました (^_^)v
ヌルヌルの肌の魚の名前は?
「 刺身にするのが難しかったらブツ切りにして、唐揚げにするといいよ 」
鯛は新鮮すぎて、甘みは感じますが、歯応えがありませんでしたが
新鮮な刺身を味わう幸せは、海の側で暮らすからこそ。
旨みのアミノ酸や食感のシコシコは、熟成を待つこと‥が大切と知りました。

どくだみ茶

どくだみ 乾燥中
先輩のお宅でいただいたお茶が、自家製のどくだみ茶
初めての味でしたが、想像したほどのクセは無くて飲みやすいお茶でした。
真似して、干しています。
いただきもので、仕込んでみたり、漬けてみたり・・・・佐渡暮らしは、楽しく GOOD!!
ありがたさを感じています。
苗物を並べている近所の店の前を通るたびに、畑に植え付ける準備をしなくては、
…と、思うのですがまだ出来ずにいます。
せめて、ナス・きゅうり・ピーマン・トマト・さつま芋など三株くらいずつでも育ててみたい ♪
去年は、週末こそは植えるぞと考えるうちに…期を逃してしまう…という失敗を (>_<)
今年こそはちゃんとするゾと思い、ピーマンの苗を買いに寄ったら 「 ししとうならありますがネ 」 とのこと。
お隣さんの畑には、今にも実を付けそうなくらいしっかりと育っているのに…。
遅かりし…、のようです (>_<)
そこで、手入れいらずで簡単、丈夫に育つという
ラディシュとハーブ ( バジル・ジャーマンカモミール・ミント・パセリ ) を植えてみました。

ラディシュ

バジル

カモミール
畑には前年のこぼれた種から、青い紫蘇、赤い紫蘇、ニンニクなどが元気に育っているので、大切にして (^_^)v
それと、以前に三重県の方に種を分けていただいた決明子 ( ハブ茶 ) も蒔いてみました。
発芽までに時間がかかるようで、ジックリ待ちます。

にがうり
にがうりは小屋の窓側に。 グリーンカーテンになってくれることを期待しています。
畑の小さな苗の成長を楽しみに、毎朝の水やりに精をだします。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。